早く走るためのコツは姿勢!?バルセロナオリンピック出場渡邊高博さんによる陸上授業

早く走るためのコツは姿勢!?バルセロナオリンピック出場渡邊高博さんによる陸上授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月10日、陸上競技400m・1600mリレーでバルセロナオリンピックに出場した渡邉高博さんが、香川県綾川町立羽床小学校にアスリーチ!
誰でも走り方や、姿勢が良くなる体育授業を行いました。

5,6年生24名に対して授業を行いました。わかりやすく丁寧な指導でどんどん上達していく様子が見られました。

訪問アスリートご紹介

渡邉高博さん。愛媛県出身。愛媛県立新居浜東高校時代はインターハイ陸上競技400mで高校日本新記録を樹立。早稲田大学進学後も日本選手権400m優勝。北京アジア大会400mリレー金メダル。東京世界選手権400mリレーアジア新記録樹立。バルセロナオリンピックには400m・1600mリレーに出場するなど輝かしい実績を持つ。現在は、アスレチッククラブを運営する渡高株式会社代表取締役、新居浜市議会議員。

学校や地域のご紹介

琴平線羽床駅から徒歩で約10分のところにある羽床小学校。羽床駅は無人駅でした。
全校児童は69名と小規模な学校でした。学校の周りはのどかな風景に囲まれていました。香川といえばうどん。学校の周りにも行列のできるうどん屋さんもありました。

実技と講話の授業

今回授業を受けるのは5,6年生の児童たち。はじめは体育館で講話の授業。渡邊さんは小学校時代サッカーをやっていたそうで、本格的に陸上をはじめたのは中学校からだといいます。走ってみたら速かったから続けたという意外な理由に、児童たちも驚いた様子でした。周りの人たちが盛り上げてくれて頑張ることができ最終的にオリンピックに出場することができたと言っていました。児童たちも真剣に聞き入っていました。

話が終わり実技の時間へ。誰でも足が速く、そして良いフォームで走るためのコツが渡邊さんから伝えられました。「頭の先から一本の串が刺さっている感覚で姿勢を正すこと。これはどのスポーツにもいえること」だと言います。「腕を速く振っても、足を高く上げても速くならない。姿勢です」の言葉に児童たちは驚いていました。

姿勢を意識しながらスキップをしたり、どんどん走る動きへとつなげています。数種目行い場所を校庭に移動。改めて姿勢の確認をしダッシュを行いました。

最後は今日の習った確認も含め4チームに分かれリレーを行いました。リレーの前にバトンパスの正しいやり方や、正しくバトンをもらう待ち方のアドバイスもありました。今までやってきたやり方とは違うこともあり戸惑いが見える場面もありましたが、渡邊さんからこの正しいやり方を覚えればバトンパスで差をつけてリレーで勝ちやすくなるよとの一言で児童たちは一生懸命に挑戦していました。リレーがはじまり今日学んできた走り方、バトンパスをみんなが意識をし、走り方がとてもきれいになったなと思う児童が何人も見られました。終始明るく楽しい雰囲気で授業は進み、あっという間の2時間でした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

自信をもって思ったことを口に出すこと

夢や目標を聞かれたりしたとき、恥ずかしがらないで言い。口に出すこと。自信をもって発言をすること。口に出すとそれが事実になっていく。なのでどんどん発言をしてみてください。

目標を決め、さらにその先も見る

自分自身オリンピック出場という夢、目標が叶った時燃え尽きてしまったような気持ちがあった。オリンピック出場してからのことを何も考えてなかった。でも大事なのはそのあと。なりたいものになってから結果を出してこそ本物。これからは夢や目標。さらにその先のことも目指してみてください。

授業のまとめ

選手としても活躍された渡邊さんですが、引退をしてからは大人子ども問わず、いろんな種目の人に走り方を教えてきた渡邊さん。誰でもわかりやすくまたやる気になるような指導をしてくれました。6年生は中学に行っても、5年生は6年生になっても今日行ったことを意識してみてくださいとメッセージを送っていました。姿勢は普段の生活から意識をすれば変わっていく。姿勢が良くなれば足は速くなる。みんなのために沢山の大事なことを教えてくれた授業になりました。

この記事をシェアする