2016年リオパラリンピック銅メダリストの多川知希さんによる、短距離走を走るときの秘訣を教わる授業!

2016年リオパラリンピック銅メダリストの多川知希さんによる、短距離走を走るときの秘訣を教わる授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、2016リオパラリンピック銅メダリストの多川知希さんが、長野県喬木村立第一小学校にアスリーチ!
努力と工夫で何でも出来る事を教わった授業となりました!

訪問アスリートご紹介

多川知希さん。神奈川県出身。生まれつき右前腕部が短い障がいがある。
2016年リオパラリンピック男子4×100mリレー(T42-47)で 銅メダルを獲得された、義手で走る短距離のエキスパート。

学校や地域のご紹介

150年以上の長い歴史がある喬木村立第一小学校。最近ではリーディングDXスクールで最先端の学びも取り入れております。
喬木村の特産品は江戸時代中期から生産され続け、歴史の重みと伝統を感じさせる阿島傘などがあります。市田柿が有名な市田にも近く、柿があらゆる所で生っています。

講演と実技の授業

4年1組に大きな拍手で迎えられた多川さん。
授業の前半は教室で講演を行いました。講話のテーマは「何事も全力でやる事の大切さ」。
ご自身の生い立ちの話から、さまざまなパラスポーツの紹介をする多川さん。3年生の頃から障がいやパラスポーツについて勉強してきた児童達でしたので、講話を熱心に聞いておりました。

生徒から「障がいの事についてどう思っているか。また、私たちはどのように思えばいいですか」と言う質問に対して多川さんは、
「自分は特に障がいだと感じた事は無い。身長が大きかったり、算数が苦手だったりみんなと変わらない個性の一つ」と仰っていた事に児童達が腑に落ちた場面が印象的でした。

講話も終盤になり、テーマの本題「何事にも全力でやる事の大切さ」を熱を持って講話する多川さん。
「障がいがあっても努力や工夫で何でも出来る。自分も短距離走のクラウチングスタートをする為に義手を付けて工夫している」
リオパラでは日本記録を出しながらゴールした時点では4位だった日本チーム。強豪ばかりで正直メダル獲得は難しいと思っていたが、全力で日本記録を出すことで4位になれた。結果3位までにゴールしたチームの失格があり繰り上げ3位入賞。
「最初から諦めていたら取れない3位だったので、何事にも全力でやる事が大切だと皆に伝えたい」と仰っておりました。

授業の合間にはメダルも見せて頂きました。「おもーい!」「キラキラしてる!」メダルはどこの学校に行っても大人気です!

授業の後半は実技を行いました。

短距離走を走る時の秘訣をみんなに伝授します!
走る時は姿勢が大事です。まずはスタートの時にすぐに姿勢を起こさないこと。

多川さんの見本を真似してみんなで一列に並んでスタートの練習!
いつもより速く走れる気がする!!実技の時間は自然と笑顔がこぼれます。

多川さんの本気が見てみたい!児童からのリクエストを受けてみんなで競争です。
「めっちゃ早い!」と改めて多川さんに尊敬の眼差しで見ている児童達でした。

努力と工夫で何でも出来る!授業が終わった後も逆上がりを披露してくれた多川さんでした。

アスリートから児童へのメッセージ

努力や工夫で何でも出来る

パラスポーツは努力と工夫で金メダルも獲れるスポーツです。実際に短距離走では、スタンディングスタートで不利と言われる両腕の無い方が金メダルを獲っています。
得意なこと、好きなことを諦めずに何でも全力でやる事が大切です。

まとめ

3年生の頃から障がいやパラスポーツについて勉強してきた児童達だからこそのナイーブな質問に対して常に笑顔で答える多川さん。
障がいとは個性の一つ。全く何とも思ってないと仰っていた多川さんの人柄も相まって児童達の心にリーチした素敵な授業でした。

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