「1歩は長い方がいい!」元陸上選手の長田拓也さんが、速く走るコツを伝授!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月21日、元陸上競技選手で日本代表として金メダルも獲得している長田拓也さんが、宮城県蔵王町立宮小学校にアスリーチ!
走り方のコツ、そして継続することの大切さを伝える授業を行いました。
前日の強い北風もやみ、運動するにはちょうどいい気候で、子供たちは校庭を元気いっぱい駆け回っていました。
目次
訪問アスリートご紹介
長田 拓也さん、愛知県田原市出身の元陸上競技選手。
2018年に100mで自己ベスト10秒14を記録。2021年に現役を引退後、走ることの楽しさを伝えるために外部指導や教室を開き、普及活動を行っています。
学校や地域のご紹介
東北本線の東白石駅から徒歩約20分に位置する宮小学校。
校門から校庭に入ったとき、正面に見えたのが、裏山に続く長いすべり台、そしてグラウンドの真ん中には立派な土俵が…。
校長先生の話では、30年くらい前に地域の方の寄付によって設置されたそうです。高低差約40mのすべり台を体験してみたかったのですが、現在、倒木の影響で使用が中止されているそうです。残念!
実技と講話の授業
体育係の準備運動のあと、三角コーンを10m四方に並べ、友達とじゃんけんをして勝った人が左回り、負けた人が右回り、制限時間の中でどれだけ多く左に回れたかを競うゲームからスタート。
制限時間があるため、できる限りたくさんじゃんけんをした方がいいのですが、ほぼ全員が「最初はグー!」と無駄遣い。長田さんも「地域によってじゃんけんのやり方が違うから面白いです」と苦笑いしていました。
ゲームを交えたウォーミングアップで体も温まってきたところで、レーンを使った走るコツの練習に入りました。
速く走るコツは、姿勢をよくすること、手をよく振ること、そして1歩を大きくすることの3つということを伝え、それを意識しながら実際に体を動かしてみることに。まずはスキップから。走るよりも滞空時間が長いので、1歩を大きくすることを意識しやすくなるそうです。
そしてもう1つ大切なのは、スタートの時の姿勢。前の足に体重を乗せ、肩をスタートラインに合わせ、後ろの足はかかとを浮かせてまっすぐに。
そのポーズを意識しながら実際に走ってみると、子供たちも速くなったことを実感していました。
最後は少し後ろからスタートした長田さんとダッシュで競走。3回に分けて競走したのですが、3回目はリレーの選手たちが勢揃い。短い距離だったので長田さんが追いつけず、子供たちは大喜びでした。
アスリートから児童生徒へメッセージ
何事も継続することが大切
自分は小さい頃、決して速い選手ではありませんでした。中高時代は県内でも目立たない選手でした。大学生のとき、ようやく日本代表に入ることができましたが、頑張って続けていなければ日本代表にも入れませんでしたし、今日、ここで授業をすることもありませんでした。運動じゃなくてもいいので、なんでもいいので好きなことをとにかく継続してみましょう。継続しなければ結果は出ません。
考えてから行動すること
先生や親から「こうしなさい」と言われたとき、「はい、わかりました」と言って何も考えずに言うことを聞くことはありませんか?それがどういう意味なのか、なんのためにやっているのかを理解していなければ、成長しません。きちんと理由を考えながらやるようにしてください。
授業のまとめ
授業中はとても大人しかった子供たちですが、授業が終わると長田さんの回りに集まって、サインや質問の集中攻撃。「授業中に質問してくれよ!」と長田さんも嬉しい悲鳴を上げていました。