元プロ野球・清水隆行さんから、投げる・捕る・打つ、野球の基本を学びました!

元プロ野球・清水隆行さんから、投げる・捕る・打つ、野球の基本を学びました!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月4日、読売ジャイアンツなどで活躍した元プロ野球選手の清水隆行さんが、長野県・長野市立下氷鉋小学校にアスリーチ!
プロ野球選手の練習法を取り入れた運動や、ボールを使って野球の基本動作についての体育授業を行ました。

授業を受けるのは5年 操(そう)組の30名。ちょうど10月からベースボール型の勉強を体育で取り入れる時期だったので、今回は野球の基本動作について授業を行うことに。プロ野球選手が実際に行うトレーニングも経験し、大興奮の児童たちでした。

訪問アスリートご紹介


清水隆行さん。東京都出身、元プロ野球選手。
現役時代は鋭い打球でヒットを量産、巨人入団1年目からレギュラーとしての活躍を見せ、2002年には最多安打のタイトルとベストナインを獲得。巨人軍の2度の日本一に大きく貢献しました。

学校や地域のご紹介


長野駅から車で20分ほどの位置にある下氷鉋(しもひがの)小学校は、今年で150周年を迎える学校で、学級名を1組2組ではなく、中国の「四書五経」よりとった「勤・節・操」のように名づけています。歴史を感じる校舎に加えて、校内にたくさんの樹木が植えられているのが印象的でした。

実技と講話の授業

授業開始前から体育館に整列していた5年操組30名の児童たち。先生の紹介で清水さんが紹介されると大きな拍手でお迎えしました。

授業を始める前に、清水さんから児童たちに2つのお願いを伝えます。ひとつめは「体調が悪くなっらたすぐ教えてください。無理をしないように」そして「この授業で私はみんなに真剣に話をします。話をしているときは、みなさんも真剣に聞いてください」という2つのお願いを、しっかり清水さんの目を見て聞いている児童たち。普段から先生が「お話は目で聴く」という教育をしているそうです。


「よし、からだを動かそう!まずは準備運動!」という掛け声で始まった実技の授業。体育館全体を使ってジョギングからスタート!「次はプロと同じ内容でやってみよう」という説明があり、サイド・バック・クロスステップ。さらには後ろ向きでのクロスステップなど、難易度も上がっていきます。チャレンジ精神旺盛な5年生たちは、「むずかしい!」と言いながらも果敢に挑戦していました。

体が温まったところで、いよいよ後半はボールを使っての授業です。まずは投げ方から。ボールの握り方、足の重心の取り方、左手の位置。ひとつひとつの動作を丁寧に伝える清水さんの言葉を、児童たちはここでもしっかり「目で聴いて」いました。ボールを捕る練習では、まずは寝そべって真上にボールを投げてそれを自分でキャッチしてみます。取りやすい位置に投げる、胸の前でとるなど、基本的なことを覚えてからキャッチボールへ。みんな真剣に投げる、捕るの練習をしていました。

そしてバットを使った打つ練習へ。

バットの振り方の基本を学んだあとは、バッティングティーに置いたボールを打ってみます。はじめてバットを振ったという児童も多く、うまく当たって体育館の奥までボールが飛んでいくと大きな歓声が上がっていました。

実技の最後は“切り返しダッシュ”のトレーニングにボール拾いをアレンジした、チーム対抗のリレーです。1度目は男子2チーム、女子2チームに分かれて行い、次は男女混合での対抗レース。応援と歓声が飛び交う中、実技が終了しました。

最後に講話です。夢や目標をかなえるために必要なこと、壁にぶつかった時にどうするか、などの話があり、授業が終了しました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

夢や目標ができたら、それについて詳しく調べよう

夢や目標ができたら、そのことについてまずは調べてください。ただ思っているだけでは叶いません。まずは調べて、イメージを持つと、そこへ向かうためのいろいろな方法が見えてきます。気になったことはどんどん調べていこう。

毎日のコツコツが大きな結果を生む

夢や目標に向かってどうすればいいか分かってきたら、毎日できることをひとつでもいいから続けよう。どんなことでもいいから毎日続けられれば、確実に夢や目標に近づいていきます。その毎日のコツコツが大きな結果を生んでいきます。

壁にぶつかってもあきらめない

夢や目標に向かっていると、必ず壁にぶつかる時が来ます。大切なことは、その壁の向こう側に行くことであって、登ることではありません。壁にぶつかったら一度戻ってもいい。回り道をしてもいい。もしかしたら壁を壊す道具や、地面を掘る道具が見つかるかもしれない。または誰かが助けてくれるかもしれない。無理に乗り越えなくても、「あきらめなければ」必ず壁の向こう側に行ける方法が見つかります。

授業のまとめ


「日本一になったときの気分はどうでしたか?」という質問に、清水さんは少し考えてから「シーズン中は苦しくてしょうがなかったです。もちろん日本一になった感動は今でも忘れません。でも同時にそこまでの苦しさも思い出します」と答えていました。簡単には叶えられないけれど、コツコツ毎日やってあきらめない努力が感動を生む、という力強いメッセージが児童たちの心にリーチしていました。

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