元プロバスケットボール選手・小林慎太郎さんによる夢を実現するための授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月17日元プロバスケットボール選手、Mr.VOLTERSこと小林慎太郎さんが熊本県立岱志高校へアスリーチ!夢の実現をするための授業を行いました。
目次
訪問アスリートご紹介
幼少期よりバスケットボールをはじめ、高校は宮崎県のバスケットボール強豪校の小林高校、その後東海大学へ進学。
東海大学時代にはインカレ2連覇に貢献し、卒業後はパナソニックトライアンズに所属。
パナソニックの休部後は、地元で新たに立ち上がる熊本ヴォルターズへ入団。
2021年8月16日、2020-21シーズン限りでの現役引退を発表し、
自身の背番号7番は熊本ヴォルターズで永久欠番となっている。
学校や地域のご紹介
JR荒尾駅より車で10分ほどの距離にある熊本県立岱志高校。
校名の【岱志】には地元に住む人々にとって古来よりシンボルであり、九州百名山にも選定された「小岱山」のように、地域の人々に末永く愛され、また、社会に貢献できる若者の「大志」を育む学校であり続けていってほしいとの思いが込められているそうです。
普通科のほかに美術芸術コース・体育コースがあります。
実技と講話の授業
体育館へ到着すると普通科・体育科の生徒さんがすでに身体を動かしてウォーミングアップをしておりました。授業の準備もバッチリです!
1限目は講話。
「夢を実現するために」というタイトルで小林さんのお話がはじまります。
小林さんが、一人の生徒さんに「今、いきなりみんなの前に立って一人で校歌を歌える?」と質問をします。
生徒さんの答えはもちろんNO。
夢を実現するためにはコンフォートゾーンが大きくかかわっているそうです。
コンフォートゾーンは精神的に快適な領域。例えば自宅でリラックスしているときなど、自分が安心して心地よく感じられる空間。
何かに挑戦しようとするとまずはこのコンフォートゾーンを出てフィアーゾーンに入ります。慣れている環境を離れて新しい環境にいくと不安になり居心地が悪くなります。
しかしこのフィアーゾーンで努力し続けることで、始めは不安に思えたことも、新しい学びや経験を得ること(ラーニングゾーン)によって、次第にコンフォートゾーンに変わっていくそうです。
さらにそこから失敗を恐れずに自分の限界に果敢にチャレンジしたり、また少し難しい課題にも積極的に挑戦していくことで、さらなる学びと成長の機会を自分自身に作ります。それがグロウスゾーンとなります。
校歌を一人で歌うことに当てはめると、
- フィアーゾーン
はじめは人前で歌うことを嫌だなと思っています - コンフォートゾーンの拡大
毎日必ず1回みんなの前で歌わなくてはならないとなると段々と慣れていきます - ラーニングゾーン
慣れていくと今度は自分の歌っている校歌の音程やスピードなどが気になるようになっていきます - グロウスゾーン
今度はそれを改善しようと努力します
この積み重ねで成長し夢が実現していくので、少し嫌だなと思っていることもどんどん挑戦してみてください。
2限目は実技。
まずはボールを高くあげてその間に拍手をしたり、二人組で間にボールを置いて小林さんが指示する体の場所を触りながら「ボール!」と言われたらどっちが早くとれるかなど生徒さんたちは楽しそうに取り組んでいました。
そしていよいよバスケットボールの練習へ。
ドリブルからのシュート、スリーポイントシュートなどの練習をして、最後にはチーム対抗で大盛り上がりとなりました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
努力は裏切るか?
努力は裏切ると思いますか?と生徒さんたちに問いかけます。
努力をしたからと言って必ずしも夢が叶うわけではありません。
しかし、成功している人は全員努力をしています。
努力は時に裏切るけれど努力し続けることが必要ですと小林さんからお話がありました。
授業のまとめ
講話は難しい内容ではありましたが、例えを使って分かりやすく生徒さんたちは小林さんのお話に引き込まれていました。授業でのメッセージは普通科の生徒さん・スポーツ科の生徒さんたちの夢の実現にむけて、しっかりとリーチしていたと思います。