苦手なことにも一生懸命取り組む!体操オリンピアン大島さんが教える体育の授業

苦手なことにも一生懸命取り組む!体操オリンピアン大島さんが教える体育の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月27日、体操競技で五輪2大会出場・大島さんが、奈良県立山辺高等学校にアスリーチ!
体幹トレーニングとマット運動の体育授業を行いました。

今回伺ったのは山辺高等学校。全校生徒の1/3近くがサッカー部に所属しており、サッカーに力を注いでいる学校。なんと今回参加してくれた1年生21名も全員がサッカー部員でした。
授業序盤は堅かった顔も実技を進めていくうちに自然と笑顔がでくる授業となりました。

訪問アスリートご紹介


大島杏子さん。東京都出身。
体操競技でアテネ五輪・北京五輪に出場。
日本女子最多記録となる通算8度の世界選手権に出場。長きにわたり日本女子体操界を牽引してきました。

学校や地域のご紹介

山や畑など自然に囲まれた地域にある奈良県立山辺高等学校。建学精神として「開拓魂」、山林を切り拓き、幾多の困難をも乗り越え、新しいことに挑戦し続けるいう思いが込められ、現在まで脈々と受け継がれてきている言葉が掲げられた学校です。

実技と講話の授業

簡単な自己紹介をして、スライドを見せながら「体操とは?」「体操競技とは?」「運動することの大切さ」を説明。その中でも参加している皆さんがサッカー部員ということもあり「一生懸命に取り組むこと」について、得意・好きなこと以外のことも一生懸命に取り組むことの大切さを伝えていきます。

講話も程々に実技へ。
まずはウォーミングアップを兼ねて準備体操から始まり、柔軟運動へ進みます。大島さんが体育館の舞台上にあがり見えやすいよう正しいやり方を実際に見せると、柔軟運動のときには「なんでそんなに開くの!?」「柔らかっ!」という声も。

柔軟運動が終わると、高校生は「筋肉の発達」の旬の期間とのこともあり、腹筋・背筋を中心とした体幹トレーニング!
各種目を進めていくと歯を食いしばりながら苦しそうな顔をする生徒の姿も見えましたが、声を掛け合いながら乗り切っていました。先生曰く、普段は生徒の皆さんはベンチプレス等、腕や変化が見えやすいところばかり鍛えており、インナーマッスルはおろそかになりがちとのこと。

最後に、2人1組で腕立て伏せをしている人をジャンプしてまたぎ、腕を伸ばしたときにその下をくぐるトレーニングしてマット運動へ。

マット運動では、前転4種目(開脚前転・倒立前転等)・後転3種目(伸膝後転等)・側転を実際に大島さんが見本を見せ、きれいに見せるコツや成功するコツを教えながら進めていきます。
授業終盤になると、1人ずつ練習した技を発表。最初はできなかったのに、できるようになっている生徒が多く、変化が目に見えることができた授業でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

一生懸命に取り組むこと

やりたいこと以外にも苦手なことも一生懸命取り組んでほしい。そうすればやりたいことにも、もっと一生懸命に取り組めるはず。すべてのことが自分の目標に関係してくると思って、すべてのことを考えて、一生懸命に取り組んでください。

協力しあうこと

周りの人を観察して成功している人の真似をしてみたり、アドバイスを出し合う等、みんなで協力しながら、お互いを高め合っていってください。

無理・できないを言わない

できないことや、失敗することは恥ずかしいことじゃない。できなかったとき、失敗したときに、「なんでできなかったのかなぁ」と考えて次に臨むことが大事。
失敗をおそれずに挑戦をしてほしい。

授業のまとめ

最後に、大島さんが実際に生徒の皆さんが授業のテストで行う予定の技をすべて繫げて披露し、ロンダートからのバク転をも披露すると大きな拍手が。

これで授業終了かと思いきや、最後の最後、みんなで体幹トレーニングをして授業終了となりました。
最初は堅かった生徒の皆さんでしたが、身体を動かし始めるとだんだんと積極的に取り組む姿勢が見えるように。時折、笑顔もある素敵な授業でした。

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