人数は少なくとも元気いっぱい!明治小学校で体操オリンピアン大島杏子さんの体操授業

人数は少なくとも元気いっぱい!明治小学校で体操オリンピアン大島杏子さんの体操授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月19日、体操競技で五輪2大会出場・大島杏子さんが、新潟県の上越市立明治小学校にアスリーチ!
1年生から6年生、全校約40名の児童に、体操マット運動の体育授業を行ました。

訪問アスリートご紹介


大島杏子さん。東京都出身。体操競技でアテネ五輪・北京五輪に出場。
日本女子最多記録となる通算8度の世界選手権に出場。長きにわたり日本女子体操界を牽引してきました。

学校や地域のご紹介


直江津駅からほくほく線に乗り、線路が海沿いから内陸に入ると周囲は一気に田園風景。米所・新潟県を感じる景色がひろがる中に、全校44名の小さな明治小学校は位置しています。校長先生、つい最近白鳥の飛来をみたそうで、「そろそろ雪に備えてタイヤをかえなければ」と思ったとのこと。雪国を感じます。

実技と講話の授業


体育館の入り口にはウェルカムボード、そしてステージにも歓迎の手作りメッセージ。とても温かくお迎え頂いた雰囲気の中、大島さんが登場。1年生から6年生の児童たち、大歓声で迎えてくれます。
自己紹介をして、スライドを見せながら「体操とは?」「体操競技とは?」「運動することの大切さ」を説明。1年生から6年生まで、みんな真剣な表情で話を聞いています。
運動することの大切さのお話では、小学生は神経の発達、中高生で骨と筋肉の発達があると説明。小学生は「神経の発達」の時期なので、遊びも含めて色々な運動をしてほしい、と子供たちに伝えます。

ここで前半は終了。後半は、いよいよマットの実技です。

まずはストレッチ。大島さんの柔らかさに「ええ??」「おお!!」の大きな声。
あれ、低学年の方が柔らかい!?高学年を中心に悲鳴の大合唱。中には大島さん並みに柔らかい児童も!

後ろに半分転がってから、前に戻って立つ。1・2年生優秀、3・4年生上手。あれ?5・6年生、半分くらいの子は立てない!?

後転のため手をつく練習。1・2年生はまだ後転を教わっていないのですが「できたー!」の大合唱。みんなとても積極的です!

今回は全学年に向けて、1年生もできる内容でマット運動が進みます。
くま歩き、後ろ向きくま歩き、いぬ歩き、きりん歩き。6年生までみんな楽しそうに、真剣に実施します。

そこから前転。大島さんのお手本には「かっこいいー!!」と拍手。
1年生は初めての前転、みんな起用にくるくる回って「できたー!」の声があちこちから聞こえます。
苦戦をしている児童には、大島さんの個別指導です。

続いて後転、1年生もトライ。結構みんな上手にできる!一方、上級生は伸膝後転にチャレンジ。
それぞれの学年が、レベルに応じたトライを行い、授業はあっという間に終了時間を迎えました。

最後は、大島さんの授業恒例!バク転バク宙の披露。終始、大盛り上がりの明治小学校でした!

アスリートから児童生徒へメッセージ

できない・無理、は言わない!

無理だからやらない、ではなくてやってみることが大切。やってみれば、意外とできたりする。今日の授業は、それを一番感じてほしいと思っていました。できないと思って諦める人は永遠にできるようになりません。やらない人より、やって失敗をする人の方が、はるかに素晴らしいと思います。

苦手なことから逃げないでください

好きなことだけでなくて、嫌なこと、苦手なこともがんばってください。苦手なことも頑張れば、できるようになるし、楽しくなるかもしれません。そして苦手なことに取り組めるようになったら、好きなことはもっと楽しめるようになります。

授業のまとめ

授業終了後、電車の本数が少ないため学校で待機時間が。「せっかくなので授業も見に行きたいです」、と大島さん。急きょ、教室を訪問して質疑応答の追加授業!子供たちの質問は尽きませんでした。

1学年数名程度の小さな明治小学校でしたが、1人1人が元気よく、熱心に、体操に取り組んでいました。最後、姿が見えなくなるまで手を振り続けてくれた児童たち、間違いなく記憶に深くリーチする授業になったことでしょう。

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