「夢は絶対にかなう」!フェンシング日本代表・木村毬乃選手が地元滋賀の小学校訪問

「夢は絶対にかなう」!フェンシング日本代表・木村毬乃選手が地元滋賀の小学校訪問

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
9月26日、滋賀ご出身のフェンシング日本代表の現役選手・木村毬乃さんが、滋賀県大津市立大石小学校にアスリーチ!
フェンシングの動きを元に、運動神経向上につながる体育授業を行ました。

常に明るく元気に、小学生へ呼びかけた木村選手。授業の終了後には生徒多数が集まって円陣を組み「夢は絶対にかなう!」「オー!」の大合唱も起こりました!

訪問アスリートご紹介


木村毬乃さん
フェンシング(サーブル)日本代表。滋賀県出身、石山高校→法政大学。
2017 ワールドカップフランス大会出場。2024 年パリオリンピック出場を目指す現役選手です。

学校や地域のご紹介


琵琶湖から流れ出る瀬田川を、石山駅から下流方向へ約9km。大津市立大石小学校は瀬田川沿いに位置し、山々に囲まれた環境にあります。川のせせらぎと、たくさんの種類の鳥の声が聞こえる自然豊かな場所です。


先生に伺たところ、鹿が頻繁に姿を見せるとのことで、過去には、学校の校庭に入った鹿がサッカーゴールのネットに引っかかってしまったこともあるそうです。
明治初期にはじまり、来年で創立150周年を迎える歴史ある小学校です。遠方から通う児童も多く、市立小学校ながらスクールバスがあるのも特徴です。

実技と講話の授業

子どもたちの大きな拍手で迎えられて体育館に登場した木村選手。
自己紹介では、同じ滋賀県の和邇出身で、両親も親戚も、みんなフェンシングをやっていて、生まれたときからフェンシングのある環境にいたことを説明。
フェンシング選手になりたいと思って、中学でバドミントンをした後、滋賀・石山高校から念願のフェンシング部に入ったことなどを話しました。その後、「夢」についてのお話や「自分を信じる」お話に、真剣に聞き入る生徒たち。
20分ほどのお話の後、実技に移りました。


実技は、フェンシングの基本的な動き。
両足のかかとを直角でくっつけて、そのまま膝の屈伸。そして最後にサーベルをつき出すポーズ。股関節・膝などの柔軟性と、下半身の筋力が必要な動きに児童からは
「きつい!」という声も。フェンシングには、柔軟性、バランス、そして筋力が必要なことを体で体験しました。


その後、フェンシングの剣を全員が触る貴重な体験タイム!「思っていたより軽い」「先端が丸まってる」、子どもたちからは様々な発見の声がありました。

子どもたちがフェンシングの剣を知ったところで、「フェンシング体験したい人?」と木村さんからのご提案。
多くの子供の手が上がり、じゃんけん大会で、6名の児童が参加の権利を手にしました。

フェンシング体験では、マスクを着けた木村さんを切る・突く体験と、マスクを着けて木村さんから切られる・突かれる体験!
「めっちゃこわいー」「寿命が縮まりそう!」という声が聞かれましたが、体験した児童も見ている児童も、とても楽しそうでした。

そして最後に「からだとの対話」の時間。自分のからだと向き合いながらストレッチをしたり、呼吸を整えながら自分の気持ちと対話したりすることが大事だとの話がありました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

自分を信じてください

フェンシングは相手と戦う『対人スポーツ』ですが、自分はあるとき、「自分の敵は自分だ」と気付いて、自分を信じきる大切さに気付きました。そして長く競技を続けてきて、ようやく最近、自分自身を信じられるようになりました。
また、自分自身の最大の味方は自分でもあります。自分自身をリスペクトしてほしい。まわりから「無理だよ」とか「うまく行くはずがないよ」、といわれても、自分を信じて進んでほしいです。

無駄な苦しみはありません

なにかを頑張ると、必ず苦しい思いをします。ですが、自分がやってきたことは必ず意味があって、苦しかったことや失敗したことも、後から必ず自分にとってプラスになって返ってきます。自分はフェンシングを始めたときから「五輪で金メダル」を目標にやって、30歳になった今もかなえられていません。とても辛いことだけど、自分を信じて、逃げずに、目標に向かっていくことに意味があると思っています。

授業のまとめ


授業が終わった後、児童と木村さんが大きな円陣を作って「夢は絶対にかなう!」「おー!!」という大きな声が体育館に響きました。たくさんの挫折を経験したからこそ他人に優しく、そして自分を心から信じて競技と向き合っている木村選手。その心の強さと優しさが、地元の子供たちにリーチした授業でした。

NHKで放送されました!
NHK | 大津市出身のフェンシング 日本代表 小学校で体育の特別授業

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