初代フェアリージャパン坪井保菜美さんが新体操を取り入れた体育授業!

初代フェアリージャパン坪井保菜美さんが新体操を取り入れた体育授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、新体操・北京五輪日本代表の坪井保菜美さんが、東京都の豊島区立仰高小学校にアスリーチ!

今回訪れたのは、豊島区立仰高小学校。
小学6年生の大歓声の中、大迫力のリボンを振りながら坪井さんが入場されました。初めて間近でみるリボンに、生徒は驚きを隠せない様子でした。
授業の前半、坪井さんの実際の試合映像をまずは全員で鑑賞しました。試合の緊張感と白熱した演技に、全員が食い入るように見つめていました。その後、坪井さんの競技人生について、そして競技を通して学んだことについて語ってくださり、生徒は真剣に耳を傾けて聞いていました。
授業後半は実際の試合でも行われる「リボン交換」の体験として、坪井さんが大きく投げ上げたリボンをキャッチしてもらうというものを行いました。先生にも挑戦してもらい、終始大盛り上がりでした。その後は障害物競走に新体操の動きを取り入れたものを全員で行い、繊細で美しい動きを実際に生徒のみなさんに体感してもらいました。

訪問アスリートご紹介

坪井保菜美さん。岐阜県出身、初代フェアリージャパン(新体操団体)で北京オリンピックに出場し、現役引退した今は新体操の指導をしながら、アート制作やモデル業など幅広い分野で活躍しています。将来の夢は24時間テレビのチャリティーシャツのデザインをするということです。

学校や地域のご紹介

豊島区立仰高小学校は、2016年で創立140周年を迎えた歴史の深い小学校です。豊島区立で最古の小学校であり、なんと豊島区ができる前から存在していたようです。校舎は非常に新しく、きれいな校庭、体育館、プールがあります。地元ではスポーツが盛んで、水泳や体操が得意な生徒が多いようです。

夢をあきらめない気持ちと、新体操という競技について

授業前半では、坪井さんの競技人生について語ってもらいました。新体操の先生に憧れ、新体操の先生になりたいという夢を持った坪井さんが次に決めた夢は、「オリンピックに出場する」というものでした。その夢のために、高校生のときから上京し4年間もの共同生活を行い、仲間と切磋琢磨しながら努力し続けた経験から、夢をもつ意味や、努力するとはどのようなことかについてお話をしてくれました。
「え〜」、「嫌だな」、「いいや」というネガティブな言葉を、夢を叶えるためにポジティブな言葉に変えて、気持ちをプラスに変えていくということが大切であるというメッセージを生徒に送りました。
全員と準備体操として柔軟体操をした際は、1日1ミリ柔らかくすれば1年で365ミリ柔らかくなる、読書しながら、テレビを見ながら、少しずつやっていこうとエールを送っていたときは、しっかりとコツコツ努力をした坪井さんの努力量を垣間見ることができ、オリンピアンになる人の頑張りを感じることができました。

授業後半は、6mもあるリボンを生徒のみなさんに実際に触ってもらうということで、リボン交換の体験を行いました。坪井さんが高々と投げ上げたリボンを実際にキャッチしてもらったとき、成功した生徒の顔からは笑顔が溢れ、会場も一体となって応援をしていました。先生にも挑戦してもらい、体育館は大盛り上がりを見せました。


その後、フラフープやボールなどといった手具を用いて障害物競走を行いました。空中に投げ上げたボールをくるりと一回転した後に取るという一見簡単そうな動きでも、意外と難しいということを生徒のみなさんには体験してもらいました。フラフープを持つときも、ただ歩くのではなく、つま先立ちで歩くことによって新体操のしなやかさや繊細さを体験してもらいました。

授業後に生徒に聞いてみると、「楽しかった」、「ほっちー(坪井さん)にまた来てほしい」といった喜びの声を聞くことができ、終始楽しい雰囲気で授業を進めることができました。

アスリートからのメッセージ

夢や希望をもってポジティブに努力し続けてほしい

夢や目標をもって努力をすることはとても大切です。そのとき、「嫌だな」、「え〜」、「いいや」というネガティブな言葉を言って何もしないのではなく、とことんチャレンジを続け、夢に向かって努力し続けることによって夢を叶えることができます。少しずつでも挑戦していきましょう!

授業のまとめ

今回は、豊島区立仰高小学校に訪問しました。坪井さんの言葉は、今までとんでもない努力をしてきたからこそ、重くわたしたちに届きました。夢を持つことによって努力し続け、「できなかった」ことを「できる」に変えていくことを続けることで自信が身につき、さらにチャレンジをしていけるようになるというポイントを重ねておっしゃっていました。生徒のみなさんは、それぞれみんな大きな夢を持っていたので、坪井さんの言葉を胸に受け止め、聞いていました。
豊島区立仰高小学校のみなさん、ありがとうございました!

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