ニヤニヤ大作戦!?北京五輪金メダリスト三科真澄さんによる熱血体育授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月2日、ソフトボール・北京オリンピック金メダリスト三科真澄さんが、新潟県の県立十日町総合高等学校にアスリーチ!
ボールの投げ方、取り方の実技授業。現役時代の講話などの体育授業を行いました。
選択科目、総合スポーツを選択した高校三年生の生徒たちに迎えられ晴天のグランドに登場した三科さん。まさに熱血指導。気持ちのこもった熱く、濃い2時間でした。
目次
訪問アスリートご紹介
三科真澄。神奈川県出身。ソフトボール、アテネ五輪銅メダル、北京五輪金メダル。
引退後指導者として、大学や実業団でコーチ・監督を務めましたが、家族の介護のため退職。
その後、農園やキッチンカー営業など未知への挑戦を続けています。
学校や地域のご紹介
JR飯山線、北越急行ほくほく線の十日町駅から静かな街並み徒歩約10分のところにある、県立十日町総合高等学校。農業科や工業科などの選択科目もあります。
十日町は冬になると豪雪地帯としても有名で2メートル以上積もることもあるそうです。県下で有数のコシヒカリの産地でもあります。
実技と講話の授業
晴天のグランドに集まった、総合スポーツを選択した21名の生徒たちに迎えられ登場した三科さん。挨拶と自己紹介を済ませ、早速実技授業。
生徒たちはアップでランニングと体操をすることに。三科さんもよーし走るぞと意気込みましたが生徒たちのランニングの速さに「無理無理(笑)」と着いていくのを諦めるほど気合の入っている生徒たちでした。それを見た三科さんも気合入った!と準備は万端でアップを終えました。
まずはスキップから。スキップには股関節、肩甲骨、足首をうまく使うとけが防止にもなるし、身体がうまく使えるようになるとのこと。生徒たちは早速実践していました。
その後ボールを使った実技指導が始まりました。三科さんから投げ方、捕り方の基本動作を行いました。生徒たちはアドバイスを確認しながら挑戦していました。生徒たちが一生懸命取り組む姿勢に三科さんも熱血指導!まるで監督のような熱い指導でした!
三科さんからキャッチボールで大事なことはニヤニヤすることと思いやり。ニヤニヤすると体がほぐれていいパフォーマンスができる。思いやりは捕りやすいように、投げやすいようにとお互いが相手を考えること。技術も上がるけど仲間との絆も深まるから今日教えたことを意識してみてねとメッセージを送っていました。最後は三科さんがウインドミル投法披露。速い、球が重そうなど世界トップの技術を見て驚いていました。
場所を体育館に移し講話の授業。実技の時間の生徒たちは笑顔で明るい表情が多かったですが、三科さんの熱い話に生徒たちは真剣なまなざしで講話を聞いていました。
人生の三感。感謝、感激、感動。この思いを大事にしているという三科さん。この気持ちを人に与えるにはまずは自分がこの気持ちを知らなくてはならない。感動を与える人間は、まず感動を知らなければならないという三科さん。北京五輪金メダル獲得の時もメンバーたちは漫画や映画などまずは自分たちが感動するということをしていたそうです。
生徒からの質問では、大舞台のプレッシャーをどう乗り越えたのか。アテネの時は乗り越えられず銅メダル、北京では不安な事や苦しいことを跳ね除けるぐらいの練習量で挑み乗り越えたそうです。最後に三科さんがオリンピックで獲得したメダルを持ち生徒一人一人のところを回り、これから別々の道に進んでいく生徒たちにパワーを分けていました。生徒よりも先生たちのほうがメダルに大興奮でした!(笑)
三科さんによる熱血授業は終始盛り上がり、熱く、笑顔があふれる2時間でした。
アスリートから児童生徒へメッセージ
みんなは好きなことをやっていい
これから人生何が起こるかわからない。つらいこと、苦しいこともあるかもしれない、うまくいかないことだってあるかもしれない。でも、人生何が起こってもハッピーになる。
だから好きなことをやってください。
授業のまとめ
生徒のみんなはとても意欲的に授業に取り組んでいました。三科さんも熱血指導。顧問の先生かな思うぐらいの熱い授業でした。それでも笑顔に溢れた授業でした。実技、講話を通して三科さんの気持ちは生徒たちにリーチしました。