空手道は体と技と“心”を鍛える『稽古』!空手 元世界王者・鈴木雄一さんによる特別授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月20日、空手道 元世界王者の鈴木雄一さんが、山形県新庄市の新庄養護学校にアスリーチ!
空手道を極めるチャンピオンだからこそできる、性別・年齢を問わない楽しく面白い実技の授業を行いました。
目次
訪問アスリートご紹介
鈴木雄一さんはタイ国バンコク市出身です。全日本空手道選手権・世界空手道選手権65kg級・アジア太平洋空手道選手権65kg級優勝など多くの輝かしい成績を残し、日本スポーツ賞も受賞しています。
学校や地域のご紹介
山形県立新庄養護学校は小学部、中学部、高等部の一貫教育を行う特別支援学校です。
「状況に応じた言動ができ、集団の中で自分らしく力を発揮する人を育てる」を教育目標とし、従来の教育課程で学ぶ「総合コース」と、障がい者雇用枠を活用した就労を目指す「就労コース」の2本立てで教育を行っています。
希望を胸に、地域の中で健やかに成長する子どもたちを、大空に向かってまっすぐに伸びでゆく杉の木の姿に重ねてイメージしたという壁画が出迎えてくれました。
「活力あふれる学校作り」の取り組みとして子どもたちが力を合わせて制作した力作で、大きさはなんと1辺が3メートル60センチ!とても目立ちます!
実技と講話の授業
先生の紹介で鈴木さんが登場。空手の道着をまとった凛々しい姿に大きな拍手が巻き起こりました。
早速実技の授業。その前に、しっかりとストレッチを行います。
たくさん動いても怪我をしないための入念なウォーミングアップです。
まずは基本的な立ち方「閉足立ち」「結び立ち」「平行立ち」の3つの立ち方を教わります。 「空手道」では『練習』のことを「茶道」や「華道」と同じく『稽古』と呼ぶのだそう。 立ち方を稽古した後は、これぞ空手!という代表的な動き「中段突き」の稽古です。 皆さん一生懸命力強く中段突きを繰り出します。
みんなの前で鈴木さんと組み手も実現! 皆さんの輝く目に鈴木さんも思わず熱が入ります。
動かした体を一休みさせ、迫力満点の空手道プロモーションビデオを鑑賞。 次は何を教えてもらえるのか?生徒たちのワクワク感が伝わってきました。
新聞紙を突き破る正拳突きが炸裂!空手家が行うリアルな稽古を全員が体験しました。
楽しい稽古の時間もあっという間に終わり、最後は授業を受けた生徒一人ひとりと固い握手を交わしました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
体を動かすことは楽しいこと。だからとにかく“楽しもう”!そこから興味がはじまる
何か新しいことをはじめるのはとてもエネルギーが必要です。乗り気がしないことにはなおさら大きなエネルギーが必要でしょう。でも「楽しい」ことなら難なくこなせてしまう。そしてそこから「興味」につながり「道」が続いていくのです。「空手道」もそんな道のひとつ。
それぞれが興味を持った道を突き進んでもらいたいです。
授業のまとめ
終始笑顔の絶えない空手の稽古で、生徒からの「まだ稽古したい!」「終わりたくない!」という気持ちが伝わってくるような素晴らしい授業でした。