今できることは何かを考えよう!自身の経験から生徒たちに「夢や目標の大切さ」を伝える授業!

今できることは何かを考えよう!自身の経験から生徒たちに「夢や目標の大切さ」を伝える授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月11日、なでしこリーグで活躍し、現在はフットサル選手として日本代表にも選ばれた筏井りささんが大阪市立横堤中学校にアスリーチ!
広いグラウンドを全面使用して、サッカーボールでの体育授業を行いました!

中学1年生のサッカーボールを蹴るのに慣れていない女子生徒もいる中、みんな積極的に試合に出たり、声を掛け合ったり。走って!蹴って!声出して!あっという間の時間でした。

訪問アスリートご紹介


筏井りささん。元サッカー選手、現フットサル選手。兄の影響で小学生から始めたサッカーで日本代表を目指し、なでしこリーグで活躍。日本代表の夢は果たせないまま引退しましたが「やっぱりボールを蹴るのは楽しい!」とフットサルに転向。そこで日本代表という夢を果たしました。

学校や地域のご紹介


大阪市鶴見区にある横堤中学校。「地域の子どもは地域で育てる」という教育風土のもと、地域と学校が一つになった教育活動を行っています。大きな運動場(グラウンド)が印象的でした。

実技と講話の授業


1限目、グラウンドに元気よく並んだ1年1組と2組の生徒たち。先生から筏井さんの紹介があり、授業がスタートします。まずは朝いちばんなので、みんなで準備運動。準備運動は生徒さん主導で行ってもらい、筏井さんもいっしょに体操をします。体操の後に筏井さんから「私は苗字がめずらしいので、みんなから“イカちゃん”って呼ばれています。みんなもイカちゃんって呼んでね!」という話があり、生徒たちの緊張が一気にほぐれていきました。

「今日はたくさんボールを蹴ってもらうけど、その前にちょっとしたゲームをしよう!」筏井さんからゲームの説明です。8つのチームにわかれてボールを手でパスしてリレー形式でつないでいきます。この8つのチーム単位で授業が進むので、このゲームで一気にチームの連帯感が生まれていきました。

いよいよボールを蹴る授業です。チームの半分ずつが向かい合い、筏井さんからひとつずつ説明をしていきます。
初めはパスをするだけ。次はドリブル。「小さく優しくドリブルをしよう!」という筏井さんの教えに、ボールを蹴るのに慣れていない生徒たちもうまくドリブルをしていきます。そしてディフェンス役、オフェンス役に分かれて、効果的なパスやフェイントなど、どんどんと高度なものになっていきますが、生徒たちの吸収力は早く、次々とクリアしていきます。

後半の授業は試合形式です。フットサルコートくらいの大きさのコートを2つ作り、男子と女子でそれぞれ試合を行っていきます。順番待ちの生徒は、広いグラウンドを利用して、さっきまで授業で習ったことを思い出しながら練習です。
筏井さんもコートに入って一緒に試合をします。筏井さんがボールをもつと、まわりから「イカちゃん囲もう!」「イカちゃんいかせないで!」など声を出しますが、さすがの筏井さんの華麗な足技でディフェンスを抜けると大きな歓声が上がります。

全員が試合をして、実技授業は終了です。
体育館に移動して講話の授業です。なでしこリーグでの活躍やフットサルの試合映像などをみながら、なでしこリーグで7年間プレーして引退した時の気持ち、フットサルに転向して日本代表になるまでの気持ちなど、多くの話を聞いて授業は終了しました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

今できることは何か、を考えよう!

私はサッカーで日本代表をめざしていましたが、その夢はかなわず29歳で引退をしました。そのあと「今やりたいことは何か?」と自分で考えた時、やっぱりボールを蹴るのが楽しい!ということに気づきました。そこでフットサルを始めます。サッカーは引退したけれど「今できることは何か?」を考えて行動し、フットサルに転向してから5年間で日本代表になることができました。夢がかなわなくても今できることを探せば道は見えてきます。新しい夢も叶えられます。みなさんもスポーツだけでなく、自分の夢や目標があるなら、それにむかって「今できることは何か?」を考えて前に進んでください。

授業のまとめ

広いグラウンドをめいっぱい使った授業で、生徒たちもめいっぱい体を動かしていました。トップアスリートと一緒にできたサッカー体験は生徒たちの心に深くリーチしていました!

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