元プロバスケットボール選手川面剛さん「仲間」の大切さを伝える本気授業

元プロバスケットボール選手川面剛さん「仲間」の大切さを伝える本気授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月20日、九州バスケットボール界を牽引する元プロバスケットボール選手 bjリーグ初の永久欠番川面剛さんが、広島市立鈴張小学校にアスリーチ!

訪問アスリートご紹介

流通科学大学バスケ部から松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)を経て、地元福岡からスーパーリーグに参戦する福岡レッドファルコンズに移籍しプロ契約を結ぶ。その後、bjリーグ参戦を目指す福岡BBボーイズに移り、並行して2006年から福岡大学大学院スポーツ健康科学研究科で、ゲーム分析などの研究に取り組む。
福岡BBボーイズを前身とするライジング福岡の初代キャプテンとしてチームをけん引し、2010年6月にプロ引退を表明。背番号11がbjリーグ初の永久欠番となる。
引退後は九州共立大学の教員として授業を行うほか、国体選手として40歳まで競技を続ける。

学校や地域のご紹介

広島市の北東部に位置し、気候は温暖で、冬には積雪もあります(訪問翌日に雪が降りました) 西側には山が迫っており、陽は早く落ちてしまいます。
しかし、東の堂床山から差す朝日の希望的な美しさは、 校歌として児童に歌い継がれています(昭和48年創作)。
平成2年の児童数は85名でしたが、団地の入居者が急増したため平成7年には児童数430名学級数13学級、 教職員数22名となりました。

実技と講話の授業

教頭先生からのご紹介いただき挨拶が終わるとすぐに実技の授業がスタート!
2人1組になりジャンケンで負けた人が鬼になっての「スーパー鬼ごっこ」
声を出し体も動かしたのですぐに温まってきました。

そこから川面さんを中心に輪になり、ボールを使って色々なストレッチに入ります。
常にボールを動かしながら体のさまざまな部位を使っての柔軟運動。児童たちははじめてのことばかりで悪戦苦闘しながらも、ボールを扱うことによって楽しそうに取り組んでいました。

 

ひと通り体もほぐれてきたところで、5人チームに分かれ本格的なバスケットボールの練習、ドリブルシュートリレー競争になります。
ここからはチームワークが大事、声を掛け合いながら本気で競争していました。

休憩後、いよいよ試合です。
ドリブルシュート競争で全員大盛り上がりの空気のまま、試合に入りました。

シュートがなかなか入らない児童には、チームメイトも観戦している周りのみんなも全員大声で応援をし、入るまで見守っていました。

川面さんも本気で参加し、誰にもボールに触らせないドリブルからのダンクシュートを決め、これぞプロ!というプレーを目の当たりにした児童や先生から大歓声を浴びていました。

試合が終わって最後は講義です。
児童たちの質問に答えながら進めていきます。
「子どものころから身長は高かったですか?」
川面さんはバスケ選手としては小さいほうで、中学1年時141cm、2年時151cm、3年時161cmとずっと小さかったそうです。
しかし、好き嫌いなく何でも食べたおかげで175cmまで伸ばすことができました。
小学校のときは野球をやっていましたが、6年生の体育の授業でミニバスケットに出会い、中学生からバスケットをやるようになったとのこと。
「23年間のバスケット人生で1000回以上やめたいと思ったが、友達の支えがあって続けることができた、一人では絶対乗り越えられなかった」など、実体験をもとに小学生にとって参考になる話をしてくれました。
最後に児童の代表者から感謝の言葉をいただき終了となりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

絶対無理だと諦めない!
誰でもひとつは好きなことや秀でているものがある!それを見つけて絶対諦めないでやり続けてください。
やり続けることで色々な出会いも出てきて、支えてくれる大切な友達ができるはずです。

授業のまとめ

この日はとても寒く、体育館も凍えるような寒さでしたが、川面さんの提案で最初に実技を行うことによって体が温まってきました。
その勢いでチーム競技、試合を行い、声も出てきて最後は生徒も先生も大盛り上がりの中、授業を終えることができました。

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