プロ水泳コーチによる プール外でのコーチング!?佐藤淳一さんの「陸トレ」!

プロ水泳コーチによる プール外でのコーチング!?佐藤淳一さんの「陸トレ」!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月26日、プロ水泳コーチ・佐藤淳一さんが笛吹市の一宮北小学校にアスリーチ!

訪問アスリートご紹介


佐藤淳一さん。プロ水泳コーチ。
中学生の頃からコーチングに興味を抱き、大学在学中より水泳指導を開始。根本的に水泳や運動、スポーツを学術的な観点から学び、2009年より、北京オリンピック銅メダリストの佐藤久佳(当時ミキハウス)の指導を開始。
パラアスリート選手の指導も並行して行い、アジア大会での金メダル獲得をはじめ、世界選手権銀メダル、世界新記録樹立、2020年東京パラリンピックに選手を輩出した指導実績を持つ。

学校や地域のご紹介


一宮北小学校は甲府盆地の東南端に位置している一宮町にあります。学校のまわりには桃畑やぶどう畑が広がり、豊かな自然に恵まれています。校舎正面には、本校のシンボルである樹齢300年を超えるといわれている大松がそびえています。子どもたちが考えたキャラクター「まつリン」「マツむん」とともに、学び合う子どもたち、元気に外遊びをする子どもたちを見守ってくれています。

実技と講話の授業


1時間目、まずは“肩甲骨と股関節”の可動域を広げていく運動から。
準備体操が終わるとスキップのスタート。
ただのスキップだけでなく、バックスキップ、サイドスキップ、手を回しながらのスキップ、腰を回しながら手をクロスさせるスキップなど、このあたりで子どもたちの動きもぎこちなくなってくるのですが、自分たちで考えながら、また友達に聞きながらチャレンジしていました。
担任の先生が大きな声で「欽ちゃん走りになってる~~~!」と。
子どもたちはキョトン、、、みんな欽ちゃん走りを知らないですよね。

スキップのあとは過酷な手押し車。
手押し車を経験したことがない子供たちが多く、足の持ち方や腰を上げることなど、佐藤先生に教わる場面がありました。
ここで佐藤先生から「足をどう持ったら歩きやすいか?持ち手をゆっくり離さないと膝を痛めてしまう、相手の立場になって考えて、相手に思いやりをもって行動しよう!」とアドバイスがありました。
次に反射反応を養う運動、“合図でダッシュ”そして馬飛びへと種目は変わっていきます。

馬飛びのチーム対抗戦は初めての経験、最初悪戦苦闘していましたが、早くゴールするために馬を低くすることや、なるべく頭を中に入れることなど、チームで考え、声をかけながら楽しく競っていました。
全員笑顔を見せながらも少し疲れてきた様子で、馬飛びが終わると半数くらいの子どもたちが半袖になっていました。

1時間目実技、最後はボールを使っての運動。
こちらもただ投げるのではなく、体を真横にひねりながら両手でしっかり遠くに投げる、体幹を鍛える運動です。
そのあと、利き手ドリブル、逆手ドリブル、両手交互でドリブル、ドリブルからのパス、など初めてのことが多く新鮮だったこともあり、子供たちはとても楽しそうでした。

あっという間に1時間目が終了し2時間目はスライドを使っての講義です。
「子供の心と身体を育むために」と題し、日々の生活や運動で何が大事か、
骨や筋肉の成長、栄養について何が必要かをわかりやすく説明。
この日の運動は全て“神経系”といわれる運動で、その発育発達は12歳(ゴールデンエイジ)までがピークといわれています。正に今日の子どもたちの年齢です。
難しい言葉も出てきましたが、グラフや画像を使っての講義に子どもたちは最後まで集中して聞き入ってました。

アスリートから児童生徒へのメッセージ

よく学び、よく動き、よく食べ、よく休む!

遊びの中にもいろいろな要素が含まれているので、公園や校庭などにあるものをうまく利用して体を動かしてください。そして、良く学び、良く動き、良く食べ、良く休む。この4つが、今の皆さんに一番大事なことです!

授業のまとめ

今日は「身体そのものの調整能力を円滑にする基礎作り」が一番の目的でした。
前半の実技の意味を後半の講義でしっかり説明。
的確でわかりやすい授業に、子供たちは楽しみながらも最後まで集中して参加してくれました。

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