ボールは友達!現役フットサル選手・筏井りささんによる夢の授業

ボールは友達!現役フットサル選手・筏井りささんによる夢の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月12日、なでしこリーグで活躍し、現在はフットサル選手として日本代表にも選ばれた筏井りささんが、静岡県伊東市立伊東小学校にアスリーチ!
6年生4クラスに向けてサッカーの体育授業を行いました。

筏井さんの工夫を凝らした授業は、サッカー経験が浅い子どもたちにも楽しめるような授業となりました!

訪問アスリートご紹介

筏井りささん。元サッカー選手、現フットサル選手。兄の影響で小学生からはじめたサッカーで日本代表を目指し、なでしこリーグで活躍。日本代表の夢は果たせないまま引退しましたが「やっぱりボールを蹴るのは楽しい!」とフットサルに転向。そこで日本代表という夢を果たしました。

学校や地域のご紹介

伊東駅からバスで約10分のところにある伊東小学校。
伊東市立西小学校、東小学校、旭小学校が統合されて今年新たに開校した小学校です。児童たちは今年統合されたばかりとは思えないぐらいの仲の良さ。
学校の隣には市役所があり、広々とした体育館は夜は一般開放をして地域の方も利用しているそうです。

実技と講話の授業

広々とした体育館に集まった6年生。授業冒頭、少し緊張している様子の児童たちに向けて筏井さんは「今日は『いかちゃん』と呼んでください!」と和ませてくれました。
筏井さんは、まずは自身の過去のプレーや経験、フットサルとサッカーの違いなどについて話してくれました。
サッカー選手として夢に掲げていた日本代表にはなれなかったけど、やはりボールを蹴るのが好きという思いからフットサルに転向し、フットサル日本代表になれたこと。苦しいことが多かったけど、その経験は今に生きていること。筏井さんのメッセージを児童たちは真剣な表情で聞いていました。

実技の授業は、アップもかねてドリブル練習からはじまりました。筏井さんの笛の合図に合わせ、足、お尻、オデコでボールを止める練習です。体を温めつつ、笑顔があふれるアップによって子どもたちの緊張もほぐれてきたようです。

次はいよいよボールを蹴る時間。対面でのパス交換やドリブルを止める練習など、児童たちはさまざまなサッカーの動きに挑戦しました。筏井さんがお手本として魅せる素晴らしいキックや足技に、生徒たちは釘付け。「この動きはフットサルでよく使います」など、実際にやってみせることで一つひとつのプレーをみんなにわかりやすく説明してくれた筏井さん。教えてもらった技に次々と挑戦した児童たちは、いよいよ2コートに分かれ試合形式へ。

筏井さんは、今習ったドリブルやパスなど、色々なことに挑戦しようとメッセージを送ります。それぞれのチームに順番に助っ人として参戦する筏井さんの高速ドリブル、ゴール前への素晴らしいパスに子どもたちからは歓声が。そんな筏井さんのプレーにつられるように、児童たちもどんどん動きが良くなっていきました。

授業中は、サッカーを習っている子はもちろん、習っていない子でも積極的にボールを触りに行く様子が見られました。どの試合も白熱し、点を取ったらみんなで喜び、負けたら悔しがる児童たちからは本気が伝わります。集中して楽しむことであっという間に感じられた2時間の授業でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

何かに挑戦しているときの気持ちが大事

何かに打ち込むとき、嫌だなとか苦しいなと思ってしまうときもあるけど、少しでもやってみよう。次に繋げていくという気持ちで挑戦してみることが大事。サッカー人生は苦しいこともあったけど、積み重ねてやっていたことが今に生きている。だから前向きに挑戦してみてください。

授業のまとめ

一つひとつプレーに挑戦するたびに拍手をしてみんなを褒めあう。筏井さんの作り上げた空気が伝染し、最後は良いプレーや得点が生まれると自然と拍手が起こりました。先生たちも、今年統合したてとは思えないぐらい団結力のある学年と言っていました。常に多くの笑顔に溢れ、どんどん挑戦していく子どもたちの姿は、とても頼もしいものでした。少しでもフットサル、サッカーを好きになってほしいという筏井さんの思いは児童たちに十分にリーチしていました。

この記事をシェアする