元・プロ野球選手本間満さんによる熱血指導!沢山の笑顔があふれた授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月18日、元・プロ野球選手の本間満さんが、静岡県にある静岡聴覚特別支援学校にアスリーチ!
ソフトボールの技術向上の体育授業を行いました。
教室に集まった中等部の生徒たちに拍手で迎えられた本間さん。言葉だけではなくジェスチャーや表情で沢山のコミュニケーションをとり笑顔があふれる授業となりました。
目次
訪問アスリートご紹介
本間満さん。北海道出身。駒澤大学付属岩見沢高等学校から駒澤大学に進学。
1994年ドラフト3位でダイエーホークス(現・ソフトバンクホークス)に入団。
2006年にはオールスターゲームに出場。現在は解説や、野球教室など普及活動を行っています。
学校や地域のご紹介
静岡駅からバスで15分ほどのところにある静岡県立聴覚特別支援学校。住宅街に囲まれた学校でした。幼稚園~中等部までの生徒らが通っており、ランチルームが完備され給食も学校内で作っているそう。生徒に聞くと、給食はなんでもおいしいと言っていました。
実技と講話の授業
教室に集まった生徒たちに拍手で迎えられた本間さん。
本間さんは授業前から講話というより生徒たちの聞きたいことをメインに沢山話したいとおっしゃっていました。最初は先生から本間さんの経歴が紹介されました。日本一やオールスターゲーム出場といった経歴に生徒たちは驚いていました。本間さんは現役時代の一日をグラフに表してくれました。その一日の中で一番大切にしていたのが準備の時間。準備を大切にすると良いパフォーマンスが発揮できるとのこと。生徒たちも真剣に本間さんの言葉を聞いていました。
最初は十人十色ゲームというゲームでコミュニケーションをとりました。2つの選択肢のどちらかを選び、なぜ選んだのかをみんなで伝え合うゲーム。ジェスチャーや表情を中心に伝え合うのが一番の目的。本間さんもはっきりと口を動かし、ジェスチャーや表情で生徒たちに伝えていました。生徒たちの反応を見るとしっかりと伝わっている様子でした。ゲームの後は生徒たちから沢山の質問が飛びました。本間さんは緊張の乗り越え方や、食生活で気をつけていたことなどすべての質問に答えてくれました。質問を終えるといよいよ実技の時間に移りました。
この日はあいにくの雨で実技は体育館で行われました。実技のテーマは投げる、取る技術を上げること。まずはボールの取り方から。本間さんからは「ボールは優しく生卵を扱うイメージで、膝を使って取る」というコツが伝えられました。投げ方は「肘から先をしっかり使うこと。手首のスナップも使い投げること」がコツだそうです。
このコツを意識して児童たちは早速挑戦。本間さんからは「いいね!」「うまいね!」という言葉が何度も飛び出していました。
キャッチボールの後はゴロの捕球の練習。ここでも生徒たちは本間さんのアドバイスに果敢に挑戦し、まるで部活のような熱血指導になりました。本間さんから「いいね!」「最高だよ」と声をかけられると、生徒たちのやる気も上がり目に見えてわかるほど上達していました。
最後は集合し、本間さんから「今日やったことを次回の体育からは意識してみてください」とメッセージが送られ、全員で記念写真を撮って2時間の笑顔があふれる授業は終了しました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
手に届くか届かないかという夢をもってみよう
自分自身甲子園、プロ野球と自分の実力からは程遠いと思うような夢を持った。でもその夢のために継続することの大切さなどを知れた。届くかわからないくらいの夢のほうがやりがいがある。でも目の前の小さな夢や目標をクリアしていくことも大切だし成長できる。達成感の得られる目標をたて、夢中になれるようなことを見つけてください。
授業のまとめ
本間さんは大きな声、ジェスチャーや表情で生徒たちに多くのメッセージや想いを伝えてくれました。それに応えるように想いや考えを伝える生徒たちの姿には、はじめて会ったとは思えないぐらいの絆が見えました。終始笑顔があふれる中で生徒たちのソフトボールの技術もかなり上達し、とても内容の濃い2時間となりました。