夢は無限大!ラグビー界世界初の選手と審判両方で五輪を目指す桑井亜乃さんのラグビーボールを使った体育授業

夢は無限大!ラグビー界世界初の選手と審判両方で五輪を目指す桑井亜乃さんのラグビーボールを使った体育授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月7人制ラグビーでリオデジャネイロオリンピックに出場した桑井亜乃さん、茨城県の谷田部小学校にアスリーチ!
ラグビーボールを使って身体の動かし方を学ぶ体育授業を行ました。

今回参加してくれたのは、6年生のみなさん。ラグビーボールを使いながら、コミュニケーションの大切さを身体を動かしながらみんなで協力し楽しく学ぶ授業となりました。

訪問アスリートご紹介


桑井亜乃さん。北海道出身。
中京大学までは陸上競技円盤投げの選手。アテネオリンピック陸上競技ハンマー投げ金メダリスト、現スポーツ庁長官室伏広治さんを師と仰ぐ。立正大学大学院に進学してラグビーを始め日本代表に。2014年アジア大会銀メダル。2016年リオデジャネイロオリンピック出場。2021年現役引退後はレフリーに転身し、多くの国際大会でレフリーとして活躍中。現在、世界のラグビー界で初めてとなる選手、レフリー両方でのオリンピック出場を目指しています。

学校や地域のご紹介


茨城県つくば市にある谷田部小学校。首都圏新都市鉄つくばエクスプレス「みどりの駅」からバスに乗り「谷田部四ツ角」を降りて徒歩5分程度の場所に位置します。
また、「谷田部城跡地」に建てられ、創立149周年と長く歴史のある小学校です。全校児童はなんと約730名で年々人数が増加していっているそうで、今回参加の6年生は3クラスでしたが、1年生は5クラスもあるそうです。

実技と講話の授業


簡単な自己紹介を終えると早速、実技へ。
実技ひ入る前に「明るく元気に取り組む」「みんなで助け合う」「わからなことがあったら聞く」桑井さんから児童の皆さんに約束ごとを伝えます。


準備体操を終えると、まずはコミュニケーショントレーニングへ。
校庭にばらばらに広がり桑井さんがフエを鳴らした回数の人数を集める運動です。
なかなか最初はうまくいかないこともありましたが、先生も巻き込んで周りの仲間と助け合いながら進めていくことで自然と児童のみなさん同士でのコミュニケーションも増えていきました。


次は、ラグビーボールの受け渡し競争。各グループ一列になって、ボールを受け渡しながら反対側にいち早く到着したグループが勝利。最初は頭の上、股の下を交互に、次は左右交互、最後は上下左右へと段々と難しくなっていくなかで「上!」「下!」など声をかけあうなど、どんどん活気にあふれていきます。


続けて、ペアになり、「頭」「おしり」「耳」なり桑井さんが呼び上げた身体の部分を触っていき「ぼうし」と声がかかったら間においた、ぼうしを取りに行く反応ゲームも行いました。


休憩後は、ラグビーボールの奪い合いゲームです。中央においたラグビーボールをいち早く3つ集めたグループが勝利。他のグループからもボールを取ってきてもいいこともあり、なかなか勝負が決まらず白熱した光景もみられました。


パスの練習も行いました。「パスは相手が獲りやすいように下から」と桑井さん、そして、「ボールの受け取るときの手の形は?」と児童の皆さんに聞くと「おにぎりの形!」と元気な声が。
また、「ラグビーはボールを落としてはいけない競技」と説明し、「なのでラグビーボールを今日は卵だと思って落とさないように大切にして」と伝え、
輪になって、横にボールをパス回しをしました。


実技最後には、パスとトライのリレー競争です。ボールを持ってスタートし、トライをしたらそのままボールを持って走り次の人へパスをします。
ここで児童の皆さんの活気が最高潮に!熱い戦いが繰り広げられました。


最後は桑井さんから「夢について」のお話です。
「みんな夢がある人!」と聞くと「英語教師なりたい」や「スポーツ鬼ごっこで世界一」などいろいろな夢があがりました。桑井さん自身も小学生の時からいろいろな夢をもっていた事、途中で変わってしまうことがありましたが、ラグビー選手になったからオリンピック選手になれた。ラグビー選手になったからこそ過去の夢だったことに近いことができるようになったと。夢を持って行動する大切さを伝えて授業は終了となりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

夢を持って行動をしてください

夢がないことは悪いことではないです。ただ、夢を持って取り組めば、後に自分の人生で大切なものとなります。
夢を見つけてください。それが途中で変わっても大丈夫です。私もいろんな夢を持ってました。どんな夢でも、それに向かって一生懸命頑張ることが大切です。

いろいろな人を大切してください

オリンピックに出場するという夢は一人では叶えられませんでした。家族・仲間・先生など周りの人が支えてくれたからこそ実現できたとおもっています。
周りのいろいろな人を大切にしてください。今後、自分ひとりではできないこともでてきます。周りの人の支えがあったからこそ達成できることもあります。
周りの人を大切にすればおのずと自分の周りにも大切にしてくれる人が増えてくるはずです。

授業のまとめ


終始、児童のみなさんに声をかけながら進められた授業でした。「桑井さんテレビで見たことある」など桑井さんが所属していたチームまで知っている子も。
最後の最後で、実際に先生が身体をはって桑井さんのタックルを受けると、タックルの瞬間「おぉ〜!!」と歓声があがりました。
コミュニケーションの大切さなどを伝えていく中で活気と笑顔にあふれた素敵な授業でした。

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