基礎こそ大事!北京五輪体操男子団体総合銀メダリスト沖口誠さんによる特別授業!

基礎こそ大事!北京五輪体操男子団体総合銀メダリスト沖口誠さんによる特別授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月16日、北京オリンピック体操競技男子団体総合銀メダリストの沖口誠さんが、兵庫県宝塚市の末成小学校にアスリーチ!
体全体を使った「体操競技」の基本を楽しく教えて下さいました。

訪問アスリートご紹介

沖口誠さん。
大阪府出身。体操競技男子団体のメンバーとしてとして2008年の北京オリンピックや多くの世界大会に出場し、現在は大阪府吹田市に「沖口まこと体操クラブ」を開いて一般の幼稚園児・小学生たちに体操を教えています。

学校や地域のご紹介

宝塚市立末成小学校は昭和46年に宝塚市立良元小学校より分離開講した学校です。
「すえなりっ子の4つの約束」
す:すすんで学び、考え、行動する子
え:えがおであいさつする子
な:なかよく ささえ、たすけ合う子
り:リーダー性をはっきする子
を児童一人ひとりが守っており「夢を持ち、しっかり学ぶ子」を学校教育目標に掲げて、地域からも愛されるのびのびとした児童を育てる教育を行っている学校です。

実技と講話の授業

先生のご紹介で沖口さんが登場。盛大な拍手で迎えていただきました。
最初に簡単な自己紹介と北京オリンピック時の沖口さんの床演技映像を鑑賞しました。
迫力の床演技を見て「おおー!」を歓声を上げる児童たち。
映像の後はオリンピックに至るまでのお話をしていただきました。
小学校3年生から体操を始めて、中学生の時に手首の負傷に伴う大手術を行ったこと。
その手術が成功率50%で、もし失敗したらもう体操選手として終わってしまうという恐怖を当時の恩師が前向きに励ましてくれたこと。
自分がオリンピック出場を果たせるまで体操を続けて来られたのは「家族」「先生」「親友」「チームメイト」ほかさまざまな人たちから支えられたからだとお話しくださいました。
「すえなりっ子4つの約束」にも通じるお話で、児童たちも深く共感していました。

講話が終わり、実技の時間です。
全身を使った体操の基礎をしっかり学ぶために跳び箱、マットをセッティングします。

そして本日の目標は「側転」の成功です。
児童たちの中にはもう側転ができる子も何人かいるようですが、まだ成功したことがない子やもう少しで成功しそうな子にとっては、初めて側転が成功するかもしれない大チャンス!
既に側転が出来る子にとってもワンランク上のきれいな側転の仕方が学べる特別授業です。

沖口さんの側転解説。左右どちらの足から側転に入るのが自分に合っているのか?
簡単な判別方法で子どもたちの得意な側転方向が判りました。
やはり今まで得意ではなかった側転方向で一生懸命やろうとしていた子どもも多かったようです。得意な方向が判明しただけで成功率が飛躍的に上がりました。
その後は、マットの前においた跳び箱を利用して側転講座を続けます。
子どもたちが徐々に上達していきます。

側転の次は跳び箱の解説もしていただきました。
「開脚跳び」がうまくなるコツを伝授していただきました。

跳び箱に手をついた後、すぐに両手を前に出す事により助走からロイター板ジャンプの勢いをそのまま活かせて飛び越えることができるとのことです。
仮に勢いが足りなくて飛び越えられなかったとしても、着いた手を巻き込んで着座し手を痛めてしまうことを防げます。

きれいな「跳び箱前転」も披露していただきました。

最後はセフティマット、跳び箱、ロイター板をセットして「倒立」練習を行いました。

沖口さんの素晴らしいお手本に自然と拍手が起こります。
子どもたちも続々と倒立にチャレンジしました。上手にできるかよりも、いかに楽しんで取り組むかを全身で学べた特別授業でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

周りから“支えられている”ことを常に感謝してほしい

自分ひとりだけでできることは限られているが、周りの人たちから助けてもらえればどんなことでもできるようになる。実は今当たり前のようにしていることでも、本当は周りの影からの支えがあってできていることかもしれないという気持ちを持って、周りに感謝しながら夢に向かってほしい。周りの人たちもみんなの夢を応援してくれているはずだから。

授業のまとめ

最後は子どもたちの熱い要望に答えて華麗な「バク転」を披露した沖口さん。
その後は授業を受けた児童ほぼ全員参加のサイン会も行われました!

宝塚市立末成小学校のみなさん、ありがとうございました!

この記事をシェアする