継続は力なり!元フットサル日本代表・岩本昌樹さんによる運動神経向上の授業

継続は力なり!元フットサル日本代表・岩本昌樹さんによる運動神経向上の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月11日、元フットサル日本代表・岩本昌樹さんが、大阪府の柏原市立堅下小学校にアスリーチ!
サッカーをベースとした、運動神経向上の体育授業を行ました。

訪問アスリートご紹介


岩本昌樹さん。千葉県出身。
元フットサル日本代表。バルドラール浦安で42歳までプレー。日本人として初めてスペインリーグでプレーをした経験を持つ、日本フットサル界のレジェンドです。
現在はジュニアからプロまで、サッカーのパーソナルトレーニングを全国で展開しています。

学校や地域のご紹介


大阪の中心部・天王寺から電車で20分ほど南東部に移動すると、緑豊かな山々が。
堅下は昔からブドウが名産だそうで、校庭でもブドウの木が栽培されていました。実がなると、子供が収穫をするそうです。
学校から見える山の斜面は、ブドウ畑が並びます。
「堅下ワイン、おいしいですよ」、先生にもおすすめ頂きました。

学校は今年150周年。地元の方の支持がとても熱心で、学校のエアコンはなんと地域の寄付で全校に設置されたそうです。
地域愛が強い方が多く、ここで生まれ育って、そのまま残る方が多いと、先生が嬉しそうにお話しくださいました。

実技と講話の授業

冒頭のご挨拶、授業を始めますという先生の声に「はい!!よろしくお願いします!!」と校庭に元気な声が響きます。学校内で別の授業をしている各教室からもそれぞれ同じような声が。全児童、元気なご挨拶が気持ちが良い堅下小学校です。

岩本さんの自己紹介。フットサル日本代表として長くプレーし、スペインでもプレーをしていたというお話に、児童から「すごい!」というような声が聞かれます。
授業をはじめるにあたり「思った通りにからだが動かないと、サッカーに限らず野球でもバレーボールでも、良いプレーができません。思っているように体を動かすトレーニングをしましょう」、岩本さんが趣旨を説明しました。

まず、ボールを投げ上げて頭・肩・お尻をさわってからキャッチする練習。これが意外と難しい!
そこに手叩きを入れたり触る場所を増やしたり、動きはどんどん複雑になります。

難しい動きの岩本さんのお手本に「おぉー!!」。
「ムズい!」「わからん!」関西弁が飛び交いますが、できた子もできない子も、とても楽しそう!そして、どんどんやるにつれて、できるようになる児童が増えていきます。

「スポーツは反復です。諦めないでやり続ければ、できなかった動きもできるようになる。諦めないでトライしてみてください。」
岩本さんの説明に、児童たちは納得をした表情でした。

続いて、真ん中のボールを取り合う鬼ごっこ。マーカーをさわる動きを入れてルールを複雑にして、駆け引きもある勝負に、児童たちは大盛り上がり!

ここでボールが登場。マーカーの間を、必要な回数だけパスを通して、最後にゴールするサッカーのパスゲーム。サッカーをやったことがないという児童も上手にパス交換をして、ゴールを決めていました。堅下小学校、スポーツのレベルが高いです!

実技の最後は、7・8人ずつのチームを作ってのミニゲーム。児童たち、白熱のプレー!気持ちよく晴れ渡った空に、子どもたちの歓声が響きました。

授業の締めに、岩本さんが超絶テクニック披露!子供たち大興奮!

そしてサッカーをやっているという児童の代表もチャレンジ。成功して大歓声と拍手!!
大盛り上がりで実技は終了しました。

そして質疑応答と、児童へのメッセージ。
「好きなサッカー選手?」「サッカーを始めたきっかけ?」「好きなスポーツ?」「苦手なスポーツ?」、児童からの質問は尽きることがありませんでした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

どんなことでも、嫌なことでも、たくさん体験をしてください

今まだ夢や目標がない子へ。
みんなは6年生、これから中学高校大学と進みますが、いろいろな経験をすることがとても大切です。いま夢がなくても、体験をして経験を積むとやりたいことが見つかります。夢や目標は、自分が経験をしたことの中からしか選べません。スポーツ以外でも。体験をすると出会いがある。なにか誘われたときに、好きでないものでも是非行ってください。

やった方が良いこと・当たり前のことを、継続してください

今、かなえたい夢のある子へ。
やりたいことの実現に向けて、努力や練習をしてうまく行かなかったとき、出来るまで練習しなければいけません。続けること、コツコツ積み上げることが何よりも大切です。
やった方が良いと分かっているけれどやらない人もいます。でもそうすると身に付きません。「本当はやった方が良い」と思ってもやらない人が圧倒的に多い。
継続できる人は10人に1人しかいません。その1人がプロになります。皆さんは、その1人になってください。

授業のまとめ


「サッカーの上手なお兄さん」という雰囲気を作り、終始楽しく授業を進めた岩本さん。笑顔の絶えない授業でしたが、一転、最後に熱く伝えたメッセージには、児童も真剣に聞き入っていました。
「もう終わりかよー」「もっとやりたい!!」、給食の時間になってもグラウンドに残り校舎に戻らない児童たちに、スポーツの楽しさは確実にリーチしていました。

【以下、児童のアンケートです】


楽しかった:あまり好きではないサッカーを心から楽しいと思えたからです。


楽しかった:苦手なサッカーでも思いっきり楽しめたし、勉強になったからです。


岩本さんの話を聞いて将来の夢に自信が持てたし、サッカーもしてなかったけど楽しくできた。


また受けたい:苦手なことでも全力で取り組むと楽しいと感じられる幸せな時間だから。

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