1年生が楽しくマットと親しむ!体操オリンピアン大島杏子さんの体育授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月5日、体操競技で五輪2大会出場・大島杏子さんが、富山県の富山市立桜谷小学校にアスリーチ!
体操マット運動の体育授業を行ました。
今回、大島さんの担当としては初めての小学1年生!小学校に入学してまだ半年の児童たち。果たしてどんな様子だったのでしょうか!?
目次
訪問アスリートご紹介
大島杏子さん。東京都出身。
体操競技でアテネ五輪・北京五輪に出場。
日本女子最多記録となる通算8度の世界選手権に出場。長きにわたり日本女子体操界を牽引してきました。
学校や地域のご紹介
富山駅から西へ、神通川を渡ったところに位置する桜谷小学校。明治18年からの長い歴史を誇ります。グラウンドのすぐ横に線路があり、時折、北陸新幹線が通過していました。
実技と講話の授業
まだまだ小さな1年生が、体育館に入ってきます。「おおたにせんしゅ、ってやきゅうの人?」「ちがうよ、おおたにじゃなくて、おおしまだよ!」、そんなほほえましいやり取りが聞かれました。
しかし先生が、「はい、授業を始めます」と声をかけた瞬間、全員が前を向いて背筋を伸ばしてピシッ!しっかりとした動きに、大島さんも感心していました。
元気な声でご挨拶をし授業がスタート!
大島さんより自己紹介、そしてスライドを見せながら、「うんどうがなぜたいせつなの?」「うんどうしないと、しょうらいはどうなってしまうの?」などを説明。ひらがなで見やすい資料に、子どもたちも集中して授業を受けていました。
児童は1年生、まだ幼いこともあり、いつもより短く講話は終了。1年生の子供たち、約20分間、私語を交わすこともなくしっかりと授業に集中していました!
後半は、いよいよマットの実技です。
まずはストレッチ。6歳7歳でも、固い子は固い!「せんせい、いたいよー」、かわいらしい悲鳴が起こります。大島さんの柔らかさには「せんせいやわらかーい!」「せんせいすごーい」の声が。
前転に役立つウォームアップ、「ヒの時でころりん、から戻って立つ!」に挑戦。「できたー!」「できそう、頑張ろう!挑戦してみよう!」の声。児童たちはとても楽しそうな様子で、ほぼ経験のないマット運動に取り組みます。
すると大島さんから、面白い指令が。
「これからみんなには動物になってもらいます」。
まだまだマットの技を習っていない児童たち。大島さんはマットを楽しいと思ってもらうべく、熊歩き、犬歩き、ワニ歩き、アザラシ歩き、クモ歩き、と、子どもたちが楽しみながら体の使い方をマスターできる運動を提供。「たのしい~!」の大合唱でした。
そして、小学1年生がチャレンジする「前転」の時間です。
大島さんからコツを教わった児童たち。くるくる、楽しそうに回っていました!
アスリートから児童生徒へメッセージ
できない・むり、はいわない!
むりだからやらない、ではなくてやってみることがたいせつです。やってみないと、なにもできるようにはなりません。
たくさんべんきょうをしてください
いろいろなことをしっていると、このさき、こうがくねんになってちゅうがくせいになって、おとなになったときにやくにたちます。
授業のまとめ
最後に児童へ「見たい技を言ってください!」と質問。普段は「ロンダート」「バク転」という声が上がるところ、そこはさすが1年生、「ぜんてん!」「でんぐりがえし!」などのかわいい声。大島さん、リクエストの技を見せた後、側転やバク転を披露。体育館には子供たちの驚きの声が響きました。
1年生という年齢を考え、上手くなることではなくまずは「マットや体操、運動を好きになってほしい」という大島さん想い、笑顔溢れる児童たちにリーチしていました。