たくさんのメッセージを残した、陸上競技三段跳オリンピアン長谷川大悟さんの体育授業!

たくさんのメッセージを残した、陸上競技三段跳オリンピアン長谷川大悟さんの体育授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月25日、リオデジャネイロオリンピック陸上競技三段跳び日本代表長谷川大悟さんが、和歌山県の南部(みなべ)高等学校にアスリーチ!
陸上競技の体育授業を行ました。

広い体育館に高校一年生約100名が参集、大きな拍手で長谷川さんを迎えてくれました。講義は「南部高校の皆さんへ」というタイトルでプロジェクターを使いお話しいただきました。2限目の実技は、体育館を一杯に使いウォーミングアップから最後は全力疾走まで、フルに身体の使い方を教わりました。

訪問アスリートご紹介


長谷川大悟さん。神奈川県出身。
中学校から陸上競技を始め、高校2年生からは三段跳びに専念。2016年リオデジャネイロオリンピック代表選考会であった、織田幹雄記念国際陸上競技大会で優勝し、日本では12年ぶりの三段跳びオリンピック代表の座を獲得した。その時の記録は当時日本歴代4位。現在は、現役選手として活躍しながら指導や講演活動をおこなっている。

学校や地域のご紹介


紀伊半島をJRきのくに線で南下していくと車窓に太平洋が拡がってきます。その風景をみながらしばらくすると南部駅に到着。

南部駅からは徒歩すぐのところに南部高等学校はあります。古くに紀南農業高校と紀南高等女学校が合併し、普通科、農業科、園芸科で創立された学校。梅干しや梅酒などの原料としてよく知られる南高梅発祥の地であるそうです。また、多くのプロ野球選手を輩出している学校でもあります。

授業の様子

講義はまず三段跳びという競技について触れられました。
ホップ・ステップ・ジャンプの最初の2歩は同じ足を使わなければいけないルール。そして、その3歩で跳躍する距離は電車の1車両分にも及ぶこと。また、日本選手がオリンピックで初めて金メダルを獲得した競技が三段跳びであったことなどが触れられました。

生徒のみなさんは、興味深く耳を傾けていました。さらに、映像でご自身のジャンプを見せるとともに、体育館で実際の三段跳びも披露してくださいました。手拍子のなか長谷川さんがジャンプすると「うぉー」という声とともに大きな拍手が起こりました。

講義に戻り、ご自身が歩んできた道を振りかえり、進学するたびに競技を続けるか考え悩み、その経験から「日々自分を成長させるためにも夢や目標を持つこと」「努力はちょっとしたことの積み重ね」「自分はひとりではない。だから、まわりの人を大切にし続ける」。競技生活を通じ大切にしていることが語られました。
生徒からの質問では「垂直飛びはどのくらい跳びますか?」「失敗することはありますか?」「何歳くらいまで競技を続けたいと思いますか」の他に「好きな女の子のタイプは?」の質問に「いい質問ですね」と返す長谷川さん。生徒たちは大爆笑。終始穏やかな口調で話す長谷川さん。和やかな雰囲気で授業は進みました。

実技はまず身体のいろいろな部位を動かしていくストレッチから。手を背中のほうから逆足の踵に触れ、それをリズムよくおこなっていくストレッチは、ダンスのような動きになり、生徒のみなさんは楽しそうにおこなっていました。

そして、ボクシングアッパーカットのような動作、手を前から逆足のつま先を触れる動作、両脚跳びなど、身体の動かし方、身体の軸を安定させるエクササイズが順を追って進められていきます。

ポイントは「前をみて姿勢を保つこと」。大きくスキップする動作では長谷川さんから「人生一番のスキップをしてください」と声がとびます。それに応えるかのように生徒の皆さんは最高のスキップをみせてくれました。

そして、「これまで身体の軸の安定、素早く動くことをやってきましたが最後は全速力で走ってください。普段全力で走ることは少なくなってきていると思いますが、走ることが少しでも楽しいと思ってくれたら嬉しいです」と長谷川さん。みんな全速力で気持ちよさそうに駆け抜けていました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

挑戦することに才能や時期は関係ない

何かに挑戦しようと思ったときに、「周りの人が上手いから」「今からでは遅いじゃないか」と思う必要はありません。小学生の頃は運動とは無縁で、どちらかと言えば苦手意識を持っていました。友人に誘われて中学生で陸上を始め、目立った実績もないまま大学でも競技を続け、明確な目標や夢を持ったのは大学生になってからです。そして、オリンピックに出場することができました。

継続すること、諦めないことが目標達成の大きな要素になる

ひとつのことを投げ出さず続けていくことが大きな目標や夢を叶えることの力になります。進学するたびに陸上競技を続けるかを考え、思い悩みながらも続けました。諦めずに取り組んだことで目標を見つけることができ、そして夢も手にすることができたと思います。

授業のまとめ


好きな言葉は「人間本気になれば大差なし」。中学校の陸上部の監督に教わったそうです。「運動が得意ではなかった自分に、本気で取り組めば周りとの差を埋められる、しっかりと成長できるということを教えてくれました」。明確な目標を持って陸上競技に取り組んだ時期が遅かった長谷川さんにとって、いつも支えになった言葉だそうです。
長谷川さんの声で100名の生徒の皆さんが一斉に動く、とても壮観な授業でした。

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