元プロ野球・米野智人さんによる「投げ方授業」!遠投に挑戦しました。

元プロ野球・米野智人さんによる「投げ方授業」!遠投に挑戦しました。

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、ヤクルト・西武・日本ハムで活躍された元プロ野球選手・米野智人さんが、東京・国分寺第五中学校へアスリーチ!

体育館に集まった中学1年生を前に、明るく元気に挨拶をした米野さん。
まずはプロ野球選手としての経歴をご紹介します。その後、生徒はグラウンドにでて「投げ方」の体育授業。
プロからコツを教わり、全力で投げ方の習得や、投げる距離アップに励みました!

訪問アスリートご紹介

米野智人さん。北海道出身。北照高校からヤクルトスワローズに入団。その後西武ライオンズ、地元・北海道日本ハムで活躍。もともとキャッチャーでしたが、持ち前の打撃と運動能力を生かして、内野手や外野手でも出場。類稀な運動神経で17年間プロでプレーをしたアスリートです!

学校や地域のご紹介

JR国立駅北口からバスで10分ほど。周囲は住宅のほか畑も広がっており、都心部からそれほど離れていないにもかかわらず、緑豊かな自然を感じられる環境にあります。土のグラウンドはサッカーのフルコート1面が取れる広さがあり、とても運動環境に恵まれている中学校です。

プロ野球選手が教える「投げるコツ」

冒頭、明るく元気にご挨拶と自己紹介をした米野さん。たくさん練習しましょう、と、残暑厳しいグラウンドに移動します。
まずは投げ方のお手本披露。相手役に、野球をやっているという生徒が指名されて、緊張のキャッチボール。米野さんから名前を呼ばれ、大きな声でたくさん褒められ、選ばれた生徒の投球にも熱が入ります。

コツは「力まないこと」。こぶしを強く握ったときと軽く握ったときの腕ふりを行い、リラックスしているときの方が腕がしっかり早く振れることを確認。ボールは「生卵だと思って優しく握るよう」、アドバイスを送りました。
そして、投球の際の前進も、脱力が大切と話す米野さん。ボールが指を離れる瞬間だけ力を入れる、「1・2・3のリズムで、リラックス~・リラックス~・パチン」のイメージを伝えられました。
また、腕だけで投げるのではなく全身運動として、「体の連動と力の伝達」についても説明がありました。
これに見ていた先生は「一生懸命投げようと思ってみんな力が入っていた。プロならではのアドバイスですね。」と話していました。

その後、ネットに向かっての投球(通称ネットピッチ)で全員が投球を実践。くまなく回りながら「ナイスボール!」「いいね!」とお声掛けをする米野さん。生徒たちも嬉しそうにボールを投げ込んでいました。

そして本日の集大成として、ソフトボールの遠投に挑戦!
「遠くに投げようとして力まない」ことと「遠くに投げるには角度が大切、イメージよりも上に向かって投げる意識で」とアドバイスがありました。
全生徒が真剣に投げるたびに、米野さんだけでなく生徒たちからも「いいね!」「すごい!」という声が飛び、グラウンドは活気に包まれました。
最後に、生徒のリクエストを受けて、米野さんの遠投パフォーマンス!
現役時代は硬球を120m遠投したという米野さん。さすがの強肩で、ボール拾いの頭を超えていく大投球、生徒たちは驚きの表情で歓声を上げていました。

アスリートから国分寺第五中学校の生徒へメッセージ

スポーツ・運動・体育を楽しんでください

スポーツはもともと遊び、まずは楽しくないといけないものです。外で遊ぶときも体育も楽しんでください。上手くできたとか、早いとか遅いとかを気にすることもあると思いますが、それよりなにより、運動は楽しんだの勝ちです。

天才はいません。みんなにそれぞれ才能があります

僕は大谷翔平選手と一緒にプレーしました。彼は、野球に使っている時間がとても長かったです。結果を出した人のことを「天才」だとか「あの人は違う、特別」と言うけれど、そんなことはありません。天才はいない。才能がある人はいますが、天才ではありません。そのように見える人は、人一倍時間を使っています。大谷選手はその象徴だと思います。
才能は全員にある、それは断言できます。野球なのかサッカーなのか、勉強なのか、その才能は1人1人異なります。
僕も北海道に住む普通の小学生中学生でしたが、他人より野球に数多くの時間を使いました。どれだけ真剣に取り組んだ時間が長いか。好きなことに没頭できるか。そこがポイントです。

失敗を恐れずチャレンジしてください!

一流の人は失敗しまくっています。意外かもしれませんが、他人よりたくさん失敗している。それはなぜかと言いますと、失敗イコールチャレンジだからです。そこで落ち込むのではなく、なぜ失敗したのか、何度もトライ&エラーをして、やっと、できないことができるようになります。
どんどんチャレンジして失敗してください。大切なのは、「成功」ではなく「成長」です。

授業のまとめ

終始、ご自身も楽しそうにグラウンドで投げ方を教えた米野さん。楽しみながらチャレンジ、その大切さは、投げ方の実技と講話を通して、子供たちの記憶にリーチしていました。

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