本気のスキップにみんな驚き!三段跳・五輪代表の長谷川大悟さんによる特別授業

本気のスキップにみんな驚き!三段跳・五輪代表の長谷川大悟さんによる特別授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月30日、リオデジャネイロ五輪代表で現役陸上選手の長谷川大悟さんが、新潟県立国際情報高校にアスリーチ!
継続することの大切さを伝える講話授業と、自分の意志でしっかり体を動かすという実技の授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

長谷川大悟さん。神奈川県横浜市出身。陸上競技、三段跳の現役選手で、自己ベスト16m88cmの記録でリオデジャネイロ五輪に出場。現在は企業に所属し、選手として活躍しながら講演活動なども行っています。

学校や地域のご紹介

新潟県、おいしいお米で有名な南魚沼市にある新潟県立国際情報高等学校。越後三山(八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳)に囲まれており、天気が良いと、校舎からきれいな山並みが見えるそうです。(訪問日はあいにくの天気で見えませんでした)

新潟県内の高等学校で唯一「スーパーグローバルハイスクール」と「ユネスコ・スクール」に指定されており、グローバルな教育にも力を入れています。きれいな校舎にアトリウムや生徒ホールがあり、広い体育館にグラウンド、学生寮や専用の食堂、スクールバスなど充実した設備が印象的でした。

実技と講話の授業

前半の講話の授業は、1年生と2年生の参加です。開始時間前に静かに待つ生徒たち。


先生の紹介で長谷川さんを拍手でお迎えします。

講話は「三段跳びとは?」から始まり、ご自身が出場したリオ五輪の話に。普段メディアではなかなか紹介されない、「選手村」の中の様子など、選手でしか知らない話を生徒たちは興味津々で聴いていました。

そして話は、ご自身の話になります。実は体育が苦手な小学生で、学校から帰るとゲームをするような少年だったそうです。中学は陸上部に入りましたが、中学時代の成績は横浜市の「区の陸上大会」4名出場中で、3位の入賞。

これだけの成績だったのですが、高校生の陸上部コーチから幅跳びと三段跳びをすすめられ、インターハイ出場。大学生でオリンピックを目指したいと思うようになり、社会人になってから5年で見事オリンピック出場を果たします。そんな話を真剣に聞く生徒たち。オリンピックを目指したのが大学生ということで、自分達にはまだまだ無限の可能性があると感じていたと思います。

講話の最後に質疑応答があり、「コンディションを保つにはどうしていますか」「緊張した時はどう対処しますか」など、たくさんの質問にひとつひとつ丁寧に答える長谷川さん。
みんなで記念撮影をして前半の講話が終了しました。
2年生はここで退出し、1年生が次の実技に移ります。

「話を聞いていて体が冷えているから、まずはストレッチから始めよう!」全員でしっかりストレッチを行います。

「自分の体を自分の意志でしっかり動かすのは、練習が必要です」という説明があり、体育館を使って様々な動きの練習が始まります。

長谷川さんの合図で素早く体を動かす練習をしたり、ジャンプをしながら前に進んだりと、しっかり自分の意志を体に伝えていきます。ジャンプはしっかり前を見ないと重心が崩れると聞いて、すぐに実践する生徒たち。
「それでは次に、スキップをします。ただのスキップじゃなくて、人生で一番高いジャンプをしながらのスキップをしてみましょう。まずは見本を見せますね」

長谷川さんの「本気スキップ」の実演です!“高い所にあるものを取るようなイメージ“ということでしたが、さすがの跳躍力に生徒から驚きの声が!
腕のふり、顔の向き、足の使い方などのコツを聞いて、みんなも実践です。

まだまだ練習は続きます。床に座った状態で素早く走り出すなど、“意思を体に伝える“という練習を繰り返して、最後にダッシュを行い、実技の授業が終了しました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

継続することが大切

夢や目標に向かって、あきらめずに継続することは、目標達成の大きな要素になります。大事なことは「努力って大変」と思わずに、“ちょっとしたこと”を積み重ねていくこと。

みんなが10本ダッシュしていたら自分は11本走ってみる。学校に1分早く行ってみる。なんでもいいので、”日々自分が成長できている“ということを感じられることを”継続“をしてください。

挑戦することに才能や時期は関係ない

私は高校になってから三段跳びと出会い、大学でオリンピックを目指して社会人で夢を叶えました。何かを始めるのに時期なんて関係ないし、ましてや才能なんてわからないので、やってみたいと思ったことにどんどん挑戦してください。

授業のまとめ

中学校陸上部の先生に言われた言葉で“人間 本気になれば、大差なし!”という言葉が好きでとても大切にしていると語った長谷川さん。みんなにも無限の可能性があるんだよ!という“想い”が、生徒たちの心にリーチしていました。

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