小学生には無限の可能性がある!元Jリーガー中払大介さんが夢の実現に導くサッカー授業

小学生には無限の可能性がある!元Jリーガー中払大介さんが夢の実現に導くサッカー授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月25日、元Jリーガー・中払大介さんが、奈良県の桜井市立大福小学校にアスリーチ!
5年生約60名の児童に、サッカーの体育授業を行ました。

訪問アスリートご紹介


中払大介さん、神奈川県出身。
小学生の時に静岡に移り、清水東高校からアビスパ福岡、京都パープルサンガでプレー。京都時代、2002年シーズンの天皇杯で優勝を果たしました。
引退後は福岡放送コメンテーターやJリーグ中継解説者として活躍をしています!

学校や地域のご紹介


近鉄大阪線の大福駅から徒歩15分。大福小学校は、奈良盆地の南部に位置する奈良県桜井市にあり、歴史豊かな文化遺産に囲まれています。駅からの道は、住宅街にお寺、豊かな畑が広がっていました。

実技と講話の授業


まだまだ日差しが暑いグラウンドで、実技の授業からスタート!
今日は「大ちゃん先生」と呼んでください、との呼びかけに「はーい!」と元気なお返事。
冒頭、今日のテーマは「楽しむこと」「伝えること」「考えること」とのお話から授業が始まります。


まず、男女でチームに分かれて、全員で手を繋いでゴールを目指す『だるまさんが転んだ』ゲーム。中払さんがボールを手から離している間だけ動ける、というルールです。
みんなフェイントにすぐひっかかってしまい、両チームともあっという間にアウトに。一度、全員で作戦会議をしてから再開します。

「作戦は、思ったことを伝えて、相手に理解をしてもらうための時間。自分の言葉で伝えることが、とても大切です」と、中払さんからめあてが伝えられ、子どもたちはリトライ。男子チーム女子チームとも、見事にゴール!タッチの差で女子の勝ちとなりました。

続いてボールを使ってサッカーです。まず、中払さんがキックのデモンストレーション。インステップで強いボール、インフロントでカーブ、アウトフロントでカーブと様々なボールを実演。強いボールや曲がるボールに大歓声!

そして最後に、オーバーヘッドを披露、子どもたち拍手喝采で大盛り上がりです!

児童は2名1組でボールタッチ練習、パス練習を行い、体が温まったところで試合です。

5年1組約30名と中払さん率いる先生6名チーム。女子サッカーをやっていたという教頭先生がうまいうまい!「教頭先生、サッカーできるの?」と児童たちも驚きの表情。エース中払さんの得点で、先生チームが1-0で勝利しました。
続いて5年2組約30名との対戦。こちらも中払さんの2得点で2-1、先生チームが勝ちました。児童が何人集まってきても取られない!Jリーガーの技術を子供たちは体感しました。

そして、校内に移って講話の時間です。
小学生時代、テレビで見た清水FCの少年サッカーに憧れて親に「静岡でサッカーをしたい」と伝えて翌年静岡に引っ越しをするという、行動力とインパクトのあるエピソードに、児童たちからは驚きの声が上がっていました。

その後、先天的な膝疾患から中3の時に手術をしたこと、絶望しながら1歩また1歩とリハビリをしたこと。その積み重ねからJリーグへたどり着いた話。
児童たちは中払さんの目をじっと見て、熱いメッセージを受け取っていました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

自分の夢・好きなこと・目標を探してください

自分は「清水でサッカーがやりたい」という夢が小学4年生の時に見つかり、そこから、サッカーで活躍することがブレない目標であり続けました。皆さんも「これに全てをかけられる!」というものを見つけて、全力で邁進してください。
そして、夢ややりたいことが見つかったら、口に出してみてください。発言したら責任が生まれる。自分が思っていることを、言葉で伝えてください。言わなければ伝わりません。

自分の可能性に気付いてください

みんなには可無限の能性があります。自分は小4のときリフティングが7回しかできませんでしたが、小5で清水に移ったとき、みんな300回以上できるのを見て、負けたくない一心で練習し、一ヶ月後には300回できました。小学生みんなに可能性があります。今日できないことが明日できる可能性があるので、その可能性を信じてください。

努力なしでも明日は来るが努力なしでは明日は築けない

自分の座右の銘です。なにもしなくても明日は平等に来る。でも、なりたいものがあったら、今日から一歩一歩近づかないとたどり着きません。頑張っていれば、ご両親も先生も、必ず応援して協力してくれます。ぜひ毎日を全力で生きてください。

授業のまとめ

サッカーをやりたいから「静岡に引っ越しをしたい!」と親に言い続け、清水に移り住んだことが転機になったという中払さん。「小学生には可能性がある」ことを体現し、そのことを伝えた熱いメッセージは、大福小学校の子供の心に強くリーチしていました。

それにしても。教頭先生のプレー、見事でした!

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