新体操オリンピアン遠藤由華さんが新体操を通じ「はじめてのことでも一生懸命取り組むこと」の大切さを伝える

新体操オリンピアン遠藤由華さんが新体操を通じ「はじめてのことでも一生懸命取り組むこと」の大切さを伝える

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月13日、新体操北京オリンピック日本代表遠藤由華さんが、三重県伊賀市の上野東小学校にアスリーチ!
新体操を通じはじめてのことでも一生懸命取り組むことを学ぶ体育授業を行いました。

今日の授業は5年生101名と大勢の子どもたちです。

訪問アスリートご紹介

遠藤由華さん。新潟県出身。新体操元日本代表。2008年北京オリンピック出場など、多くの国際大会で活躍。ロンドンオリンピック直前に大けがを負い日本代表を離脱せざるを得ず、そのけがの影響もあり現役を引退。現役引退後は指導者の勉強のため渡米。現在は、新体操のコーチ、ピラティスインストラクターとして活躍している。

学校や地域のご紹介

三重県伊賀市は伊賀流忍者の里、松尾芭蕉生誕の地として知られています。上野東小学校は近鉄大阪線伊賀神戸駅から伊賀鉄道に乗り換え茅町駅で下車します。そこからは歩いて15分ほどの住宅街にあります。

実技と講話の授業

子どもたちの大きな拍手で迎えられ入場した遠藤さん、側転を披露して登場してくれました。このパフォーマンスに子どもたちは大きな歓声をあげて応えました。

遠藤さんははじめに、新体操がどういう競技かを丁寧に教えてくれました。実際にボール、リボン、フープ、ロープ、クラブ(こん棒)の手具を準備して、それぞれ使い方(技)も披露してくれました。都度拍手と歓声が沸き起こります。実際の競技映像をみせてくれた際も、子どもたちは食い入るような眼差しで見入っていました。映像が終わった瞬間ここでも大きな拍手が起こります。

新体操との出会い、競技力を高めるためにロシアで共同生活をしながら過ごしたことなど現役時代の生活、ロンドンオリンピック3ヵ月前に大けがを負い、現役生活にピリオドを打ったこと。指導者の勉強をするためにアメリカに渡った話、そして3児の母として家庭と仕事を両立していることなどをライフチャートにして、心の浮き沈みも含めて語ってくれました。子どもたちにとっても、とても興味深い話でみんな真剣に耳を傾けていました。

実技はしっかりと体の柔軟性を高めたあとに、フープを使います。手で回してみたり、腰で回してみたり。二人でころがしてパス交換をしました。上にあげてキャッチすることができた子どもは大喜び、体育館中に楽しそうな声が拡がります。段々と難易度があがり、2人1組で前転し、起き上がった直後にフープを膝でつかむ練習もしました。
遠藤さんが高く上げたフープを先生が見事キャッチし、大歓声を浴びました。

そして授業の最後に遠藤さんがすべての手具を使い、音楽に合わせ約3分間の演技を披露してくれました。はじめて目の当たりにする、圧巻・感動の演技に「え~。お~」「凄い」と声が上がり、自然と大きな拍手、手拍子が起こり、鳴り止みません。

アスリートから児童生徒へメッセージ

何でも挑戦。とにかく一生懸命に取り組んでください。

夢や好きなことがある人はそこに向かって。それがまだない人も興味を少しでも持ったことや、日常の勉強や遊びのなかでも、何でも良いので一生懸命やってみてください。やっていることが上手になったり、できなかったことができるようになったりするのは楽しくて嬉しいものです。挑戦して一生懸命やってみたら、きっとそれを実感できると思います。

授業のまとめ

とてもレスポンスが良く、元気で明るい子どもたちでした。はじめてやる新体操に一生懸命取り組み少しずつできるようになりました。そして、はじめてのことでも一生懸命取り組むことの大切さを学びました。
子どもたちにとって新体操の演技や技は驚嘆の連続で、とても新鮮で刺激的な授業だったことでしょう。校長先生も全校生徒に遠藤さんの演技を見せてあげたかったとおっしゃっていました。授業を受けた子どもたちは大喜びで、みんな新体操の魅力に引き込まれていました。

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