夢をあきらめない!小さい頃からの夢を、大きな困難を乗り越えて叶えたアスリートの特別授業!

夢をあきらめない!小さい頃からの夢を、大きな困難を乗り越えて叶えたアスリートの特別授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月11日、アテネパラリンピック金メダリストでプロアスリートの高橋勇市さんが、大阪市立西淡路小学校にアスリーチ!
ご自身の経験をもとに“夢をあきらめない!”ことについての講話と、視覚障がいマラソンの体験を行いました。

金メダリストと会うのも初めて、目隠しをして歩いてみるのも初めて、そして本物の金メダルに触れるのも初めて!など、初めてづくしの体験授業となりました。

訪問アスリートご紹介


高橋勇市さん。秋田県横手市出身のプロアスリートでアテネパラリンピックマラソンの金メダリスト。現在はトライアスロンでワールドカップなどに参戦する現役アスリートです!

学校や地域のご紹介


新大阪駅の一つとなり、東淀川駅から徒歩10分ほどの位置にある、西淡路小学校。「めざすこども像」をもとに教育に取り組んでいます。

に にこにこ 笑顔の子
し しっかり考える子
あ あかるく あいさつのできる子
わ わかるまで できるまで努力する子
じ 自分を大切に 人を大切にする子

実技と講話の授業


5時間目の特別授業にむけて、お昼休みを終えて体育館に集まってくる児童たち。体育館にいる高橋さんに「あかるく あいさつ」をしながら並んでいきます。
先生の紹介のあと、特別授業が始まりました。
前半は映像を見ながら講話の授業です。話の途中でなんども高橋さんから児童へ質問をします。「将来野球選手になりたい人はいますか?」「看護師さんになりたい人は?」など、そのたびに手が上がる人数を先生が高橋さんに伝えます。こうして高橋さんと先生、そして児童たちの一体感が生まれていきます。


初めは高橋さんが夢を叶えた瞬間、「アテネパラリンピック」の映像です。
次にみんなと同じ小学生の頃の話になります。その頃は歌を歌うのが好きで走るのは苦手な少年だったそうですが、当時の校長先生の影響で走ることがだんだん好きになっていき、中学から陸上部に入り、高校生の時には「オリンピックで金メダルを取りたい」と思うようになったそうです。

けれども高校生の時に難病を発症し、だんだんと目が見えなくなってしまいました。失意の中で暮らしていましたが、アトランタパラリンピックで日本人がマラソンで金メダルを取ったことを知り、マラソンに本格的に取り組みます。そしてアテネ五輪。見事金メダルを取り「夢がかなった瞬間」となったのです。

そんな話を生徒たちは真剣に聞いています。中には高橋さんの境遇を聞いて涙する児童も。どんな困難があっても夢をあきらめなければ力が湧いてきて、夢がかなう。目の前でそう話す高橋さんを見て児童たちはそれぞれいろいろな思いを感じ取っていたようです。


後半の授業は、視覚障がいマラソンの体験授業です。ペアを組んだ児童たちが目隠しをする人、伴走する人に分かれてまずは肘をつかんでゆっくり歩きます。次に伴走ロープをもって歩いてみます。そして最後にゆっくり走ってみます。目の見えない大変さと、伴走者として何をするべきかなど、身をもって体験していきます。

また、高橋さんはアテネオリンピックの金メダルをサプライズで持ってきてくれていました。体験が終わった児童たちは、金メダルや、パラトライアスロンのメダルを触らせていただき、金メダルの重さなどに驚いていました。

最後に先生たちが目隠しをして走ります!頑張って走る先生に、児童たちは大きな声援を送っていました!

アスリートから児童生徒へメッセージ

夢をあきらめない!

これからみんなが夢にむかって進んでいくときに、いろいろな困難が待ち受けています。あきらめてしまったら夢はかないません。つらいときには今日の話を思い出してください。私も次のパラリンピックに向けて頑張ります。一緒に頑張っていきましょう!

授業のまとめ

高橋さんは音声ガイドを使用してパソコンを自ら操作して講演をすすめたり、白杖を使ってどんどん歩いて行ったり、ずっと笑顔で楽しくお話をされていたりと、目が見えないということを感じさせないパワーがありました。何かに夢中になれることがそのパワーの原動力になっている、ということが児童たちの心にリーチしていました!

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