ソフトボール元日本代表ピッチャー・山根佐由里さんによる、ボールの投げ方やプロの球の速さを体験出来る体育授業！

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回はソフトボール元日本代表ピッチャー・山根佐由里さんが沼津市立第五中学校にアスリーチ！
ボールの投げ方のコツやプロの球の速さをバッターボックスに立って体験出来る夢の体育授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

山根佐由里さん、三重県度会町出身。
宇治山田商業高からソフトボール女子日本リーグのレオパレス21、トヨタ自動車で投手として活躍。トヨタ自動車では、2011年から16年までの5年間でリーグ記録の42連勝を打ち立て、2014年には最優秀投手賞を受賞。2010年、2014年、2016年と3度の世界選手権出場。
2017年限りで現役を引退し、現在はトヨタ社員として勤務をしながら、ソフトボールの普及活動、解説や指導、ソフトボール教室などで活躍しています。

学校や地域のご紹介

設立70年以上の歴史ある山と海の両方に近い自然豊かな学校です。
沼津市は海の幸や山の幸も多く観光スポットとしても人気な地域です。日本一深い駿河湾から水揚げされる深海魚を食べることもできます。

講話と実技の授業

冬の少し冷える体育館にて、先生より山根さんのご紹介で授業がスタート致しました！
最初は緊張気味の生徒達でしたが、プロフィール紹介や最初の夢はCAになることで英語の勉強を頑張っていたことなどを伺ううちに、生徒達との距離が縮まってきました。
ラプンツェル(ディズニー)カラーのグローブは特に女子生徒の興味を一気に高めました！

生徒との距離が縮まった所で準備体操！
準備体操の声出しも段々と大きくなってきました。

入念な準備体操で生徒の体も心もほぐれてきました。
バランス感覚を保つところでは「きつい～！」と心の声が漏れてしまう場面も！

準備運動が終わったら次はキャッチボール。投球動作の説明を聞いてから実際に投げる動作にチャレンジです！

「投げる方の手は肘を上げて手首をおろす。反対の手は前に突き出して投げる際に胸に引き付ける」

「肘を上げて手首を下げる。手前に手を出して、投げる時に引き付ける！」黙々と何度も練習をしている生徒達。集中力が素晴らしい！

実際にやわらかいボールでキャッチボールしてみましょう。相手が取りやすいように、投げる力は加減して……。先ほどの投げるフォームを気にしながらキャッチボールを行いました。
女子生徒は徐々に真っすぐ投げられるように、男子生徒は結構な速さでやり取りして投げ方のコツを掴んだ様子でした！

ここで一旦休憩時間。女子生徒は山根さんのグローブやネイルに興味深々！
「山根先生のネイルかわいい～」と女子トークがはじまりました！！

すっかり仲良くなって記念写真！次は山根さんのピッチング披露に移ります。

マットに向かってボールを投げる前に、やわらかいボールと硬球の違いを説明する山根さん。「ひぇ～！怖い！」と生徒一同思った以上の硬球の固さに驚いていました。

実際に山根さんのピッチングを見ると更に驚き！あまりの速さに1球ごとに歓声が「おぉ～！！」と沸き上がりました！「では次。バッターボックスに立ってみたい人？」男子生徒が真っ先に手を上げました。

実際にバッターボックスに立つと、思った以上の球の速さに呆然としている生徒。流石プロ野球選手からも三振を取った山根さん！最初は怖がっていた生徒達も間近で体験したくなり、結構な人数が手を上げて参加していました。

山根さんの投げる球の捕球も体験しました。女子生徒も山根さんのラプンツェルグローブを借りて捕球成功！嬉しさのあまりガッツポーズ！！

アスリートから児童生徒へメッセージ

目標を持つこと

夢を持つことが大事です。私も最初はCAになりたくて英語を頑張りました。
なりたいもののイメージをして、それに向かってあきらめずに向かう事が大事です。

自分を知ること

目標や夢がまだ決まっていない人は、自分は何が好きなのか、何が得意かを探してみてください。自分を知ることでやりたいことが見つかるかもしれません。

ありがとうの言葉をたくさん発すること

いつもこの気持ちを忘れないように。自分にとって嫌なことを言われたとしても、自分が嫌な気持ちになると言うことは、他の人も嫌かもしれないから言わないようにしよう。「逆に教えてくれてありがとう」と思うことも大事です。

授業のまとめ

この授業を通じて、現在体育の授業で行っているソフトボールへの理解が深まり、アスリートの考え方やマインドも学ぶことができました。何より山根さんの終始明るい笑顔で行われる授業が思春期の生徒の心にリーチしたすばらしい授業となりました！！