一緒に夢を叶えましょう!!アテネパラリンピックマラソン金メダリスト高橋勇市さんの特別授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月12日、アテネパラリンピック金メダリストでプロアスリートの高橋勇市さんが、大阪府・堺市立大泉中学校にアスリーチ!
ご自身の経験をもとに“夢をあきらめない!”ことについての講話と、視覚障がいマラソンの体験を行いました。
実際に目隠しをして視覚障がいマラソンを体験した生徒たち。目が見えないこと、そしてそれを補助する伴走の体験を経て、様々なことを感じ取っていたようです。
目次
訪問アスリートご紹介
高橋勇市さん。秋田県横手市出身のプロアスリートでアテネパラリンピックマラソンの金メダリスト。現在はトライアスロンでワールドカップなどに参戦中。
学校や地域のご紹介
大阪府堺市北区にある公立小中一貫校。愛称は大泉学園(おおいずみがくえん)。大阪府営の森林公園「大泉緑地」のすぐ隣にあります。
実技と講話の授業
今日の授業を受けるのは7年生(中学1年生)の23名の生徒です。先生の紹介のあと、特別授業が始まり、まずは映像を見ながら講話の授業です。高橋さんは音声ガイドを使用しながらパソコンを自ら操作して進めていきます。
高橋さんの夢がかなった瞬間「アテネパラリンピック」の映像からスタートします。そしてみんなにどんな夢があるのか、聞いていきます。
高橋さんは小学校の校長先生の影響で走ることに興味をもって、中学からは陸上部に入ります。そして高校生の時に「オリンピックで金メダルを取りたい!」と思うようになりました。しかし難病を発症し、だんだん視力が落ちてしまいます。そして視力が完全になくなり、絶望の淵にたちますが、お母さまをはじめ、たくさんの方に支えられて乗り越えていったそうです。「つらいことは過ぎていきます。だから乗り越えてほしい」そんな力強いメッセージを生徒たちに伝えていました。
後半の授業は、視覚障がいマラソンの体験授業です。生徒たちはペアを組んで、目隠しをする人、伴走する人に分かれて体験をします。まずは肘をもって歩く、そして伴走ロープをもって歩く、さらに走ってみます。「怖い!」「歩けない!」などの声も上がりましたが、伴走役が声をかけながらなんとかやり切ります。ペアが交代すると、お互いどのような声掛けがいいか、どのように誘導してもらいたいか、など話し合いながら進めていました。
そして次に白杖体験です。白杖を使いながら手をたたく先生の音を聞いて一人で歩いていきます。白杖の大切さを、身をもって感じ取れる体験となりました。
最後にはアテネオリンピックの金メダルをみんなで触らせていただき、体験授業が終了しました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
あきらめなければ夢は叶う!
私は高校時代の夢を、目が見えない困難を乗り越えて叶えることができました。あきらめないで「今できること」をやり続けたからできたのです。みんなもどんな夢でもいいので、夢を持ったらできることを「あきらめずに」続けてください。夢はきっと叶います。私もまだまだ進んでいきます。一緒に夢を叶えましょう!
授業のまとめ
常に笑顔で元気で、前向きな高橋さん。今でもトライアスロンでパラリンピックを目指しています。目が見えないという困難を乗り越えて夢を叶えた高橋さんの言葉や行動の一つ一つが子供たちの心にリーチしていました!