バレーボールの基本からスパイク練習・試合まで!19回日本一に輝いた元Vリーガー大山未希さんのバレーボール授業

バレーボールの基本からスパイク練習・試合まで!19回日本一に輝いた元Vリーガー大山未希さんのバレーボール授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月12日、元Vリーガー・プロビーチバレー選手の大山未希さんが、滋賀県甲賀市の淡海学園にアスリーチ!
バレーボールの体育授業を行ました。

体育館には「ようこそ大山未希さん」という掲示があり、子供たちとともに迎えてくれました。この日は少ない人数ですが、小学校4年生から中学校3年生までが一緒に授業を受けました。みんなで協力しながら取り組んだとても良い授業でした。

訪問アスリートご紹介


大山未希さん。東京都出身。小学生からバレーボールを始め全国大会2連覇。成徳学園中学校、下北沢成徳高校でも全国制覇。Vリーグ東レアローズではVリーグ3連覇など、これまで19回日本一に輝く。また、ユース日本代表としてアジアユース選手権、世界ユース選手権などで活躍。現在はマンツーマンレッスンや教室など、バレーボールの普及活動をおこなっています。

学校や地域のご紹介


JR草津線貴生川駅から車で約20分、緑が多く自然豊かな環境のなか、広い体育館、大きなグラウンドなど施設の整った学校です。

授業の様子

バレーボールを始めたきっかけは、小学校1年生の時、ひとつ年上の姉に誘われて初めてバレーボールに触れ、サーブを打ったらネットを越えて相手コートに入ってしまったところからです。周囲が驚き、みんなに褒められ「私天才かも」と思ってバレーボール始めました。何がきっかけになるかわかりません。今日の授業もきっかけのひとつにしてください。と大山さんのメッセージからスタートしました。


そして、恒例?となった大山さんの強烈なスパイクを先生にレシーブしてもらうデモンストレーション。見事なレシーブに大歓声。そして、子供たちも次々に大山さんのスパイクのレシーブを体験させてもらいました。


そして、実技はまず「ボールと仲良くなる」ドリルからです。「10回手を叩いてキャッチ」などいろいろな動作をいれながらボールをキャッチします。「この簡単な動作ができないとバレーボールはできません」と大山さん。続いて、二人の前にボールを置き、大山さんの声に合わせて頭、膝などの身体の部位に触れながら、「ボール」という声がかかった瞬間ボールを取り合うなど反応速度を磨くドリルがおこなわれました。小学生も中学生も男子も女子も、声を掛け合いながら楽しそうに一生懸命取り組んでいました。

そして授業はオーバーパス、アンダーパスの練習に移ります。オーバーパスは「手を額の前でボールの形を作る。そして、ボールが来たら手のひらを外側に向けて腕を伸ばしてボールをパスしましょう」アンダーパスは「片方の手のひらをグーに、もう片方の手のひらをそこに包み被せていきます。親指を揃えて、2本の腕を伸ばして板のように。手首と肘の間でボールを受けましょう」とアドヴァイスがありました。みなさんとても上手ですぐにできるようになります。


その後は、試合と同じネットの高さからスパイクを打つ練習です。右利きの人は左足から出て「イチ、ニー」3歩でジャンプしましょうとアドヴァイスがあり、まずはその練習から。「これが簡単にできないんだよな~」誰かが呟いていましたが、みなさんなかなか様になっています。そしてスパイク練習に。まだ背が低い子供も必死にジャンプしてボールを打ちます。中学生の男子は見事なスパイクを見せてくれました。途中大山さんからお手本の披露もあり、子供たちは固唾をのんで見つめ、驚嘆の声をあげていました。

「ボールと仲良くなる」に始まり、反応、オーバー・アンダーパス、スパイクとひととおり基本を教えて貰った最後はネットを挟んでの試合です。サーブこそないものの、ローテーションもしながら公式ルールに則って3回で相手コートに返します。小学生も中学生も協力しながらボールをつなぎます。時折、相手コートにスパイクを打つ場面や好レシーブもあり、みんな夢中でボールを追いかけました。

実技を終え、残りの時間も少なくなってきました。「みんなバレーボールすごく上手だった」と大山さん。「仲間への想い」や「チームワーク」「スポーツをすることの大切さ」を話してくれました。

最後に子供たちの代表者から大山さんへお礼の言葉がありました。「今日の日をとても楽しみにしていました」「行事やスポーツをする時、一人でするのではなく、みんなで心合わせてやっていきたいと思います」と語ってくれました。一番印象に残った言葉は「私天才かも?という言葉です。このフレーズはどこかで使わせてもらいます」とみんなの笑いを誘うことも忘れませんでした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

かけがえのない仲間の存在

小学生のころ学校で辛いことや嫌な思いをした経験があります。そんなとき心の拠り所になったのは、学校で寄り添ってくれた仲間やバレーボールチームの仲間でした。だから寂しくはなかったです。そんな仲間がいたからこそ、バレーボールがあったからこそ学校に休むことなく行けました。自分の居場所がたくさんあると良いですね。

きっかけは些細なこと。チャレンジしよう

私は姉について行かなければバレーボール選手になっていなかったかもしれません。何がきっかけになるかはわかりません。「私には無理、僕には無理」と思わないでチェレンジしましょう。まずやってみましょう。今日の授業でも「無理」という人は一人もいなかったし、みなさん楽しそうに取り組んでくれました。今日の日のことを少しでも忘れずにいてくれたら嬉しいです。

スポーツすることで心身ともに健康でいよう

スポーツや運動すると心も身体も元気になります。バレーボールでなくてもいいんです。
みなさんも嫌なことや、ストレスを感じることがあるかもしれません。そんな時には、スポーツや身体を動かし、汗をかいて嫌なことを吹き飛ばしてください。自分で動いてかく汗は心も身体もすっきりさせてくれます。

授業のまとめ

子供たちの運動能力は高く、また少人数で体育館も広かったためスパイク練習、バレーボールコートでの試合形式練習までいけて、とても充実した授業になりました。
みなさんが協力し合いながら積極的に楽しんで取り組んでくれたのが印象的な授業でした。

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