大切なのは尊重しあうこと。現役Jリーガー権田修一さんによる夢の授業

大切なのは尊重しあうこと。現役Jリーガー権田修一さんによる夢の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月14日、現役JリーガーでカタールW杯日本代表の権田修一さんが、静岡県焼津市立大富小学校にアスリーチ!
サッカーを通して技術向上、運動能力向上の体育授業を行いました。

静岡県をホームとする清水エスパルスに所属している権田さん。学校は全校児童600人を超える盛大な大歓迎をしてくれました。授業前には全校児童の前でキックも披露。そして想いのこもった講話、大盛り上がりの実技ととても濃い授業となりました。

訪問アスリートご紹介


権田修一さん。東京都世田谷区出身。
現在は清水エスパルス所属の現役Jリーガー。2022年カタールW杯ではビッグセーブを連発し、優勝経験のある超強豪、ドイツ・スペインを相次いで撃破する原動力となりました。

学校や地域のご紹介


JR西焼津駅からバスで15分ほどのところに位置する静岡県焼津市立大富小学校。
全校児童は600人を超えるとても大きな学校です。静岡県はサッカー王国ともいわれており、児童たちもサッカーはなじみ深いそうです。サッカーが大好きな先生も多数おり今回の訪問を心から待ち遠しかったと話してくれました!

実技と講話の授業


授業前には全校児童の前でキックを披露してくれた権田さん。
今回授業を受けるのは6年生の児童たち。
権田さんのキックを目にした児童たちのテンションは開始からマックスでした!権田さんは最初に授業中の約束として、元気よく楽しむこと!協力すること!諦めないこと!と3つ児童たちと約束をしました。


授業序盤は講話の時間から。
権田さんの自己紹介や過去の戦歴などを話してくださいました。さすが静岡の学校ということもありほとんどの児童が権田さん、清水エスパルスのことを知っているとのことでした。もう今シーズンは終わってしまうけど、エスパルスに限らずサッカーをスタジアムに見に来てくださいと権田さんはメッセージを送っていました。


ここからは児童たちからの質問コーナー。
外国人選手とのコミュニケーションはどうしていますかとの質問に「海外でプレーをしたいという夢から他の国の言葉を学んだ。ゴールキーパーというのは選手に指示を出すポジション。日本語が通じない選手に日本語で言っても伝わらない。だから英語やドイツ語などさまざまな国の言葉をしゃべれるように勉強し、今でも毎朝2時間英語の勉強をしています」と答えた権田さん。夢を叶えるためにやってきたことなので苦しさは感じなかったそうです。


そのほかにも、勝ったときにみんなが喜んでくれるのが何より嬉しいと語った権田さん。
サッカーに対する情熱と、それを支えてくれている人へのリスペクトが感じられる多くのメッセージを児童たちに送っていました。

今もなおサッカー界を引っ張っている権田さんの言葉には、児童たちも真剣なまなざしで聞き入っていました。

とても熱く想いのこもった講話を終えいよいよ実技へ。
サッカーコートを権田さんが作っているとき、児童たちが手伝います!と協力してくれる場面もありました。


まずはアップがてらいくつかのチームに分かれ、円になってボール回しを行いました。必ず全員が2回ボールを触り、20回ボール回しをするというルール。
ボールを回すのは最初は足で、次は手に変更して行います。ほかにも体のさまざまな部位を使って隣の人にパスをしました。児童たちはどうしたら早くなるのかをチームみんなで考えて挑戦していました。名前を呼びあってからパスをするなどの工夫を重ね、後半は最初とは比べ物にならないくらいパス回しが早くなっていました。


ボール回しが終わるといよいよ試合の時間。
3クラス対抗の勝ち点で勝負をすることに。運動会では1組が勝ったらしく2,3組は負けないように頑張ろうと権田さんからエールが送られました。

女の子は得点したら2点という特別ルール。さらにフィールドに出ていない児童たちはラインの外でサポート。フィールド外でも試合に参加できるという、みんなが同時に楽しめるルールで白熱した試合が行われました。

女子は2点ということもあり積極的にゴールを狙いに行きます。
結果は3組の優勝でしたが、どのチームも全員が試合に積極的に参加している様子が見られました。


試合後にはなんと権田さんと夢のPK対決。
児童4人、先生3人と7人のキッカーが権田さんに挑みましたがさすがは権田さん。1点も許すことなくセーブを見せてくれました。
権田さんに大きな拍手と大歓声が送られ2時間の夢の時間は終始大盛り上がりで笑顔が絶えない時間となりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

頑張っている人をリスペクトすること

夢に向かうときは我慢が必要になることもあると思います。
これからいろんな道に進んでいくと思います。頑張っている人のことを尊重してあげてください。人を尊重できると自分も尊重してもらえる。つらいときに助けてもらえる。気持ちもどんどん大きくしてこれからも頑張ってください。

授業のまとめ

最後は先生たち全員のお見送りによって、笑顔があふれる夢の時間は終わりとなりました。

この授業の日を楽しみにしていた大富小学校。先生、児童たちからはその気持ちがとても伝わってきました。今もなお第一線で活躍している権田さんのお話はとても熱く想いのこもった言葉で、児童たちも真剣に聞いていました。権田さんの想いはきっと児童たちに届いていることでしょう。

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