アトランタ五輪 リレーで64年ぶり5位入賞の大森盛一さんによる走り方教室!

アトランタ五輪 リレーで64年ぶり5位入賞の大森盛一さんによる走り方教室!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
9月29日、日本代表として2度のオリンピックに出場した大森盛一さんが、山梨県北杜(ほくと)市の泉小学校にアスリーチ!
走り方教室を行いました!
「理論よりも体験!難しいことは考えず楽しもう!」という思いで授業を進める大森さん。とにかく動いて笑って楽しんで、最後にはみんながかっこよく走れるようになった授業でした!

訪問アスリートご紹介


大森盛一さん。富山県高岡市出身。
1992年バルセロナオリンピック、1996年アトランタオリンピックに4×400mリレーの日本代表として出場し、64年ぶり5位入賞をはたす。現在は指導者として活動し、現役パラ陸上選手のコーチも務めています。

学校や地域のご紹介


山梨県北杜市にある泉小学校。標高855mにある学校で、広いグラウンドと南アルプスなどの山々に囲まれた壮大な景色が印象的でした。

実技と講話の授業


授業は1限目から開始。朝礼後にグラウンドに整列した5年生33名。担任の先生からの紹介で大森さんが登場!拍手で大森さんを迎えました。まずは自己紹介。2度のオリンピックに出ていること、決勝でアンカーを務めたことなど、大森さんの経歴を聞いて目を輝かせる児童たち。授業への期待が膨らみます。
「陸上競技にはファインプレーがありません。地味な練習の積み重ねが記録を作ります。だからみんなに今日は、基本の動作を体をつかって覚えてもらうよ!」というお話のもと授業が始まりました。

最初に準備体操です。ストレッチをした後、「身体じゃんけん・本気バージョン」で体を温めます。ゲーム感覚を取り入れることで、どんどん児童たちは大森さんの指導に楽しく集中していきます。

授業はさまざまなステップやジャンプなど、一見「走ること」とは関係ないようなことから始まります。大森さんは理論で伝えるのではなく、体で感じてもらいたいので、基本動作につながる大切な動きをひとつずつ実践していきます。

そして後半、腕の動かしや足の動かし方、姿勢などの授業です。いよいよ授業も大詰めになり、実際に走ってみます。すでに基本の動きを経験している児童たちは、自然とかっこよく早く走れていて、自分達でもびっくりしていました!


授業の最後に3年生も加わって講話の時間です。「腕の振り方」「足の動かし方」「姿勢」この3つが重要と伝える大森さん。児童たちも真剣に聞いていました。

質問の時間に「大森さんと走りたい!」とリクエストがあり、じゃんけんで勝った1名の児童と一緒に走って、楽しい授業が終了しました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

基本を繰り返すことが大切

私は中学の時に今回のような基本動作を学び、それを今でも繰り返し練習しています。どんなアスリートも基本動作の練習を欠かしません。地味なことかもしれないけれどそれが結果を生みます。みんなも走りだけでなく、いろんなことの「基本」を大切にしてください。

授業のまとめ

ひとつの動作を見せて、まずやってもらう。それができたら次の動きをやってもらう。言葉で伝えるのではなく体を実際に動かして指導していく大森さん。詳しい説明をしていないのに自然とフォームが身についている児童をみて驚きました。この体験が、児童たちの心に深くリーチしていました。

この記事をシェアする