アジア選手権陸上競技10000m銀メダリスト・平塚潤さんによる走り方教室

アジア選手権陸上競技10000m銀メダリスト・平塚潤さんによる走り方教室

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月15日、今回はご自身も箱根駅伝を3回走り、城西大学を箱根駅伝初出場に導いた平塚潤さんが熊本県立熊本西高校へアスリーチ!走り方の授業を行いました。

訪問アスリートご紹介

平塚潤さん。茨城県出身。高校1年生から陸上競技をはじめ、日本体育大学では箱根駅伝で活躍。1993年世界陸上10000m日本代表。1994年アジア大会銀メダル取得。2001年から2009年まで城西大学の監督を務めチームを箱根駅伝出場へと導く。現在は、城西大学で経営学部准教授として勤務中。

学校や地域のご紹介

熊本西高校は普通科・サイエンス情報科・スポーツコースが設置されており、生徒の可能性を大きくのばし、夢の実現にむけたさまざまなプログラムがあります。

実技と講話の授業

学校の授業の5限目のスタート時に、広い体育館の中にスポーツコースの1・2年生の合計66名の生徒たちが続々と集まって、ビシッと整列しています。

開始時間になって早速、「陸上競技人生と私」というタイトルで平塚さんの講話がはじまります。

平塚さんのスポーツ人生のはじまりは中学校の野球部。レギュラーでバリバリ活躍!と思いきや、実は当時は補欠選手だったとのこと。

大学卒業時、教員免許を取得していた平塚さんは地元に戻って、体育の教員になる道も視野に入れる中、元オリンピック選手の瀬古利彦さんに出会い、実業団の誘いを受けます。
ケガも多かった平塚さんはそこで悩みますが「3年で日の丸を背負えなかったら引退する」と、日本代表になる目標を掲げ、あえて自分にプレッシャーをかけて挑みます。

そして1994年のアジア広島アジア競技大会で日本代表選手となり、男子10000mで見事銀メダルに輝いたそうです。

5限目の講話が終わり、6限目では実技に入ります。

 

まずは軽く体育館の中で、生徒全員と平塚さんでランニングをしました。

 

スキップ・プランクをしながら・もも上げ・かかとをお尻につけて走るなど、さまざまなメニューを行いながら、生徒たちは正しい走り方を身につけていきます。

 

最後はスクワットジャンプ・ももあげ・かかとあげを20秒間全力で10秒休憩、それを2セット計4分間。

これがとてもつらい!スポーツコースの生徒たちでもヘトヘトになっていました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

プレッシャーをかけることの大切さ

平塚さんは「3年で日の丸が背負えなければ現役を引退する」と、自分自身にプレッシャーをかけてプロの道に挑戦しました。
具体的な目標を立てることで、自分が全力で頑張れる環境を手繰り寄せることが大事ですとお話がありました。

授業のまとめ

今回スポーツコースの生徒たちということもあり、生徒だけでなく、先生も講義と実技に真剣に授業に取り組んでいました。
実生活で行なっている競技が違う生徒も、平塚さんの授業でのお話をしっかりと自分たちの将来に重ねていた生徒たちには、平塚さんのメッセージがしっかりとリーチしていました。

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