現役Jリーガーが鹿児島・曾於市柳迫小学校で体育の授業!

現役Jリーガーが鹿児島・曾於市柳迫小学校で体育の授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月11日、カタールサッカーW杯日本代表・権田修一選手が、鹿児島県曽於市の柳迫小学校にアスリーチ!

この日はあいにくの雨だったので、場所を体育館に変更。柳迫小学校は、小規模校ということもあり、特別授業には4・5・6年生が参加。権田修一選手が体育館に登場すると、出迎えた柳迫小学校の児童の拍手と大歓声が体育館に響き渡りました。

権田選手が来ることが決まってから子どもたちは「新しいことを学べる」「大切なことをいろいろ教わろう」と楽しみにしていた様子で、緊張する子、興奮する子、それぞれでしたが、最後は体育館に笑顔の花が咲きました。

訪問アスリートご紹介

権田修一さん。東京都出身、現在は清水エスパルス所属の現役Jリーガー。2022年カタールW杯ではビッグセーブを連発し、優勝経験のある超強豪、ドイツ・スペインを相次いで撃破する大きな原動力となりました。

学校や地域のご紹介

鹿児島と宮崎の県境にある柳迫小学校は、全校児童69人の小規模校。5・6年生は複式学級。国道10号線沿いに学校があり、先生たちは「ROUTE10」のロゴが入った揃いのピステを着用しています。正門では児童や先生が育てる色とりどりの花が来校者を出迎えてくれます。

実技と講話の授業

授業の冒頭で権田修一選手が「権田選手の事を知っている人?」と聞くとほとんどの児童から手が上がりました。1年前のカタールW杯をテレビで見ていた子どもたちは、「あの大舞台で活躍していた選手が自分の学校で体育の授業をしてくれる」と、嬉しさを隠し切れない様子でした。

実技では、グループに分かれてサッカーボールをパスする運動を行いました。ただパスをするのはなく、パスをする相手の名前を呼んでからボールを投げ、サッカーのようにコミュニケーションを取りながら行いました。この後、4つのボールを使ったサッカーの試合も行い、気温が低かったにもかかわらず、児童たちは、汗をたくさんかきながらボールを追いかけました。

最後は、児童代表と権田選手がPK対決。権田選手からゴールを奪うと、割れんばかりの拍手が沸きおこりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ 権田選手が大切にしている3つのこと

権田選手が、サッカーで大事にしているのは、①コミュニケーションをとること、②みんなで楽しくやること、③1個1個、目標をもってやること。権田選手の話に聞き入っていた児童は、「コミュニケーションがないとすべてのことが成り立たないので、大切にしていこうと思った」と話していました。

伝えたこと① いろんな事に挑戦してほしい

権田選手は、特別授業で「今の時期は、とにかく色んなことに挑戦してほしい。何でも挑戦してみないと、上手くいくか?いかないか?わかりません。挑戦することで悔しい思いをするかもしれないが、挑戦することが大事」と伝えました。6年生の女子児童は「権田選手から教えてもらったことをこれからも大切にしていきたい」と前向きな表情で話していました。

夢に向かって努力する

「子どもたちには、それぞれ夢もあると思う。目標をしっかり持って努力してほしい。もちろん、夢を叶えられる子、そうでない子がいると思いますが、そこに向かって努力することが、それぞれ一人ひとりにプラスになるので、全力で楽しんで夢に向かっていってほしい」と夢に向かって努力する大切さも伝えました。

授業のまとめ

授業の後、権田選手は、5・6年生の教室に招かれ、児童と一緒に給食を堪能。鹿児島らしい給食「きびなごの柚南蛮」に舌鼓を打ち、おかわりもしていました。

「友達とコミュニケーションをとって、何事も楽しんでやる。そして夢や目標をもって努力することが大切」。権田選手の言葉は柳迫小学校の児童の心に刺さったようです。特別授業の最後は、児童たちは笑顔で権田選手とカメラに収まっていました。サッカーのオフシーズン、鹿児島は多くのJリーグチームがキャンプに訪れますが、来年、権田選手が鹿児島へやってきたときは、みんなで応援に行くそうです。権田選手は「今日の授業を少しでも自分たちの将来に役立ててくれればうれしい」と柳迫小学校の児童にエールを送りました。

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