100m10秒14!元世界陸上日本代表の長田拓也さんが“走り方のコツ”を伝授!

100m10秒14!元世界陸上日本代表の長田拓也さんが“走り方のコツ”を伝授!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月16日、元陸上競技選手で日本代表として金メダルも獲得している長田拓也さんが、新潟県長岡市立信条小学校にアスリーチ!
全校児童に走り方のコツ、そして継続することの大切さを伝える授業を行いました。

1年生から6年生までそれぞれの力に合わせたプログラムで走り方のコツを伝えていく長田さん。最後にみんなで長田さんと競争をしたとき、みんなの走る姿がとてもかっこよく、足が速くなっていたのがとても印象的でした!

訪問アスリートご紹介


長田 拓也さん、愛知県田原市出身の元陸上競技選手。
北京世界陸上男子4×100mリレー 日本代表、光州ユニバーシアード4×100mリレー 金メダル。2018年に100mで自己ベスト10秒14を記録する。2021年に現役を引退後、走ることの楽しさを伝えるために外部指導や教室を開き、普及活動を行っています。

学校や地域のご紹介


新潟県長岡市中条新田にある小学校です。長岡駅からバスで田園地帯を50分ほど走ると到着しました。


ほとんどが農業に従事するご家庭のお子さんで、全校児童48名が仲良く学んでいる学校です。すぐ近くには信濃川の水を一部、日本海に流すためにつくられた大河津分水路があり、この分水路が越後平野を水害から守っています。

実技と講話の授業


1時間目の開始に合わせて、グラウンドに児童が集まってきます。1年生、2年生そして3年生・・・待ちきれない!という様子の全校児童は開始時間前に全員整列をして長田さんに挨拶をします。「よろしくお願いします!」元気な挨拶と共に授業がスタートしました。


授業の前に「まずはみんな体を温めよう!現役時代、何度もケガに苦しみました。みんなも運動する前はしっかり準備運動をしようね!」という長田さんのお話があり、準備体操をしてからウォーミングアップのためのゲームになりました。

ジャンケンをしながら並べたコーンの周りを走る、というゲームで、制限時間内にどれだけ動けるか挑戦しました。低学年と高学年でサイズを変えて実施され、児童たちは楽しそうに走り回っていました。

様々なウォーミングアップ運動を行って、いよいよ“走り方のコツ“の授業になります。
「みんな、世界一足の速い選手を知っているかな?」長田さんのクイズに、子供たちからウサイン・ボルト選手の名前が上がります。「では、ボルト選手の歩幅はどれくらいだと思う?」
答えの約3メートルということを聞いて児童たちは驚きの声を上げます。1歩が大きくなると走るのは早くなります、ということで、スキップをしながら「歩幅」の意識をつけていきます。
決められた距離を何歩でいけるかな?など、チャレンジしながら児童たちは学んでいきます。
見本で見せた長田さんの本気のスキップには、大きな驚きの声が上がっていました。


そしてスタートの練習です。スタートの姿勢、走りだしの方法。すでに様々なチャレンジをした児童たちは、ちゃんと説明を聞いて、すぐに実践していました。1年生もかっこいいスタート姿勢で走ります。見てください、このスタートの様子!速そうですね!

実技の締めは、それぞれの学年と長田さんとの短距離競争です。もちろん長田さんにはハンデがつきます。1年生、2年生、3年生と順番に走りますが、長田さんはハンデをものともせず、ゴール前で抜いていきます。

「私は短距離選手だから、連続で走る体力はないんです」そう言いながら頑張って連続で走る長田さん。そんな長田さんが先生を含めた4年生と一緒に走った時です。ひとりの女子児童が速い速い!なんとちょっとの差で児童が勝利!大きな拍手が送られました!

そのあとの5年生と6年生との勝負には、「今度は負けないぞ!」と上着を脱いで本気を出していた長田さんでした!

次に体育館に移動して講話の時間です。質問タイムでは児童たちが積極的に質問をしていました。

最後に代表児童から長田さんへのお礼の言葉があり、楽しい楽しい特別授業が終了しました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

継続することの大切さ

私は走ることが好きでしたが、中学校に陸上部はなく、野球をやっていました。それでも自分で走ることはしていましたし、大会に出場したりしました。そして高校は陸上部でしたが、長距離が中心の陸上部で、思うような練習ができません。それでも自分で練習をしていました。大学に入って本格的に学んで金メダルを取ることになりましたが、それは小さい頃からずっと練習してきたおかげです。みなさんも自分の夢や目標に向かって、少しずつでいいから継続するようにしてください。必ず力になります。

授業のまとめ

遊びの要素やクイズの要素をまじえながら伝えられ、楽しく学んだ全校児童。長田さんとの競争ではみんながかっこよく、そして速く走れていました。みんなで学んだこの経験は児童たちの心に深くリーチしていました!

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