昨日までの自分を“今日”越えよう!パラ陸上競技・山岸英樹さんによる特別授業

昨日までの自分を“今日”越えよう!パラ陸上競技・山岸英樹さんによる特別授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月5日、2024年パラリンピック出場を目指すパラ陸上競技の山岸英樹さんが、青森県平川市の竹館小学校にアスリーチ!
体の動かし方に精通したトレーナーだからこそ出来る、「変わった!」を実感する特別授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

山岸英樹さん。
石川県生まれ。12歳の時に受けたてんかんの手術後に左半身麻痺状態になる。その後にハードなリハビリを続け、障がい者野球界のエースとして活躍するまでになり、2021年よりパラ陸上競技にも挑戦し、2024パリパラリンピック出場を目指しています。

学校や地域のご紹介

平川市立竹館小学校は、青森県有数のりんごの産地 平川市にあるりんご畑に囲まれた自然豊かな学校です。
1876年に設立した唐竹村立唐竹小学校が、これまでの市町村合併を経て現在の竹館小学校に至っています。

校内で特別展示されている「青い目のドロシィちゃん人形」は、昭和2年にアメリカから日本に両国親善の証として送られてきたものです。
青森県内で現存する10体の1つで平川市有形文化財に指定されています。
今もなお、子どもたちの成長を青い目で見守っています。

実技と講話の授業

先生から紹介を受けて拍手で迎えられる山岸さん。生徒たちの期待あふれる顔を見て、トレーナー魂に火が付きます!

山岸さんの子供時代から今に至るまでのお話をしていただきました。
小学校4年生で癲癇の手術をしたおり左半身麻痺となって寝たきりになったことや、そこから持ち前のガッツでリハビリを続けて麻痺を克服したこと。運動が好きでスポーツトレーナーとなり、さらにパラアスリートとして挑戦し続けていること。
生徒のみなさんは真剣な眼差しでお話を聞いていました。

実技の時間は全員体育館の壁に整列して「股関節」のストレッチを行いました。股関節を使って足を前後に振っていきます。

次に左右に足を振ります。この時点で結構ハードなストレッチに。若干息があがってる生徒もチラホラ。

壁ストレッチはまだまだ続きます!手で壁を押しながら地面を蹴る動きで更に股関節を追い込みます。

股関節ストレッチ最後の仕上げは、足を大きく前後に開いて伸ばします。これで股関節は十分に仕上がりました。

十分に動くようになった股関節を活かして走ってみると、生徒たち自身もびっくりするほど早く走れるようになりました。

更に更に前屈強化まで行うスペシャルメニューです。足の裏を徹底的に伸ばしていきます。

下半身の動きを上半身に上手に連動させるためのトレーニング「スパイダーウォーク」!
低い姿勢から左右逆の手足を動かして前進・後退を繰り返します。

今までのストレッチの集大成!全力ダッシュでは、生徒全員走りが「変わった」事を実感して歓声を上げて喜び、今回の特別授業は終了となりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

大事なのは「理解」しているかどうか。「理解」を深めれば自ずと「変わる」

何も考えずに動くのと、動かす箇所を理解しながら動くのでは結果が大きく違います。
リハビリ、スポーツトレーナーの勉強、自身の体のこと、「理解」しながら続けて来たことが今の自分に「変われた」大きな要因でした。
今日の特別授業を受けて走りが「変わった」皆さんには、これからも様々な良い変化を起こしてもらいたいです。

授業のまとめ

山岸さんの実践的かつ効果的なトレーニングは、間違いなく生徒みなさんの動き方を1ランク上に引き上げた授業でした。
名産品のりんごにも負けない成長を期待しています。
竹館小学校のみなさん、ありがとうございました!

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