現役陸上選手・相山慶太郎さんによる夢の陸上教室!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月11日、現役陸上選手の相山慶太郎さんが、静岡県小山町立明倫小学校にアスリーチ!
陸上競技の体育授業を行いました。
みんなに少しでも走ることが好きになってほしいと言っていた相山さん。終始笑顔があふれた授業になりました。
目次
訪問アスリートご紹介
相山慶太郎さん。千葉県出身。
専門は400mで、全日本実業団選手権4×400mリレー優勝などの経験を持つ現役選手であり、第100回箱根駅伝出場を決めた母校・駿河台大学では駅伝部のコーチも務めています。
学校や地域のご紹介
JR駿河小山駅からバスで10分ほどのところにある小山町立明倫小学校。
校訓は「やる気の明倫子」とあるようにどの児童も授業に対してはやる気十分でした。
この町からはプロ野球選手や箱根駅伝出場者などスポーツに対する意欲も高く、運動会には地域の方も大勢応援に駆けつけてくれるそうです。
実技と講話の授業
体育館に集まった3、4年生の児童たち。相山さんは、まずは自己紹介や自身の経歴などを話してくれました。競技のことはもちろん、プライベートな趣味についても語ってくれた相山さん。今も現役アスリートとして活躍する相山さんが走っている動画を児童たちに見せると……。児童たちからは「速い!」「カッコイイ」などと大きな声が上がります。その声を受けて相山さんは「今日の授業は速く走るためのフォームを意識しよう!」と早速実技に移りました。
この日はあまり天気が良くなかったのですが、子どもたちの願いが届いたのか、空は徐々に晴れてきました!そこでウォーミングアップがてら、学年大対抗でゲームを行うことに。ゲームは3回戦行い、ハンデもありましたがすべて4年生の勝利。ゲームの合間には、子どもたちが勝つために真剣に話し合いをしている様子が見られました。
体も温まったところで、いよいよ走り方の指導へ。相山さんによると、速く走るためのコツは「姿勢」「足」「腕」の3つの使い方が重要とのこと。その中でも大事なのが姿勢。体が丸まってしまうと力が出ないため「背中は真っすぐ」。次に「足の動きを速くする」。そして「肘は下におろす」。これらのアドバイスをしたうえで、相山さんが美しい走り方のお手本を見せると子どもたちからは歓声が上がっていました。
子どもたちが走る番になると、全員が3つのアドバイスを意識して走っている様子が見られました。最初はゆっくり走りましたが、徐々にスピードを上げて挑戦。すると見違えるようにフォームがきれいになり、明らかに最初より速く走れるようになった児童もいました。繰り返し何本も走ったため、12月ですが半袖になる児童の姿も見られました。授業の最後には全員が「足が速くなった気がする!」「楽しかった」と言っていました。終始明るく笑顔があふれた授業でした。
アスリートから児童生徒へメッセージ
興味があることにチャレンジしてみよう
陸上をはじめたきっかけは、先生からの「足が速いからやってみろ!」の一言でした。陸上を好きになり、興味を持つようになるとそこから必死で努力して、夢中になっていきました。なので皆さんも夢中になれること、好きなことを見つけてみてください。
授業のまとめ
児童たちからぜひ給食も一緒にということで、4年生の教室で給食を一緒に食べました。
児童たちから大人気だった相山さん。優しく丁寧な指導はすぐに児童たちにも伝わり、心を開いてくれました。児童たちの何度も走りに挑戦する姿は、校訓である「やる気の明倫子」そのものでした。「ひとりでも陸上や走ることを好きになってほしい」という相山さんの気持ちは、児童たちの心にしっかりとリーチしていました。