自己ベスト16m88cm。約電車ひと車両分!?三段跳・五輪代表の長谷川大悟さんによる特別授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
10月31日、リオデジャネイロ五輪代表で現役陸上選手の長谷川大悟さんが、新潟県南魚沼市立北辰小学校にアスリーチ!
継続することの大切さを伝える講話授業と、自分の意志でしっかり体を動かすという実技の授業を行いました。
目次
訪問アスリートご紹介
長谷川大悟さん。神奈川県横浜市出身。陸上競技、三段跳の現役選手で、自己ベスト16m88cmの記録でリオデジャネイロ五輪に出場。現在は企業に所属し、選手として活躍しながら講演活動なども行っています。
学校や地域のご紹介
新潟県、南魚沼市の六日町駅から徒歩10分ほどの位置にある新潟県南魚沼市立北辰小学校。
入り口にはシンボルとなる「北の星」(北極星)を指している銅像がありました。
北辰小学校の校章も、全体のデザインは“北極星”になっており、まわりの5つの弧は5大陸を表しているそうです。北極星のように“不動”の心で困難に負けず夢や希望を持ってほしい、また、世界に羽ばたいて活躍できるようになってほしい、という思いが込められているそうです。
校舎の目の前には標高634mの坂戸山があり、遠足や授業などでも訪れるそうです。
実技と講話の授業
体育館に集まった54名の児童たち。先生の紹介で長谷川さんを拍手でお迎えします。
自己紹介の後、まずは講話の時間です。「三段跳びって知っていますか?」初めに三段跳びの説明です。長谷川さんの話をしっかりメモを取りながら児童たちは聞いています。
「私の自己ベスト16m88cmです。これはだいたい電車の車両1両分ですよ」という言葉に児童たちは驚きの声を上げます。そして実際に走っている映像を見て、そのすごさに改めて驚いていました。
続いてご自身が出場したオリンピックの話です。普段メディアではなかなか紹介されない、「選手村」の中の様子や「閉会式」の様子など、出場選手しか知らないようなお話を児童たちは目を輝かせて聞いていました。
そして話は、ご自身の話になります。小学校の所属クラブは「理科実験クラブ」と「パソコンクラブ」。どちらかというと運動が苦手で、家でゲームをすることが多かったと聞いて、自分たちと同じ普通の小学生だ!と感じる児童たち。
高校生で三段跳びと出会って、社会人でオリンピック出場の夢を叶えた話、その競技人生で気づいたこと。自分が大切にしていることなど、たくさんの話をメモに書き留めて講話の時間が終了しました。
後半は実技の授業です。「運動が苦手な人はいますか?」長谷川さんの問いかけにたくさんの児童が手を上げます。
「大丈夫です。僕もそうでした。今日は自分の意志をちゃんと体に伝えて動かす練習をしましょう」
「1で頭を触って、2で膝、3でお尻」と、長谷川さんの言った数字に合わせて体の部分を触るトレーニングです。スピードが速くなるとうまくいきません。体を自分の意志通りに動かすには、ちゃんと練習が必要であることを実感する児童たち。
そして次々にいろいろな練習が始まります。
ジャンプをしながら前に進んだり、大きいスライドで歩いてみたり、座った姿勢から急な合図で足り出す、など練習をすすめていきます。
「それでは次に、スキップをします。ただのスキップじゃなくて、人生で一番高いジャンプをしながらのスキップをしてみましょう。コツは高い所の物を取るようなイメージです」
そんな説明をしながら長谷川さんが見本を見せます。
さすがのジャンプ力に拍手が起こりました!
最後の練習はダッシュです。いつもと違う感覚に児童たちの笑顔がこぼれていました。
実技の後には質疑応答の時間があり、児童からのお礼の言葉が伝えられて特別授業が終了しました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
夢や目標をもつこと!
まわりに惑わされず、自分が好きか、やりたいかをしっかり考えて色々なことにチャレンジしてみよう。日々、自分を成長させて夢や目標を叶えていこう。
努力って大変?
少しだったら頑張れそう、ということを自分で見つけて、無理をしないでちょっとだけ頑張ることの積み重ねをしてみよう。1分早く起きる、漢字ドリルを1回多くやる、なんでもいいです。できることを続けていきましょう。
1人じゃない!
自分だけで頑張らずに、いろいろな人を頼ってみよう。そのためにはまわりの人を大切にし続けることが大切です。
授業のまとめ
勉強をすれば分からなかったことが分かるようになる。練習をすればできなかったことができるようになる。そういった積み重ねが日々の成長につながります。そんな長谷川さんの言葉をノートいっぱいに書き込んだ児童たち。長谷川さんの想いはしっかり児童たちにリーチしていました!