失敗から気づくこともある!新体操のオリンピアン遠藤由華さんの体育授業

失敗から気づくこともある!新体操のオリンピアン遠藤由華さんの体育授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月14日、遠藤由華さんが愛知県の安城市立安城北部小学校で授業を行いました。

今回訪れたのは、安城市立安城北部小学校。
本日の講話は3階、そこへ向かう途中から、すれ違う子どもたちからの熱い視線と声援を受ける遠藤さん。
無事教室にたどり着き、先生の紹介から34名の生徒からの大歓迎を受け講話がスタート!
講話は6年生の教室にて、後半は体育館に移動して実技の授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

遠藤由華さん。新潟県出身。2008年北京オリンピック代表(新体操団体)で出場。
現役引退後はアメリカにて指導者研修で学んできたことを伝える新体操コーチの傍ら、ピラティスインストラクターとしても活動しています。
現在は3人のお子さんを持つママとしても日々奮闘中!

学校や地域のご紹介

新安城駅より徒歩10分にある学校で、子どもたちは元気いっぱい!
北に猿渡川が流れ、住宅街の中にある安城北部小学校。
愛知県はスポーツが盛んで、多くのオリンピック選手を輩出しています。
安城北部小学校の校長室には、多くの子どもたちが気軽に遊びに来れる環境があり、風通しのよい素敵な学校です。

メッセージがぎっしり詰まった講演と、それを実践する実技

5歳の時から新体操をはじめた遠藤さん。子どものころは新体操以外にもピアノ・英語・フェンシングなど習い事に忙しかったそうです。友達と遊べなくなることが嫌だった遠藤さんは、新体操で全国5位になったらほかの習い事を辞めていいいう約束を両親と交わし、見事5位入賞!当時習っていたバレエと新体操以外はみんな辞めたそうです。

何事にもチャレンジ

新体操は団体競技で、合宿や遠征では常にチームメイトと行動をともにします。
お風呂もトイレも洗面台も共有。ときにはメンバーの修正点や課題を言い合い、それが順番に回ってくるという団体スポーツの厳しい世界も教えてくださいました。

雨が降るから花も咲く

子どもたちに『座右の銘はありますか』と質問を受け「雨が降るから花も咲く」と答えた遠藤さん。
ケガをしたとき、病室であるレジェンドから励ましてもらった言葉だそうです。
この言葉から、新体操に打ち込んできた年月よりケガをしたこれからの人生の方が長いことに気づいた遠藤さんは、自身のセカンドキャリアを考えました。
ケガをしたからこそ気づくこと、失敗をしなければ気づかなかった多くのことに気づき、大好きな新体操と関わりながら育児と両立させるという道を選んだのです!
遠藤さんのお話はオリンピックという夢の舞台からご家庭のお話にまで及び、親近感がわく素敵な講話となりました。

実技では、まずは子どもたちに開脚をしてもらい、両脚がどこまで上がるかを確認してもらいます。新体操の要素をたっぷりと詰め込んだストレッチをはじめ、ボールを使った運動も行い、そこからもう一度開脚を促すと……みんなさっきよりも高く脚を上げることに成功。

実技の授業中、子どもたちは常に大はしゃぎでした。
体を動かすことでどんどん子どもたちの笑顔を引き出す遠藤さん。遠藤さんが見せてくれた開脚、ボール演技、リボンの演技は圧巻でした。

授業のまとめ

遠藤さんご自身は、実は積極的に前に前にというタイプではなく、どこか自信がなくて常に私なんかがと思っている子ども時代だったそうです。
そんな遠藤さんですが、新体操と出会うことで誰よりも練習し誰よりも学び、自分の武器を常に磨くようになったそうです。
オリンピック出場という素晴らしい経験を持ちながら、謙虚で努力家な遠藤さん。
そんな遠藤さんに子どもたちも次第に引き込まれ、最後のショーでは手拍子からのスタンディングオベーション!
新たな若いファンに囲まれてサインを求められる遠藤さんでした。

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