現役Jリーガー・権田修一選手による“チームワークの大切さ”を伝える体育事業!

現役Jリーガー・権田修一選手による“チームワークの大切さ”を伝える体育事業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月1日、プロサッカー選手でカタールW杯日本代表ゴールキーパーの権田修一さんが長野県の古里小学校にアスリーチ!

ボールを蹴ったこともない児童が多かったクラスで、サッカーボールを使いながらチームワーク考える授業を行いました。

訪問アスリートご紹介


権田修一さん。東京都出身。現役Jリーガーで、2022年カタールW杯では日本代表のゴールキーパーとしてビッグセーブを連発し、優勝経験のある超強豪、ドイツ・スペインを相次いで撃破する大きな原動力となりました。

学校や地域のご紹介


長野県長野市にある明治22年開校の歴史ある小学校。「かしこく やさしく たくましく」を教育目標とし、「子供が主体となる学校」を目指しています。教室からは山々のきれいな景色が見えていました。

実技と講話の授業、そして給食まで参加!

授業に向けて先生と共に準備する5年3組、31名の児童たち。先生の紹介で登場しようと思っていた権田さんでしたが、児童たちに見つかってしまい、そのまま体育館へ。先生や児童と一緒に集合と整列を行って授業がスタートしました。

一番最初に権田さんから児童たちへのお願いがありました。「今日はいろいろなことをみんなにやってもらいます。そのときに“できない”“やりたくない”という言葉を言うのはやめましょう。代わりに“やってみよう”という声掛けをしていこう!友達が不安そうにしていたら“一緒にやろう”と声をかけよう!」こうやって前向きな言葉をみんなで伝えあうことが大切と伝える権田さん。児童たちのチャレンジするスイッチが入った瞬間でした。

そして実技の授業に入り、まずは準備体操から。準備体操は権田さんがやるのではなく、児童たち主導で行ってもらいます。うまくできないことを手伝いながら行う権田さん。少しずつみんなの体と緊張がほぐれていきます。

実技の授業は鬼ごっこから始まります!ただの鬼ごっこではなく捕まった人が鬼と手をつないでいって、どんどん鬼が増えていきます。何人もが手をつないで広がる鬼たちにどんどん捕まる児童たち。体育館全部使ってめいっぱい駆け回り、最後まで逃げ切れた4名には大きな拍手が送られました。

そしてボールを使ったリレーを行います。すでに鬼ごっこで男女関係なく手をつないで盛り上がった児童たち。5人のチームで輪を作ってボールをドリブルしながらリレーを行っていきます。ボールを初めて蹴るという友達を仲間同士で助け合いながら取り組んでいる姿が印象的でした。

どのゲームも1人ではできず、常にチームが声を掛け合わないとできないものばかり。授業を通じてコミュニケーションの大切さ、一緒にやることの楽しさを権田さんは伝えていました。

最後にサプライズでキャプテンを務めた児童たちと「PK対決」を行いました。5人すべてのシュートを止めるさすがの権田さん。チャレンジした児童たちは歓声と拍手につつまれました。

そして質問コーナーでさまざまな質問が飛び交い、時間が少なくなってしまった授業。児童たちから「一緒に給食を食べたい」という要望もあり、急きょ一緒に給食を頂きました!

アスリートから児童生徒へメッセージ

前向きな言葉が力になる

ワールドカップ、ドイツ戦の前半に自分がファウルをとられて先制され、とても悔しい思いをしました。しかし、チームメイトからは一切のネガティブな言葉はなく、「後半取り返そう」「勝てる」という前向きな言葉ばかりにあふれていました。そうして見事逆転勝利をすることができたのです。前向きな言葉が力になります。みんなも自分や仲間にどんどん前向きな言葉をかけていこう!

目標を少しずつ大きくしよう

私はずっと目標を立ててきました。小さいころから「サッカー選手になろう」という目標に向かって進み、サッカー選手になったら「優勝を目指そう」「日本代表を目指そう」など、目標をどんどん大きくしていきました。今も「次のワールドカップに出る」という目標に向かっています。みんなも小さくてもいいから目標を立てて、それをかなえたら少しずつ大きな目標にむかってチャレンジしていってください。

授業のまとめ

5年3組には自分たちで決めた学級目標「すばやく・みんな楽しく・まとまり・きりかえ・注意しあう」というものがあります。権田さんは授業中、児童たちがその目標に対して意識できるように声掛けをしていました。目標の大切さ、そして仲間とのコミュニケーションの大切さを伝えた授業は、31名の児童たちの心にリーチしていました!

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