全校14人はみんな仲良し。全員がゴールするまで一緒に加納由理さんと長距離走!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
9月26日、元日本代表マラソンランナー・加納由理さんが、山梨県北都留郡小菅村の小菅中学校にアスリーチ!
体の動かし方とストレッチ、長距離走の体育授業を行いました。
少し緊張した面持ちで、礼儀正しく挨拶しながら歓迎してくれた14名の生徒さんたち。
昇降口には、加納さんが大好きなパンダのイラストが描かれた手作りの看板を作ってくれていました。その後、ドーム型のデザインが印象的な木造の体育館に集まり、加納さんの指導の下、たくさん体を動かして充実した授業を楽しみました。
目次
訪問アスリートご紹介
加納由理さん。兵庫県高砂市出身。
須磨学園-立命館大学―資生堂―セカンドウィンドAC
北海道マラソン 優勝
東京国際女子マラソン 2位
ベルリン世界陸上女子マラソン 7位
名古屋国際女子マラソン 優勝
サロマ湖100キロウルトラマラソン 女子優勝
小学生のころから陸上クラブに所属していた生粋の陸上大好きアスリートです!
学校や地域のご紹介
豊かな自然に囲まれた小菅村。東京水源林が存在し、清浄な水を流域に届け、人々の生活を支えています。
特急の止まる大月駅までは車で30分強。道路に鹿が出てきてびっくりすることもあるとのこと。
山の幸と多摩川の水の恵みを活かした栽培きのこやわさび、ヤマメ・イワナが特産品として人気です。
実技と講話の授業
長距離を一定のペースで走り切るには下半身だけでなく、上半身も上手に使うことが大切ということで、腕や肩の可動域をひろげることをイメージしながらストレッチをしていきました。
「疲れてきた時こそ腕をしっかり振って、肩の力をストンと落とすことで体の無駄なりきみを抜くようにしましょう。」という声掛けに、各々走るフォームを改善していきました。その他にもさまざまな加納さんのアドバイスの下、目線を下に落とさないように、肘が外に向かないように、頭から引っ張られるようなイメージで走ることを心掛けました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
姿勢を崩さず、自分なりのペースで走り切ることが大切
人と速さを比べるよりも、自分で考えてペース配分をし、力を出し切って走った後に気持ちよく感じられることを目標にしてみましょう。自分自身の成長を感じられるようになってほしいです。
苦しい時こそ自分を奮い立たせて
自分のことを追い込みすぎずに、何か自分の楽しみになることを見つけて、取り組めるといいと思います。誰にでも苦しい時はありますが、そこで下を向いて止まってしまわず、リラックスしてまた頑張るという繰り返しが大切です。
授業のまとめ
小菅中学校では毎年、16キロの強歩大会を実施しており、なんと今年で72回目とのこと。最後は全員が800m走にトライしました。
14人全員がそれぞれのスピードで取り組みました。最後の一人がゴールするときには、すでにゴールしたみんなも一緒に並走し、みんな揃ってゴールイン。
走り終わった後も加納さんを囲んで「下り道で意識することはなんですか?」「カーブの時の姿勢は?」「大会の日の朝食はどんなものがベスト?」など次々に質問が殺到しました。
一緒に給食もいただき、帰るときにはベランダから見えなくなるまで手を振って見送ってくれました。
強歩大会では、きっとそれぞれのベストが出せることでしょう。