元巨人・清水隆行さんと一緒に、プロと同じ練習を体験!

元巨人・清水隆行さんと一緒に、プロと同じ練習を体験!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、現役時代巨人のリードオフマンとしてヒットを量産した元プロ野球選手・清水隆行さんが、神奈川県・横浜市立東品濃小学校にアスリーチ!

冒頭の自己紹介の際には、一緒にプレーをした巨人選手や監督の名前に、子どもたちから「知ってる!」という声が多数上がりました。
実技は「プロがやっている内容を一緒にやりましょう」との声掛けに、4年生の子供たちは大喜び。
実際に巨人キャンプなどで行われているウォーミングアップに目を鍛えるトレーニング、投げ方講座…、と密度の濃いトレーニングが続きます。
実技の最後は、清水さんが現役時代に「本数多く行って苦しんだ」という、ダッシュにボール拾いがアレンジされた、切り返しダッシュ練習。1人1本でチーム対抗形式に、子どもたちから「がんばれ!」の大合唱が起こりました。
そして授業のまとめとしての講話。3つの大切なことが子供たちに話され、実技で盛り上がっていた子供たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。

訪問アスリートご紹介

清水隆行さん。東京都出身、元プロ野球選手。現役時代は鋭い打球でヒットを量産、巨人入団1年目からレギュラーとしての活躍を見せ、2002年には最多安打のタイトルとベストナインを獲得。巨人の2度の日本一に大きく貢献しました。

学校や地域のご紹介

横浜市立東品濃小学校は、JR東戸塚駅から徒歩10分ほど。緩やかな坂道を上ったところにあります。周囲は住宅街で人も多く、訪れた日の朝は、通勤通学の高校生や社会人で駅前はかなり混雑していました。

講演と実技

まず初めに自己紹介。「長嶋監督や原監督のもと、松井秀喜さんや高橋由伸さんと共に外野手としてプレーしていました」とのお話の際には、「長嶋さん知ってる」「松井さん知ってる」といった声が多く上がっていました。

実技開始にあたり、「今日はプロが実際にやっているトレーニングをしていきます」と説明した清水さん。
まずはウォーミングアップとして、実際に巨人もキャンプや試合前に行っている、サイド・バック・クロスステップ、長座からダッシュ、うつぶせ寝からダッシュ、などのトレーニング。真剣な子供たちは全力ダッシュ、蒸し暑い体育館の中、みんなあっという間に汗だくになりました。

また面白いものとして「目のトレーニング」も。プロ野球はボールをしっかり見なければいけないので目を鍛えるのも重要とのお話でした。

続いて投げ方・捕り方練習。ボールが苦手な子供もいる中、ワンバウンドの投球をしっかりと胸でキャッチする、という内容を易しく丁寧に、分かりやすく説明。子供たちは、相手の捕りやすいボールを投げ、からだの正面・胸の前でしっかりとボールを捕るという練習を、一生懸命繰り返していました。

そして実技の最後には、切り返しダッシュにボール拾いをアレンジしたトレーニングでチーム対抗リレー。「がんばれ!」の合唱が飛び交い、体育館は熱狂!そして最終ランナーの子供の番で、清水さんが並走。引退していてもさすがはトップアスリート!清水さんの速さと迫力に、子供たちは見入っていました。

アスリートから児童への3つのメッセージ

目標を達成するために、興味を持って調べて努力をする

何かになりたい、だけではなれません。叶えるためには自分で動きましょう。目指しているものがどういうものか知らないと、どう頑張ったら良いのかが分かりません。まず知ることがとても大切です。正しい努力のために、自分がなりたいもののことは真剣に調べましょう。

夢をかなえるために「毎日やる」習慣をつける

プロの世界で伸びる選手は、努力の習慣を持っていました。すごい人は必ず毎日やり続けています。例えば素振り。成功した人は、毎日やると決めたら絶対にやります。試合の後にもやっています。
たった5分でも良いです。毎日継続してやることが大切です。
1日24時間は平等です。先生も、僕も、みんなも。その中で時間を作って、毎日続けてください。必ずその差が後になって大きな成果となって出るので、信じてやってみてください。

壁に当たったときに諦めないこと

なりたい自分の姿や目標があったら必ず壁に当たります。
その時は、立ち止まっても良いし、下がっても良い。どこかに、壁の先に行く方法が必ずあります。目標があったら壁があるのは当たり前。
回りに抜け道があるかもしれないし、壁を壊す道具があるかもしれない。地面を掘ったらトンネルが作れるかもしれません。
例えば算数で「10」を出すために方法は「5+5」、「20-10」…方法は山ほどある。壁を超える方法は考えれば必ずあります。他人を頼っても良いです。壁を越える考えを止めないでください。どこへ行っても何をしても、壁がない道はありません。

努力を続けて諦めなければ夢は叶う。

みんなの将来を楽しみにしています!感謝を忘れず進んでください。

授業まとめ

厳しいプロの世界で長く活躍された清水さんが、いかに努力をされたのか。ご本人はそれを一切話されませんでしたが、そのことに思いをはせたくなるようなメッセージ。そしてスポーツを熟知したアスリートだからこその分かりやすく実践的なトレーニング。
トップアスリートとの時間は、特別な体験として、子どもたちの心にリーチしていました。

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