可能性は無限大!熱き夢追い人、元Jリーガー中払大介さんの熱血授業!
対馬市立美津島北部小学校の4・5・6年生の計17名に迎えられた中払さん。頭にボールをのせながらの登場で、驚きの歓声と拍手で迎えられ、あっという間の2時間となりました。
目次
訪問アスリートご紹介
中払大介さん。神奈川県出身。
小学生の時に静岡に移り、清水東高校からアビスパ福岡、京都パープルサンガでプレー。京都時代、2002年シーズンの天皇杯で優勝を果たしました。
引退後は福岡放送コメンテーターやJリーグ中継解説者として活躍しています!
学校や地域のご紹介
長崎県対馬は、離島の大きさでいうと全国で3番目の大きさを誇る島です。日本と韓国の間にある国境の島となり、独特なリアス海岸や透き通る海が特徴的です。日韓友好使節の中継地として培ってきた歴史文化があり、神秘的なスポットが島の至る所に点在しています。そんな対馬の南に位置する美津島町にある、美津島北部小学校にお邪魔しました。
実技と講話の授業
実は悪天候で飛行機が飛ばなくなってしまったのですが、なんとか船に変更をし、ギリギリ到着しました!子どもたちも、一度は諦めかけた中で、中払さんに来ていただき、喜び倍増です。
「大ちゃん先生」と呼んでください!との呼びかけに、生徒たちの元気の良い返事が返ってきました。
そして、得意のリフティングを披露!これには子供たちも大興奮!頭のボールを乗せて歩いたり、オーバーヘッド見せるなど、授業のつかみはバッチリ。生徒たちはすでに心を掴まれ、活気のある授業がスタートとなりました。
まずはダルマさんが転んだ。
「知らない人?」
「はーい」
「嘘だぁ〜」
という冗談のやりとりも入り、明るい雰囲気で授業を進めていきます。
ボールが手から離れている時に動けるというアレンジが加わった「ダルマさんが転んだ」を行いました。みんなで手を繋ぎ1人でもラインを踏めば生徒たちの勝利。
しかし生徒たちは中払さんのフェイントにまんまと引っかかり、体育館中に笑い声が響きわたりました。2回戦では担任の先生と生徒が一緒にアウトにならないよう作戦会議を行い再開。しっかりと子どもたち自身に考えさせる場をつくります。しかし中払さんのありとあらゆるフェイントに惑わされアウトになってしまいました。
ここで中払さんから、どうやったらクリアができるのか、しっかりみんなで考えること、そして自分の意見をみんなに伝えること、みんなで共通理解できているかが大切だよというアドバイス。
そして待ちに待った実技の時間です。
まずは体の様々な場所でボールに触れ、ボールタッチに慣れていきます。両足で挟んでジャンプパス、足の裏や、足の甲でボールをタッチ。かなり慣れきたところでドリブルに移ります。
中払さんにデモンストレーションを披露していただき、自分とボールが離れているとボールを上手く扱えないから、できるだけボールと自分が離れないこと。とコツを教えていただきました。足首や膝を柔らかく、力を抜いてというアドバイスと共に、中払さんの指導にも熱が入ります。
生徒たちはその言葉通りに一生懸命実践します。もちろん最初からできる人はいないので、生徒たちは何度もチャレンジしました。
そして、講話の時間や質問タイムも設けられ
中払さんがサッカーを始めた頃から、どのようなストーリーがあったのか詳細に話していただきました。小学生時代にテレビで見た清水F Cの少年サッカーに憧れて「静岡でサッカーがしたい!」と決意し、翌年には家族と静岡に引っ越しをされたそう。凄まじい行動力に生徒たちも驚いた様子です。
静岡に行くと、周りのレベルの高さにびっくりして、諦めそうになったのですが、諦めずにやり抜くことで負けないようになったと。また、中学3年生の時には全治1年と診断されやっとサッカーができるようになったのが高校1年生。進学した高校では1番下手な選手だったんですが、大ちゃん先生は慣れていた、何故なら静岡に来た時も1番下手だったからという理由を伝えます。だから周りの選手よりも、「倍」頑張った。だからみんなも周りより「倍」頑張ったら絶対負けないから!と大ちゃん先生らしい熱いメッセージをいただきました。
生徒たちも熱く話される中払さんを真剣な眼差しで見ながら話を聞いていました。
質問では「リフティングはどうやってするんですか?」など生徒たちは自分の感じた疑問を、中払さんにぶつけており、素朴な疑問が次々に解決されていき、納得の表情を浮かべていました。生徒たちも嬉しそう!
そして、最後はお楽しみの試合へ!
中払さんや先生方を含めた大人チーム4人V S子ども達全員との戦いです。
中払さんの全力な姿勢に、先生方も一生懸命、そして何より、子どもたちが本当に負けたくないと!いう強い気持ちで、みんなが全力でプレー!
中払さんも先生も子どもたちも、汗だくです!
そして最後にはみんな笑顔でハイタッチ!
アスリートから児童生徒へメッセージ
伝えたこと①
自分の夢や好きなことを見つけ、自分の可能性を信じて本気で取り組んでください。
「静岡でサッカーがしたい」というやりたいことが見つかり、サッカーで活躍することが夢だったそう。その夢を叶えるために、全てをかけて取り組んだことで達成することができました。皆さんも全てをかけてでも達成したい夢や目標を見つけてください。その瞬間から、自分の可能性を信じて全力で取り組んでください。
授業のまとめ
強い意志で、ご自身の道を切り開いてきた中払さん。可能性無限大を体現し続けた彼だからこその言葉の説得力が凄まじく、実技や講話でその熱血ぶりを生徒たちや先生たちも感じとり、島の子どもたちにとっても特に刺激的な1日になったと思います。中払さんの熱い思い溢れたメッセージと共に授業の幕が閉じました。トップアスリートからの生の声を離島であっても直接聞くことができた、貴重な授業となりました。