東京五輪5位入賞・亀山耕平さん、世界一の「あん馬」披露に一同大興奮!

東京五輪5位入賞・亀山耕平さん、世界一の「あん馬」披露に一同大興奮!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、体操世界選手権の金メダリストで東京五輪5位の亀山耕平さんが東京都・品川区立後地小学校にアスリーチ!体育の授業を行いました。

今回訪れたのは、後地小学校。
全校生徒300人以上から大きな拍手で迎えられた、亀山選手。
オリンピックの試合前や大人数で話す前にやっていたという「だらだら体操」をまずは披露しました。
大きな力を出すためには、全身の力を抜いて、だらだら〜っと身体を動かし、緊張を和らげながら準備をするということをおっしゃっていました。生徒のみなさんはおのおのだらだら〜っと身体を動かし、「だらだら体操」を学んでいました。
亀山さんはお話をしながら、マット・跳び箱の大技をたくさん見せてくださり、大迫力な動きに、生徒のみなさんは大きな歓声をあげていました。

その後、亀山さんは、自らの競技人生を語ってくれました。もともとはたくさんの夢を持っていたという亀山さんが、体操選手と出会い、憧れを抱いたところから体操を始めて、オリンピックを目指すようになったということです。そして、その過程で「どうせできない」、「無理だよ」などというネガティブな言葉をたくさん言われたということです。亀山さんはこのようなことを言われたときに、どうすれば良いかを今回は教えてくださいました。

授業後半は、亀山さんによるマット、跳び箱、鉄棒の実演がありました。基本的な技のコツを伝え、最後はダイナミックな大技まで、技が1000個もあるところが体操の面白いところ、という体操の魅力も伝えていただきました。
最後はそれぞれ生徒が好きな種目を行い、亀山さんは時間ギリギリまで個別指導をして回っていただきました。亀山さんが一言教えるだけで、みるみるうちに生徒のみなさんの動きが良くなっていくシーンが何回もあり、実際に「うまくなる」時間になりました!

訪問アスリートご紹介

亀山耕平さん。宮城県仙台市出身、3歳で体操を始め、東京オリンピックを含む計4度の日本代表を経験し、世界大会で金メダル一つ、銀メダル一つを獲得。2022年に引退後の今は、タートルパートナーズの代表を務め、宮城県を拠点にたくさんの人に体操を教えています。

学校や地域のご紹介

今回訪問させていただいたのは、品川区立後地小学校。3年前に建ったといわれているとても綺麗な校舎が迎えてくださいました。現在、総児童数は376名ですが、これからどんどん増えていくそうです。雨水をろ過して再利用したり、太陽光発電を利用したりするなど、地球にもやさしい学校です。地域ではサッカーが盛んで、サッカーが好きな男子児童が多かった印象がありました。

メッセージがぎっしり詰まった講演と、それを実践する実技

授業前半は、亀山さんが今までどのような気持ちで代表試合や講演を乗り切ってきたのかについてお話しをしてくださりました。本当に強い力を出したいなら、直前まで肩の力を抜き、手や足をぶらぶらさせてジャンプしながら脱力をする「だらだら体操」を生徒に伝授し、全校生徒で「だらだら体操」をやりました。亀山さんはオリンピックの競技の前にもこの「だらだら体操」を行い、気持ちを作っていたといいます。「だらだら体操」の他にも、「ゆっくり歩く」ということをやることによって震える足を抑えることもあるそうです。いつもと違う動きをして、脱力をすることによって緊張と向き合うことで、本番に大きな力を出すことができるということを語ってくれました。
亀山さんは幼い頃からたくさんの夢があったそうです。そして、体操でオリンピックを目指すという夢を持ってから、たくさんの人にネガティブな言葉をかけられました。それでも亀山さんがめげずに頑張れた理由を教えてくれました。

ネガティブな声をかけられても適当に聞き流す

応援されるために応援する

ネガティブなことを言う人は、自分のことをしっかり考えている人ではないので、自分も受け止めず、適当に受け流すことが大切であることと、応援される人になるということ。人を応援し続けることで自分も応援されるようになり、せめて自分の周りだけでも応援し応援されるような世界を作っていくことで大きな夢に向かって進んでいけるようになると語ってくれました。
授業後半の実技では、それぞれ生徒にマット、跳び箱、鉄棒の技を実演してくれました。跳び箱をあん馬として使い、あん馬の技を披露してくださったときは、あまりの迫力に体育館には大歓声が沸き起こりました。通常の前転ではなく、「完璧な前転」という形でまっすぐで綺麗な前転を披露されたときは、生徒は驚きを隠せないようで、周りの友達と大いに盛り上がってくれました!
授業の最後には、生徒の皆さんがそれぞれ自分の好きな種目をやり、亀山さんは体育館と校庭を往復しながらできるだけ多くの生徒に個別指導をしてくださりました。時間ギリギリまで実技は続き、少し指導してもらっただけでみるみるうちに鉄棒がうまくなった生徒や、楽しく亀山さんと会話している生徒が見受けられ、終始良い雰囲気で授業は進みました。

真摯に授業を受けてくださった後地小学校の皆さん、ありがとうございます!

アスリートから後地小学校の児童へメッセージ

応援し、応援される環境を作ること!

自分の身の回りで、頑張っている友達や夢に向かって努力している友達を応援してあげることで、自分の夢も応援してもらえるような環境を周りで作ってください。

力を抜いて、本番に臨むこと!

「だらだら体操」や「ゆっくり歩く」という力を抜くことをすることで、本番で大きな力を出すことができます!力を抜いてリラックスして、頑張ってください!

授業のまとめ

夢に向かってどのような気持ちで努力したら良いかについて、くりかえし語ってくれました。ネガティブな言葉をかけられたときは聞き流し、積極的に応援することで応援される人になる。そして、ネガティブな言葉をポジティブに変えていくということを競技人生で実践してきた亀山さんだからこその言葉だと思います。
亀山さん、素敵な授業ありがとうございました!
後地小学校のみなさん、授業のために動いてくださった先生の皆様、ありがとうございました!

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