楽しむことが一番！19回日本一に輝いた元Vリーガー大山未希さんの楽しいバレーボール授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
１０月１８日、元Vリーガー・プロビーチバレー選手の大山未希さんが、石川県小松市の蓮代寺小学校にアスリーチ！
バレーボールの体育授業を行ました。

「せーの。大山未希先生！！」の掛け声で大山さんが登場。大山さんの「まずボールと仲良くなってから、パスの練習をして、最後は試合までやりたいと思います」の説明にみんな大きな声で「ハイ」と返事をします。きちんと話を聞ける子供たちでした。

訪問アスリートご紹介

大山未希さん。東京都出身。小学生からバレーボールを始め全国大会２連覇。成徳学園中学校、下北沢成徳高校でも全国制覇。Vリーグ東レアローズではVリーグ３連覇など、これまで19回日本一に輝く。また、ユース日本代表としてアジアユース選手権、世界ユース選手権などで活躍。現在はマンツーマンレッスンや教室など、バレーボールの普及活動をおこなっています。

学校や地域のご紹介

小松市は日本のほぼ真ん中に位置し、東には日本三名山のひとつである白山がそびえ、西は日本海に面しています。蓮代寺小学校にはJR北陸本線小松駅から車で15分ほどです。およそ150年の歴史を持つ学校で、校内には明治43年から毎年の卒業写真が掲示されています。

また、５年生はこの地の伝統的な蓮代寺太鼓の練習を、発表会に向けしているところだそうです。

授業の様子

バレーボールを始めたきっかけは、小学校１年生の時、ひとつ年上の姉に誘われて初めてバレーボールに触れ、サーブを打ったらネットを越えて相手コートに入ってしまったところからです。周囲が驚き、みんなに褒められ「私天才かも」と思ってバレーボール始めました。もともとバレーボールがやりたかったわけではなく、たまたま姉についていったのがきっかけです。そして、恐れずチャレンジしたからです。ミスは全然OKです。やらないことが駄目です。積極的にチャレンジして２時間頑張りましょう。みんな大きく頷いていました。

そして、大山さんのスパイクをレシーブするデモンストレーションです。大山さんが床にボールを繰り返し強く打ち付ける迫力に子供たちは嬌声をあげ目を丸くします。大山さんのスパイクに、先生がレシーブしたボールが顎にヒット。「一瞬記憶が飛んだ」と先生はちょっと大げさに表現しましたが、それでも子供たちは恐れず次々にチャレンジしていきました。最後は教頭先生もチャレンジしてくださり、大いに盛り上げてくれました。

その後、「ボールと仲良くなる」ドリルやボールへの反応を高めるドリルがおこなわれます。「10回手を叩いてキャッチ」などいろいろな動作をいれながらボールをキャッチしたり、二人一組で二人の真ん中にボールを置き、ジャンケンであいこになったら速く足でボールを獲りあったり。

オーバーパス、アンダーパスの練習。

試合形式の練習へと入っていきます。試合形式はワンバウンドまでOKです。「パスは人にするのではなく、前にしましょう」「そうすればどんどん繋がっていきます」そんなアドヴァイスもあり、子供たちは次第に上手にパスができるようになっていきました。慣れてくるとラリーが続くようになり白熱してとても楽しそうでした。

あっという間に終わりの時間が近づいてきます。大山さんから「楽しかったですか？」の問いにみんなは「楽しかった～」と口を揃えました。「楽しいのが一番だね」「今楽しいと思っていることに積極的にトライしてください」そんなやりとりが続きます。そして、ちょっと苦手だと思っていることにもやってみたら意外とできたりもします。いろんな事にチャレンジしてみてください。

「質問はありますか？」の問いかけに最初はみんな少し照れ臭そうでしたが、一人の子供が質問すると次から次へと質問が出てきました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

かけがえのない仲間の存在

小学生のころ学校で辛いことや嫌な思いをした経験があります。そんなとき心の拠り所になったのは、学校で寄り添ってくれた仲間やバレーボールチームの仲間でした。だから寂しくはなかったです。そんな仲間がいたからこそ、バレーボールがあったからこそ学校に休むことなく行けました。自分の居場所がたくさんあると良いですね。

きっかけは些細なこと。チャレンジしよう

私は姉について行かなければバレーボール選手になっていなかったかもしれません。何がきっかけになるかはわかりません。「私には無理、僕には無理」と思わないでチェレンジしましょう。まずやってみましょう。今日の授業でも「無理」という人は一人もいなかったし、みなさん楽しそうに取り組んでくれました。今日の日のことを少しでも忘れずにいてくれたら嬉しいです。

スポーツすることで心身ともに健康でいよう

スポーツや運動すると心も身体も元気になります。バレーボールでなくてもいいんです。
みなさんも嫌なことや、ストレスを感じることがあるかもしれません。そんな時には、スポーツや身体を動かし、汗をかいて嫌なことを吹き飛ばしてください。自分で動いてかく汗は心も身体もすっきりさせてくれます。

授業のまとめ

今日の授業は５年生２０名。少ない人数だったので、みなさんと触れ合うことができました。また、子供たちの真剣な眼差しも印象的でした。
学校の３つの合言葉は「チャレンジ」「大好き」「自分たちで」。今日の大山さんの授業にぴったりでした。

テレビ金沢さんが取材に来てくださり、子供たちも積極的に応じてくれました。