フットサル元日本代表・岩本昌樹さん「熱中できるものを見つけて夢中になる」体育授業!

フットサル元日本代表・岩本昌樹さん「熱中できるものを見つけて夢中になる」体育授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月12日、元フットサル日本代表・岩本昌樹さんが、滋賀県の野洲市立篠原小学校にアスリーチ!
サッカーをベースとした、運動神経向上の体育授業を行ました。

訪問アスリートご紹介


岩本昌樹さん。千葉県出身。
元フットサル日本代表。バルドラール浦安で42歳までプレー。日本人として初めてスペインリーグでプレーをした経験を持つ、日本フットサル界のレジェンドです。
現在はジュニアからプロまで、サッカーのパーソナルトレーニングを全国で展開しています。

学校や地域のご紹介


JR琵琶湖線の篠原駅から車で10分ほどの距離にある野洲市立篠原小学校。
周囲は水田や畑に囲まれ、空が広い!近江富士と呼ばれる美しい形の三上山から、琵琶湖を挟んで対岸に広がる比叡の山々まで、遠く見渡せる自然豊かな環境です。先生に聞いたところ、冬は雪も降るそうです。

学校は今年120周年。全校170名ほどで、野洲市内では一番小さな学校だそう。幼稚園から中学までずっと一緒に過ごすため、児童はお互い兄弟家族のような関係とのことです。

実技と講話の授業

元気なご挨拶から授業がスタート。
まずは岩本さんの自己紹介です。フットサル日本代表として長くプレーし、スペインでもプレーをしていたというお話に、児童たちは真剣に聞き入ります。授業をはじめるにあたり「思った通りにからだが動かないと、サッカーに限らずどんなスポーツでも、良いプレーができません。思っているように体を動かすトレーニングをしましょう」と岩本さんが説明。

まず、ボールを投げ上げて頭・肩・お尻をさわってからキャッチする練習から始めます。そこに手叩きを入れたり、触る場所を増やしたり、どんどん複雑になる動きに、子どもたちは楽しそうに取り組みます。
岩本さんより、「スポーツは反復。諦めないでやり続ければ、できなかった動きもできるようになる。諦めないでトライしてみてください」。

続いて、真ん中のボールを取り合う鬼ごっこ。マーカーをさわる動きを入れてルールを複雑にして、駆け引きもある勝負に、児童たちは盛り上がります。フェンシングの試合のように駆け引きを続け、時間切れになってしまうペアも。

満を持してボールが登場。マーカーの間を、必要な回数だけパスを通して、最後にゴールするサッカーのパスゲーム。男女問わず、コツをつかんで取り組む篠原小の児童たち。

そして実技の最後は、7・8人ずつのチームを作ってのミニゲーム。児童たち、白熱のプレー!体育館は活気に満ち溢れました。

実技を終えた後、岩本さんから児童へのメッセージが伝えられます。聞き始めてから「これは覚えておかなければ!」と思ったのでしょう、先生が慌ててメモを取りはじめた姿に、岩本さんのメッセージの価値を感じました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

どんなことでも、嫌なことでも、たくさん体験をしてください

今まだ夢や目標がない子へ。
みんなは小学生、これから中学高校大学と進みますが、いろいろな経験をすることがとても大切です。いま夢がなくても、体験をして経験を積むとやりたいことが見つかります。夢や目標は、自分が経験をしたことの中からしか選べません。スポーツ以外でも。体験をすると出会いがある。なにか誘われたときに、好きでないものでも是非行ってください。

やった方が良いこと・当たり前のことを、継続してください

今、かなえたい夢のある子へ。
やりたいことの実現に向けて、努力や練習をしてうまく行かなかったとき、出来るまで練習しなければいけません。続けること、コツコツ積み上げることが何よりも大切です。
やった方が良いと分かっているけれどやらない人もいます。でもそうすると身に付きません。「本当はやった方が良い」と思ってもやらない人が圧倒的に多い。
継続できる人は10人に1人しかいません。その1人がプロになります。去年、教え子が4人Jリーガーになりましたが、全員が、そういった「継続できる」選手でした。皆さんも、その1人になってください。

授業のまとめ

児童数が多くなく、まとまりのある篠原小学校での授業。岩本さんの熱意ある授業に、スポーツの楽しさは児童たちへ確実にリーチしていました。

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