
アテネパラリンピック金メダリスト・高橋勇市さんによる 「困難の先にある“希望”を信じる心」特別授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
アテネパラリンピック金メダリスト・高橋勇市さんが、大阪府・高槻市立第四中学校にアスリーチ!
1年生を対象に、講話と実技を通して「困難の先にある希望を信じる心」を伝えました。

高橋さんは、若い頃に視力を失った時の不安と葛藤を率直に語りました。
20歳の頃には、生きる気力を失ってしまうほど苦しかったこと。
それでも「もう一度走りたい」「子どもの頃の夢を叶えたい」という小さな願いが心に残っていたこと。
そして31歳から本格的に走り始め、ついにアテネで金メダルをつかんだことを、生徒たちに穏やかな口調で伝えました。
高橋さんは「つらい時期があっても、その先に必ず希望はある」と強く語りました。

続いて、視覚障がい者の誘導の仕方について実演を交えながら説明。
声のかけ方、肘の持ち方、段差の伝え方など、相手を思いやる行動の大切さを体験を通して学びました。

実技では、2名の生徒が司会を担当しながら、全体の進行をサポート。
高橋さんの話を受けて、生徒自身が場を作り上げていきました。

最後は、ペアになって「絆(ロープ)」を握り、歩行の体験へ。
目が見えない状態で一歩踏み出す不安や、相手の声かけによって安心して動ける感覚を実際に味わい、生徒たちは互いに声を掛け合いながら取り組んでいました。
全体を通して、「相手を思いやること」「困難の中でも希望を失わないこと」というメッセージが、生徒の心にしっかりと届いた授業となりました。
