車いす陸上競技・新田恵子さんによる陸上用車いすを体験する授業!

車いす陸上競技・新田恵子さんによる陸上用車いすを体験する授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回はパラ陸上競技・新田恵子さんが、三島市立南小学校にアスリーチ!
競技用車いすの体験とコーントレーニングの授業を行いました!

訪問アスリートご紹介

新田恵子さん。広島県出身
6歳の時、日常生活の不慮のアクシデントにより下半身が動かなくなり、以来、車いす生活に。
車いすテニスでパラスポーツを始め、後に陸上競技に転向。100mT53クラスの現日本記録保持者で、世界パラ陸上入賞、アジアパラ競技大会100m銀メダルなどの成績を残しました。

学校や地域のご紹介

創立150周年を令和4年に迎えた歴史ある三島市立南小学校。レパートリーと言う楽器演奏が伝統として受け継がれていて、6年生が演奏をしますが卒業前に5年生へ生徒同士で演奏を教えて引き継ぐ方法を取っています。1学年で演奏をするのは圧巻。

講話と実技の授業

先生よりご紹介を受けて新田さんの授業が始まりました。自己紹介をした後に、「今日は競技用車いすを持ってきたので全員に体験してもらうために実技の時間を多めにしています。早速紹介しましょう!」と競技用車いすをスタンバイ。

見た瞬間に生徒達は「長い!」「自転車みたい!」と興味深々!
ここのハンドルの所にはブレーキもあるんですよ!と新田さんが説明されました。
「では乗り方の説明をするので先生に乗ってもらいましょう!」

新田さんの説明を受けながら先生が座席に座ると、「先生カッコイイ!」「レーサーみたい!」と生徒から声が上がりました。先生が前に進んでハンドル捌きで曲がったり、ブレーキで止まったり、動作一つひとつに生徒の大きな歓声が上がりました!
「それでは皆さん体験してみましょう」

事前にクラス分けして、順番に体験します。生徒も先生も初めての競技用車いすの乗り方を勉強。皆で「ここに足を入れながら……」と確認しながら最初の生徒が乗り込みました。
「ではタイムキーパーを私がするのでコーンの回りを進んでみてください」と新田さんの掛け声で出発しました。

最初は少し慎重に進んでいた生徒達でしたが、すぐに慣れてカーブもコツを掴んだ生徒はスイスイ進んでいきます!

車いす体験をしているクラス以外の生徒はコーントレーニングで体を動かします。
中央に置かれたマーカーコーンを自分の陣地に最初に3個持ってきた人の勝ち!4人で対戦します。このゲームは足の速さだけではなく、戦略も大事です。

後ろで待機をしている生徒達はプレー中の生徒にアドバイス!「あっち!あっち!」「こっちにもあるよ!」と全員で大盛り上がり!誰が1番に3個集められるかな?

車いす体験でも、終わった生徒が体験中の生徒にアドバイスしている場面がありました。
「カーブは片手でハンドル、片手で漕ぐとスムーズに進めるよ!」
90人以上の生徒が体験を終わるまで生徒全員でフォローしている素敵な生徒達でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

工夫をすれば出来ることが増える

6歳の時に突然車いす生活になってしまいましたが、車いすテニスや色々なことをやってきた新田さん。そのときそのときを工夫することで出来ることが増える実感ができたとのことでした。
皆さんもぜひ色々なことにチャレンジしてください。

授業のまとめ

今回の授業は競技用の車いすになるべく全員が体験することを目指した授業でした。
車いすに乗っている時の生徒達は工夫をしてどうしたら上手く乗れるのかを実践している様子が印象的な、新田さんの思いがリーチした授業となりました。

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