元体操日本代表・五輪2大会出場の大島杏子さんによる誰でも上達マット運動

元体操日本代表・五輪2大会出場の大島杏子さんによる誰でも上達マット運動

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月9日、体操競技で五輪2大会出場・大島杏子さんが、茨城県神栖市立息栖小学校にアスリーチ!
マット運動の技術、柔軟性向上の体育授業を行いました。

素敵なウェルカムボード、大拍手に迎えられ5年生の前に登場した大島さん。マット運動が苦手な子でも楽しめるような授業が始まりました。

訪問アスリートご紹介

東京都出身の大島杏子さんは、体操競技でアテネ五輪・北京五輪に出場。
日本女子最多記録となる通算8度の世界選手権に出場。長きにわたり日本女子体操界をけん引してきました。

学校や地域のご紹介

カシマセントラルバスターミナルから約10分のところにある神栖市立息栖小学校。市内では児童数1位と約650名の児童が通っています。来年開校140周年を迎えるそうです。
グランドの中心には松の木がありシンボルとなっています。

実技と講話の授業

体育館に集まった5年生の児童達。素敵なウェルカムボード、メッセージ、拍手に迎えられ登場した大島さん。「スポーツを習っている人!」という大島さんの質問には、たくさんの児童の手があがりました。野球、サッカー、空手など中には体操を習っている児童もいました。

まずは体操競技とは何なのか、体を動かすことの大切さとは何なのか、ということを児童に伝えていました。運動は体を鍛えることにはもちろんだが、気分転換にもなるという大島さん。

勉強で疲れて飽きてしまった時。ゲームや動画鑑賞も気分転換だけど少し体を動かしてみてください。良い気分転換になると言っていました。その後は体のつくり。

小学生は神経の発達、中学生は骨の発達、高校生は筋肉の発達がするなど、普段では聞けないような話もたくさんしてくれました。小学生に「みんなはたくさん遊んで、たくさん動いてください」とメッセージを送っていました。

そして後半は待ちに待った実技の時間。準備運動、柔軟体操から。大島さんの掛け声にも児童たちは大きな声で返答。楽しみにしていたんだなという気持ちが伝わってきました。柔軟体操では「痛いー」「ああ」など悲鳴のような声もたくさんあがっていました(笑)。

いよいよマットを使って前転、後転、側転、三転倒立の4種目を大島さんが指導。マット運動に対して苦手と思っている児童が多かったですが、大島さんからは「きれいに成功しなくてもいい。まずはここまでできるようになろう」と、目標を立てて児童たちに挑戦するように言っていました。

児童たちもその目標に向かって果敢に挑戦。大島さんの言っていたところまで成功させようという気持ちが伝わってきました。真剣ながらも笑顔も絶えずとても良い雰囲気でした。

4種目を終えると、3クラス1チーム代表でシンクロマットの演技を披露してくれました。音楽に合わせながら技を披露。みんなで構成も考え準備してきたといいます。3チームの演技が終わり、体育館は大歓声に包まれました。

すると大島さんみんながやったのに私がやらないわけにはいかないと技の披露!リクエストのあったバク転、バク宙、連続ロンダートの3つの技を披露。

大島さんから繰り出される美しく力強い技に体育館はその日1番の大歓声と笑顔に包まれました。最後は記念写真を撮り花束贈呈で授業を終えました。終始笑顔があふれた2時間でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

何事にも一生懸命に挑戦する

好きなことに対しては頑張れる。やりたくないことには頑張れないのではなく、やりたいことを100以上で取り組むには、やりたくないことに対しても100ぐらいの気持ちで頑張るといい。

やりたくないことを一生懸命にやると、やりたいことに対してもさらに頑張れるのでそういった気持ちで挑戦してみてください。

授業のまとめ

今回は3クラス100名越えの授業でしたが、大島さんはすぐに児童との距離を縮めていました。児童のみんなも積極的に挑戦する児童も多い印象でした。そして常に笑顔。盛り上げ役の児童もいたり終始楽し気な雰囲気でした。体操を通して、運動の大切さや、挑戦することの大切さを伝えてくれた大島さん。2時間という短い時間でしたが児童たちを見てるとその思いが伝わっているなと思いました。

授業終わりに大島さんは、各クラスにサイン色紙のプレゼントを教室まで届けに行ってくれました。そこでもたくさんの笑顔が溢れました。

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