元世界陸上日本代表の長田さんによる、走る時に大事な事や諦めない気持ちを学ぶ授業!

元世界陸上日本代表の長田さんによる、走る時に大事な事や諦めない気持ちを学ぶ授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は元世界陸上日本代表の長田拓也さんが富士宮市立白糸小学校にアスリーチ!
3・4年生に走る時に大事なスタート方法と姿勢を学ぶ授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

長田 拓也さん、愛知県田原市出身の元陸上競技選手。
2018年に100mで自己ベスト10秒14を記録。2021年に現役を引退後、走ることの楽しさを伝えるために外部指導や教室を開き、普及活動を行っています。

学校や地域のご紹介

2024年で150周年を迎える白糸小学校。富士宮市は天下の名瀑としてその名を轟かす白糸ノ滝や富士山が目の前に大きく聳え立っていて、日本でも有名な観光スポットが数多く点在する地域となります。

講話と実技の授業

心地よい冬晴れの校庭にて、先生よりご紹介を受け生徒の大きな掛け声で登場する長田さん。登場するスピードの速さに児童達の目が輝いておりました!

「皆さんこんにちは!」「こんにちは!!」元気な挨拶をする白糸小学校の生徒達。
後程体育館で講話の時間があるので、自己紹介を軽く済ませて早速準備運動に入ります。
準備運動は現役時代に何度も怪我に苦しんだ経験のある長田さんだからこその、しっかりしたメニューです。それを児童達が楽しめる様にゲーム形式として組まれておりました。

誰かとペアでじゃんけんして、勝った人は右のコーンへ、負けた人は左のコーンへ。
進んだ先のコーンでまたじゃんけんをして勝ったら右、負けたら左と続けて行きます。

勝って進んだ数だけポイントが付き、約1分でどれだけポイントが稼げたかを競うゲームです。制限時間内に出来るだけじゃんけんをして、コーンを行き来するスピードが求められます。児童はすぐに慣れてかなりスピーディに動き回り体もすぐに温まった様子です!

結果は5ポイント(5連勝)獲得した生徒が3人でした。皆で祝福の拍手!この時点ですっかり長田さんとはフレンドリーに話せる様になっている児童達でした。

次の準備運動はペアで普通にじゃんけんして、負けた人が勝った人の回りをケンケンで右回り、左回り。ゲーム形式なのでじゃんけんで負けたのに笑顔で楽しそうにケンケンで回る生徒達です!

次も同じペアでじゃんけんですが、今度は足でじゃんけんです。負けた人は勝った人の回りを両足ジャンブ!

最後は体全体を使ってじゃんけんです。じゃんけんチョキが「マリオみたい!」と生徒達から歓声が上がりました!負けた人は勝った人の回りを出来るだけ縮んで大きくジャンブ!
高身長の長田さんのジャンブが圧巻です。

これで準備運動は完璧!それではこれから走る時に大事な事を教えます。
走る時は、①姿勢②腕をしっかり振る事③膝を高く上げる事が大事です。実は走る時には足数よりも1歩1歩を大きくする事が早くなるコツでした。
それを意識しながら3つのスキップで進んで行きましょう!

第一のスキップ。先程伝えた事を意識してスキップで進んでみましょう。
皆しっかり意識して出来てますね!

第二のスキップ。とにかく高さを意識して飛んでみよう!前の人のスキップを見て、「マリオみたい!」さっきの準備運動にあった動きはこの動きの準備だったんですね!

最後のスキップは、とにかく1歩を大きく進んでみよう!でした。
世界で一番早いウサインボルト選手は1歩の歩幅が3メールと聞いて驚いていた生徒達。
そのウサインボルト選手を意識して大きな一歩!!

今度は長田さんと競争してみよう!50メートル位だからこれくらいのハンデでよーいドン!

あれだけのハンデをみるみる縮めていく長田さん。生徒達も大興奮で応援しておりました!

次はスタートの仕方を伝授!

  1. 手と足は逆に構える事。以外に一緒になってしまっている生徒が多かったです。
  2. 肩の位置をスタートラインと合わせる。
  3. 姿勢はまっすぐ。

後ろ脚は支えるだけで、前足でけり出します。前足と後ろ脚の間隔は靴二つ分位です。
スタートの仕方と合わせて、走る前にしっかりと準備運動をすれば運動会の時にいつもより早く走れる様になります。
並んでいる時からスタートのイメージトレーニングをしている生徒達。しっかり集中出来ております!

最後は長田さんと先生も含めみんなで競争です。先生より「もし一人でも長田先生に勝てたら今日は宿題無しです!」と粋な計らいに生徒達のやる気は「うぉ~!!」とMaxへ!
結果長田さんの圧勝でした。皆さん宿題頑張ってください!

場所を体育館へ移して講話の時間となりました。長田さんの陸上一筋だけではなく、色々経験をされた小学校時代から代表になるまでの経歴や児童に伝えたいメッセージを含めて熱く語られました。
児童達はしっかりと姿勢良く講話を聴いておりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

継続する事が大事です。

小学校から中学校までは陸上短距離が出来る環境が無く、本格的に陸上をやり始めたのは高校生からでした。けれど小学校の時から陸上が好きで辞めなかったからこうして皆さんの前でお話が出来る様になったと思います。目標を持つ事、そして諦めずに継続する事が何よりも大事です。

考えて行動する事

高校生から本格的に陸上短距離の練習をするようになりました。練習をするときは「これは何のためにやっているのか」を考えて練習する事で効果がアップします。私は考えながら連絡する事を初めて、一気に順位が100位上がりました!皆さんも考えて行動する事を意識してください。

授業のまとめ

準備運動から走る時のコツをお伝えする時も、常に児童が楽しめる様になっている事で児童達は最初から最後まで笑顔で楽しめた授業となりました。
授業が終わってもスキップの練習をしている生徒の心に深くリーチした事が伺えました!

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