パラ陸上100mの現日本記録保持者・新田恵子さんによる陸上授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月23日、パラ陸上競技・新田恵子さんが、大阪府大阪市の松虫中学校にアスリーチ!
陸上競技の授業を行いました!
目次
訪問アスリートご紹介
新田恵子さん。広島県出身。
6歳の時、日常生活の不慮のアクシデントにより下半身が動かなくなり、以来、車いす生活に。
車いすテニスでパラスポーツを始め、後に陸上競技に転向。100mT53クラスの現日本記録保持者で、世界パラ陸上入賞、アジアパラ競技大会100m銀メダルなどの成績を残しました。
学校や地域のご紹介
大阪市立松虫中学校は、大阪市阿倍野区にある中学校。
【自主】 自主的に学び、自律的に行動する生徒
【協調】 感謝の心を大切にし、他者と協調し自他を尊重する生徒
【創造】 希望を持って力強く生き抜き、未来を創造する生徒
を教育方針に掲げ、その言葉通り、積極的な挨拶や自主的に行動する生徒さんたちばかりでした。
また、体育館には飾ってある伝統あるスローガン【負けたらあかん 松虫魂 】が印象的でした。
実技と講話の授業
5限目の授業は実技から。1年生の総勢65名。
まずはじめに準備運動をお願いすると、生徒さんたちが中心になって元気よく声を出しながらラジオ体操をはじめてくれました!
先生の紹介で新田さんの「身体を動かすことの大切さ」の授業が始まります。
生徒さんたちはきれいに整列して姿勢を正して新田さんの話を聞いていました。
身体を動かすことで神経が刺激され記憶力が良くなる・頭と身体がスッキリしてストレスに強くなる・体力が向上して健康になる!
実技の授業が終わった後に体温が上がって変化してることを感じてくださいねと新田さん。
準備運動で身体があたたまった生徒さんたちと早速実技の授業。
4人で中心に置いてある5つのマーカーを自分の陣地に3つ集めたら勝ち!
このゲームはただ足が速いだけでは勝てません。
周りの状況を見る能力、自分のところに3つ集める作戦も必要となります。
生徒さんたちは頭も使いながら楽しそうに取り組んでいました。
そして6限目は全校生徒が集まって講和の時間。
ここでも生徒さんたちが中心になって見事な整列!
まずは新田さんの自己紹介からはじまります
6歳のときのアクシデントで車いす生活になったこと、車いすテニスに出会ったことで自分の世界が拡がったことなど。
そしてお話は車いす陸上へ。
実際に見たことがある人は居ませんでしたが、車いす陸上自体は数名の生徒さんが知っていると手を挙げていました。
強い選手には共通しているところがありますと新田さん。
「地道なことを大事にする」
明日の練習でベストをつくすために何ができるか?何を食べるか?何をしないか?を
考えて行動しているそうです。
これは運動だけに限ったことではありません。
大きい夢に向けて目標を小さく積み上げて今やれる地道なことから始めてみましょう。
そうすれば夢への一歩が踏み出しやすくなりますとお話しされていました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
大事なのは挑戦すること
「競技は人生の一部であり、人生の上に競技がある。」
これは新田さんが競技を通して学んだことです。
たとえ失敗したとしてもそこから学べばよく、挑戦した過程、自分を認めることも大事にしてください。
授業のまとめ
この授業を通じて、「身体を動かすことの大切さ」「地道に挑戦することの大切さ」を教えていただきました。大きな目標にむけて、明日からできることをはじめてみようという力強いメッセージが生徒さんたちの心にリーチしていました。